プロ野球チップス (プロやきゅうチップス)は、カルビーが製造しているスナック菓子である。うすしおあじのポテトチップスに、プロ野球選手のトレーディングカードがおまけに必ず付いてくることで人気のロングセラー商品。ラッキーカードが出ると、当たり1枚で専用のカードファイル、3枚でスター選手の箔押しサインカードが貰える(ラッキーカードは当たりにくく、3枚も集めるのはとても難しい)。なお、ラッキーカードは2006年度をもっていったん廃止されたものの、2011年に復活した。2回や4回に分けて発行された年もあったが、基本的には3回に分けて発行され、第1弾(開幕前後に発売)は前年度に活躍した選手・移籍した選手・期待のスーパールーキー、第2弾(6月ごろ発売)は4月に活躍した選手やルーキー、第3弾(9月ごろ発売)は前半戦で活躍した選手やオールスターゲームに出場した選手が取り上げられることが多い。また第3弾についてはポテトチップスの原料となるジャガイモの収穫量が製品生産数を左右してくるため、第3弾に登場するカードは発行枚数の少ない「ショートプリント」となる可能性もある。2006年はワールドカップドイツ大会の影響もあってサッカー日本代表チームチップスの売り上げが好調なため原料となるジャガイモの収穫量を確保できず、6月5日からプロ野球チップスの生産が中止された(7月24日に発売再開)。2007年は、ラッキーカードが廃止された代わりにカードが2枚になったが、その反面値段も上がっている。2008年は再び1枚に戻されたが、ラッキーカードの復活はない。2009年は再びカードが2枚に戻る。1973年から販売を続けられているが、ポテトチップスになる前はサッポロポテトバーベQ味でのプロ野球スナックであった。それでカードはスナックに付随しているのではなく別個になっており、スナックと同数のカードが販売店に配布され、購入の度に店員が(1枚ごとに袋に入っており、カードの中身は不明)カードの束から購入者に任意に引かせてくれるか、店員が選ばずに勝手に渡してくれるかという販売店側の特性があり、一度に複数購入すると勝手に渡されるカードの場合は束の上から連続のカードを渡されるので、中身が同じカードの場合が多かった。カードの表にはユニフォーム姿の1人の野球選手のスナップ写真(プレー中の写真が大半)で裏はその選手の紹介文が載っている。球団別では読売ジャイアンツ(巨人)が全体の3割、阪神タイガースが全体の2割位と2球団だけで大半を占め、パ・リーグの選手はセ・リーグの選手の総数に対し、わずか3分の1程度だった。なお、記念すべき第1号のカードは長嶋茂雄である。ちなみに日本ハムファイターズの選手を取り扱ったカードとしては、当時日本ハムで「ホームランソーセージ」という商品が発売されている。これはプロ野球選手のカードが1枚入っているという4本入りのソーセージで、肉屋を中心に販売されていた(この商品は同社が球団経営に着手して2年目の1975年の話で、この商品は球団に対するPR的要素で発売されたもので短期間で販売終了。中身は殆どが日本ハム選手であったが、後述の通り当時カルビーのカードにはなかったロッテの選手・監督のカードがあった)。従ってプロ野球スナックの方は日本ハム(1973年は日拓ホームフライヤーズ)選手のカードは全く無い訳ではないが極少数であり、それが逆に稀少価値があった。ただロッテオリオンズの選手カードに関しては、親会社がライバル社の「ロッテ」であったために、1984年までロッテ球団及びロッテ本社の許諾が出ず1枚も発行されなかった。このためか1978年はセ・リーグのカードしか発行されなかった。ようやく許諾が出てロッテ選手のカードが初めて発行されたのは1985年の落合博満である。カードは基本的に1人の選手を被写体としたもので、中には同一チームの複数選手を1枚のカードに取り上げたものもあったが、1976年の春先頃から、1枚のカードに球団別に監督とレギュラー選手(ピッチャーは複数)を、またセ・パ両リーグの前年タイトルホルダーをそれぞれ各選手写真入りで紹介したカード、更に同年から後楽園球場で日本初敷設となった人工芝にまつわるカードや、変化球投球の握り方といった技術的な紹介という様なカードまで登場した。ちなみにタイトルホルダーカードに関しては、当時発行されていなかったロッテの村田兆治も含まれている。この頃から既にラッキーカードの前身となるホームランカードも含まれており、カードファイルやスター選手のプロマイドが貰えた。また、1973年版の中に、大相撲カードが封入されていることがあった(全38枚)。これはプロ野球選手カードの印刷が追い付かず応急に取った措置である。また1988年には日本初のドーム球場である東京ドームが完成したこともあり、東京ドームに関するカードも発行された。またこの年には「カードをタイムリーに発行するため」という理由で、テレビに映った選手の写真をカードに使用するという、現在では考えられない試みも行っている。当然選手の姿が不鮮明なカードが多く、コレクターの評価も低い。1991年には野茂英雄のトルネード投法の連続写真であるカードが8枚発行されている。1994年には北海道・山陽・九州限定で発行されたカードも存在する。その中にこの年シーズン210本安打の日本記録を更新したイチローのファーストカードもあるが、全国版ではこの年イチローのカードは発行されなかったため、コレクターの間ではお宝となっている(このカードは2001年に復刻された)。しかしこのカードをコピーした偽物がカードショップに出回るなど、問題になった。なお1992年には関西限定で「タイガースチップス」として阪神の選手のみを扱ったシリーズ、1997年には東海限定で中日ドラゴンズの選手のみを扱ったシリーズが発行されるなど、地域限定版も存在する。1995年・1996年はJリーグ人気の影響もあってJリーグチップスが通年で発売されたため、プロ野球チップスは発売されなかった。しかしこの時期にはカルビーの関連企業である東京スナックから、初期と同じ名称の「プロ野球スナック」(中身はポップコーンだが、1995年は東京都・埼玉県限定のチョコスナック)が発売されており、そのおまけとして付属したカードが「カルビープロ野球カード」とみなされている。2000年初頭にジャガイモの不作が全国を騒がせた時期があった。当然ジャガイモを原料とするポテトチップスが満足に作れない状況にあった。そこで、期間限定で「プロ野球スナック」と題し、ポテトチップスの代わりに同社の人気商品でもあるかっぱえびせんにおまけのカードを付けて販売したことがある。通常のレギュラーカード以外にも、1997年以降は以下のサブセットが発行されている。また、「北区王子のかるびぃ屋」(関連会社の「カルナック」が運営)限定で発売されるスペシャルボックスにしか封入されないカードも存在する。なお、かるびぃ屋は2007年1月で営業終了し、その後は「カルビーオンラインショップ」にて販売される。1998年からは表面にラメを用いたインサート(レア)カードが発行されるようになった。インサートには色違いやラメの模様違いなどのパラレル版も存在する。
出典:wikipedia
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