枠構造(わくこうぞう)とは、ドイツ語のSOV型のV2語順のため、主節(主文)では文末の動詞・助動詞が1つだけ文の2番目に移動し、他の動詞・助動詞が残り、文頭の句(主語が多い)以外がすべてこの枠の間に置かれること、および従属節(副文)では先頭に従属節標識が置かれ、文末の動詞・助動詞との間に他の句がすべて置かれることを指す。主節では最後の動詞・助動詞が2番目に移動し、従属節では何も移動しないのであって、動詞・助動詞が文末に移動して枠構造を作るのではない。オランダ語も同様の構造を持つ。ただし、基底語順で助動詞が動詞の前にある点がドイツ語と異なる。ドイツ語やオランダ語は、ゲルマン語派の中の西ゲルマン語群に属する。同じゲルマン語派のうち、北ゲルマン語群に属するスウェーデン語、アイスランド語などは、SVO型のV2語順のため、枠構造は作らない。英語も西ゲルマン語群に属するが、枠構造は持たない。かつての英語は基底語順をSVO型とするV2語順(主節、従属節とも)であったが、現代英語はV2語順でない単純なSVO型であって、ゲルマン語派の中では例外である。以下のドイツ語、オランダ語と英語の文を比較されたい。なお、以下の各組の文は、必ずしも文意が同じにはなっていない。助動詞が定動詞の位置に来る場合関係詞が文中に含まれる場合接続詞を含む従属節を作る場合注意:上の2組の文の場合英語ではどちらも接続詞がとなるが、ドイツ語の場合、1回きりの行為の文では、繰り返される行為の文ではが使われる。オランダ語ではそのような区別はなく、過去時制の文では、現在・未来時制の文ではが使われ、さらに時制に関係なくも使われる(オランダ語のには英語のと同様に「~の場合は」という意味もある)。
出典:wikipedia
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