「フニクリ・フニクラ」()は、イタリアの大衆歌謡。1880年にヴェスヴィオ山の山頂までの登山電車(ケーブルカー、イタリア語では「フニコラーレ(Funicolare)」)の「」が敷設されたが、当初は利用者が少なかった。本作は運営会社が宣伝曲を作ることを考え、同社の依頼を受けた作曲家のルイージ・デンツァが作曲し、ジャーナリストの(1846年 - 1907年)が作詞したものであり、世界最古のコマーシャルソングともいわれる。「フニクリ・フニクラ」とは、フニコラーレの愛称である。歌詞はナポリ語で書かれており、内容は、登山鉄道とヴェスヴィオを題材としつつ男性が意中の女性への熱い愛と結婚への思いを歌い上げる、というものである。なお、題材となったフニコラーレは、1944年に起きたヴェスヴィオ山の噴火によって破壊され、運行を終了した。本作を知ったリヒャルト・シュトラウスは、これがイタリアに古くから伝わる民謡であると勘違いし、1886年に作曲した交響的幻想曲『イタリアから』(Aus Italien) に「フニクリ・フニクラ」のメロディーを取り込んでしまった。それを知ったデンツァはシュトラウスを訴えて勝訴し、以降この曲が演奏されるごとにシュトラウスはデンツァに対して著作権料を支払っていた。またニコライ・リムスキー=コルサコフも「ナポリの歌」という名前で管弦楽曲に編曲している。アルフレード・カゼッラが「イタリア」作品11(1909年)で原曲の和声も改変し、編曲した箇所がある。日本語版歌詞は1961年4月-5月に開始して間もない『みんなのうた』で紹介された、青木爽と清野協による訳詞のものが知られる。登山電車のコマーシャルソングとしての原作の意図に忠実なものである。なお当初は「登山電車」というタイトルで放送されていたが、1970年6月-7月にリメイクされた時に、原題通りの「フニクリ・フニクラ」と改題された。この結果、(原則としてコマーシャルを放送しない)内幸町時代のNHKがCMソングを放送したような格好となっている(「ちゃっきり節」も同様)。そのほかに1929年に二村定一が「となり横丁」(作詞:時雨音羽)の題で吹き込んだり、子ども向けの替え歌として鬼の穿いているパンツが丈夫であることを歌っている「鬼のパンツ」という歌がある(1980年に田中星児がシングル曲として発売)。この「鬼のパンツ」はJASRACには作詞者不詳として登録されており、『おかあさんといっしょ』でも「作詞者不明」として紹介されたが、2010年12月22日に発売された『いないいないばあっ!』のDVD『どうよういっぱい!』には田中が作詞者としてクレジットされている。尚、「鬼のパンツ」の歌詞は1976年に発行された少女漫画雑誌『週刊フレンド』に連載されていた漫画『はいからさんが通る』に掲載されている。以下は、替え歌として使われている。
出典:wikipedia
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