プロテウス(、, Neptune VIII)は、海王星の2番目に大きな衛星である。ギリシア神話で姿を自由に変えられる海神のプロテウスにちなんで名付けられた。プロテウスは、探査機ボイジャー2号が1989年に海王星フライバイを行った際に撮影した写真から発見され、S/1989 N 1という仮符号が与えられた。スティーブン・P・シノットとブラッドフォード・A・スミスは1989年7月7日のIAU回報4806号で発見を発表し、「21日間にわたって撮影された17フレーム」とのみ伝えたため、発見日はそれだけ前に遡った6月16日ということになる。ボイジャー2号最接近時のテレビ特集では1989年5月24日に海王星の大暗斑を発見し、さらに仮符号1989N1~N4の4衛星が同時に発見されたとある。プロテウスは直径が400kmを越え、トリトンを除くどの海王星の衛星よりも大きい。しかし、あまりに海王星に近く、反射する日光に隠れていたため、地球から望遠鏡で発見されることはなかった。プロテウスは煤煙と同じぐらい暗く、太陽から受けた光を10%しか反射しない。これは太陽からの光を6%しか反射しない土星の衛星のフェーベと並んで、太陽系の中でも最も暗い天体の1つである。プロテウスには非常に多くのクレーターがあるが、地質的変化が加わった形跡はない。プロテウスは、大きさの割に形が歪なことが特徴の一つである。例えば土星の衛星のミマスはプロテウスより質量が小さいにもかかわらず遥かに球形に近い形をしている。これは低温のためプロテウスを構成する氷が強固になり、重力に逆らって不規則な形状を保ちやすくなっているためだと言われる。プロテウスの直径は、自分の重力で球形になることがない天体としては最大級のものだと考えられている。プロテウスのクレーターの名は、エジプトの港湾の所在地に由来する。
出典:wikipedia
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