「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」("I Wanna Be Your Man"、邦題:「彼氏になりたい」) は、ローリング・ストーンズのシングル曲である。ローリング・ストーンズのマネージャーのアンドリュー・オールダムは、元々ビートルズのマネージャーブライアン・エプスタインの下でビートルズの宣伝係をしていた。アマチュア時代のストーンズのステージ見ていたビートルズから、彼らをスカウトするように薦められ、オールダムはマネージャー就くことになった。オールダムは、ストーンズの2作目のシングルをどうするべきか悩んでいる時に、ジョン・レノンとポール・マッカートニーに偶然出くわした。当時、ストーンズにはオリジナル曲がなく、もっぱらお気に入りのブルースの曲などをカヴァーしていた。なんとか売り出し中のストーンズにヒット曲(しかもストーンズらしい曲)を持たせたいと考えたオールダムは、ジョンとポールにストーンズへの楽曲提供を頼んだ。3人はスタジオ51でリハーサル中のストーンズのもとへ行き、ジョンとポールの2人は「君たち向きかもしれない」と言って、まだ未完成の曲をざっと弾いて聴かせる(この時左利きのポールは、右利きのビル・ワイマンのベースをそのままひっくり返して弾いてビルは驚いたと証言している)。するとストーンズのメンバーは「これは俺たちのスタイルだ」と気に入り、ジョンとポールは部屋の隅へ行き、曲を仕上げた。この様子を見ていたミック・ジャガーとキース・リチャーズは、ビートルズの作曲能力に大変な感銘を受け、後にジャガー/リチャーズとしてオリジナル曲を作るきっかけになった。ミックは「ポールとジョンの曲つくりは見事だった。かなり売れ線の曲だったし、2人が一番良い曲のひとつを俺たちに快くくれたことに驚いていた」と当時のことを語り、キースはビートルズの曲をやるなんて鼻高々だと喜んでいたと、ビルが回想している。しかしジョンは、後に「通行人に配るチラシみたいなものだったのさ。ビートルズではリンゴが歌って、ストーンズは自分たちの曲を演った(やった)んだ。ぼくらが連中をどう見ていたかが、これでわかる。良いものを連中にやる気はなかったさ」と発言している。ミックとブライアン・ジョーンズがツイン・ヴォーカルで唄っている。ストーンズのヴァージョンはオリジナル・アルバム未収録で、コンピレーション・アルバム『シングル・コレクション (ザ・ロンドン・イヤーズ)』(1989年発売)に収録された。本作は1963年11月22日に発売された2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』のB面4曲目に収録された。レノン=マッカートニーの作。リード・ヴォーカルはリンゴ・スター。彼のお気に入りの曲で、ライヴにおいて彼の十八番になった。1966年の日本公演でリンゴが唯一ヴォーカルをとっている曲として演奏された。本作は上記の通り、ローリング・ストーンズのセカンド・シングルとしてジョンとポールが提供した曲である。ローリング・ストーンズのテイクとはほぼ同時期にレコーディングされたが、リリースはローリング・ストーンズの方が先である。曲中で聞こえるハモンドオルガンを弾いているのは、プロデューサーのジョージ・マーティン。リンゴはドラムスをたたきながら歌って録音した。英国盤はステレオとモノラルでフェード・アウトに若干の違いがある。ステレオがモノラルよりもフェード・アウトが長い。米国盤モノラル『ミート・ザ・ビートルズ』収録分は、ステレオ・ヴァージョンをモノラル化したものである。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。