LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

だいち

陸域観測技術衛星だいち(ALOS, Advanced Land Observing Satellite、エイロス)は、地図作成、地域観測、災害状況把握、資源調査などへの貢献を目的として宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した地球観測衛星。2006年1月24日に H-IIAロケット8号機で打ち上げられた。運用終了まで650万シーンを撮影し、新潟県中越沖地震や四川大地震等の災害被害観測、ブラジルの熱帯雨林における違法伐採や日本国内の不法投棄監視、国土地理院の作成する地図への適用など、さまざまな成果を挙げた。1/25000の地形図を作成するために必要な情報を取得する。世界の各地域における環境と調和した開発を可能にする地域観測を行う。国内外で発生する大規模災害の際に、素早く被災地域の状況を把握する。地形の特徴などを解析することにより、主として石油、天然ガス等の地下資源探査に利用する。だいちの特徴は、ひとつの衛星に複数のセンサーを搭載して多くの機能を持たせたことである。また、諸外国の地球観測衛星と比べて広域を連続撮影できることも特長である。一般的な諸外国の地球観測衛星がデジタルスチルカメラのように特定の地点を切り出して撮影するのに対し、だいちはファクシミリが紙面を走査して読み取るように、連続して通過する地域を撮影し続けることができる。可視光線のバンド(波長帯)の光を観測し、白黒画像を取得するパンクロマチック(全整色)センサー。一度に幅70kmの範囲を2.5mの高分解能で観測し、地表のデータを取得することを目的に設計されている。直下視、前方視、後方視の3方向の独立した光学系で観測することにより、地表の凹凸を標高という形でデータを取得し、立体視画像の取得も可能である。それぞれの望遠鏡は3つの反射鏡とCCD検出器によって構成されている。1996年打ち上げのみどりに搭載されていたAVNIR(高性能可視近赤外放射計)の改良型の、可視光線から近赤外線までのマルチバンド(複数の波長帯)を、バンドごとに計測するマルチスペクトル(多波長)センサー。マルチバンドの地上分解能がAVNIRの16mから10mと大幅に改良されている。赤、緑、青の3色+近赤外領域の4種類で観測することにより、多目的なカラー画像を製作し、地表面の属性を判別することで資源探査などに利用するができる。また、ポインティング可能角度が40°から44°に改良されたことで、災害時などの緊急観測に迅速に対応でき、極域の一部を除く地球上すべての地域を、3日以内に観測することができる。1992年に打ち上げられたJERS-1(ふよう1号)衛星に搭載されていた合成開口レーダー(SAR)の改良型センサ。衛星から発射したマイクロ波の反射を観測するセンサーのため、観測する領域の天候・昼夜等に影響されることなくデータを取得できる。また他国にはないLバンドを使用したレーダー衛星であり、植生を透過した地表面の観測や地殻変動の観測に威力を発揮する。観測範囲や分解能が可変であり、柔軟な観測を可能にし、地球上すべての地域を5日以内に観測することができる。3つの観測モードがあり、高分解能モードでは10mの分解能による詳細な地域観測が可能である。SCAN SARとよばれる広域モードではやや解像度は劣るが、従来の合成開口レーダーの3~5倍に当たる幅250~300kmでの観測が可能である。ポラリメトリモードとよばれる多偏波モードでは、2種類(縦波と横波)のマイクロ波を送受信する。多偏波での送受信は世界初の技術であり、より詳細な地形データを観測することができる。公開されたり報道された情報から、だいちと第2世代までの情報収集衛星の機体構成や性能は、よく似ていると推測されている。だいちの開発・製造を担当するメーカーも、情報収集衛星と同じ三菱電機である。ただし、情報収集衛星が主に軌道上予備を目的として各衛星がほぼ同時刻に同一地点上空を通過して観測するのに対して、だいち後継衛星は同一地点の上空通過時刻が均等にばらけるように軌道に投入される点が異なる。また、情報収集衛星が分解能を重視して設計されているのに対して、だいちシリーズは広域観測や多目的探査を重視して設計されていると見られている。JAXAは、陸域観測技術衛星「だいち」によって撮影した約300万枚の衛星画像を用いて、世界最高精度の全世界デジタル3D地図を整備する計画を2014年2月に発表した。このデジタル3D地図は、世界で初めて5m解像度と5mの高さ精度で世界中の陸地の起伏を表現できるため、地図整備や自然災害の被害予測、水資源の調査など、さまざまな用途に活用することが出来るようになる。JAXAではこれまでも技術実証を目的として1ヶ月に100枚程度のデジタル3D地図を作成していたが、全自動・大量処理に関する研究開発を実施し、月15万枚程度を作成できる見通しが立った。このため2014年3月から3D地図の整備を開始し、2016年3月までに全世界の3D地図を完させる予定。このデータは、有償で一般に提供する予定であるが、低解像度(30m程度を予定)での全世界標高データも整備し、無償で公開する予定。これまで全世界規模で整備された同様の数値標高モデルは、米国が2000年にスペースシャトルSTS-99/SRTMで観測したデータによる90m解像度のもの(2003年に第一版公開)と、米国と日本(経済産業省)が共同で2000年から観測した衛星画像による30m解像度のもの(2009年に第一版公開)があり、これらが使われてきた英語名はALOS, Advanced Land Observing Satelliteで、日本ではエイロスが公式の読み方だが、海外では綴りのままアロスと呼ばれることの方が多い。JAXA職員も事実上、訂正を諦め、国際学会ではしばしばアロスと発音している状況である。同様にだいち2号(ALOS-2)も、海外ではエイロス・ツーではなくアロス・ツーと呼ばれている。

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。