深夜アニメ(しんやアニメ)とは、主に深夜番組として放送されるテレビアニメ全般の呼称である。この呼称は明確に定義が定められたり登場時期がはっきりせず、また命名者ないし提唱者が知られているわけではないが、公式に用いられている例としては、ソニー製のDVD/BDレコーダー(スゴ録/BDZシリーズ)の番組予約のジャンルに「深夜アニメ」の項が、2016年4月に配信サービスを開始したインターネットテレビ局・AbemaTVのチャンネルの1つに「深夜アニメチャンネル」がある。また、「深夜アニメ」の対義語として本項では「全日枠アニメ」という用語を便宜上使用するが、0時(24時)よりも前に放送される深夜アニメはその両方に該当する(=深夜アニメでもあり、かつ全日枠アニメでもある)点に留意する必要がある。当項では主に地上波およびBSテレビ局各局で23時-翌4時台に本放送されたもの、および、放送局や製作元などによって深夜アニメであると称されているものを対象とする。なお、主に独立局(TOKYO MXなど)で放送される新作テレビアニメ全般については「UHFアニメ」という通称があるが、本項では独立局において主に深夜帯に放送するアニメを便宜上「独立局系深夜アニメ」と取り上げることにする。ただし、独立局においては22時台(プライムタイム)の新作アニメについても23時台以降のアニメ枠と一体となった編成が組まれるケースも見られることや、製作・放送体制も深夜アニメに準ずる形態となっている事例が多いため、これらの22時台に放送されているアニメについても便宜上これに含めるものとする。なおTOKYO MX公式サイト内のアニメ番組表における時間帯別ゾーンの色分けについては、23時を境に色が分けられている。日本では1990年代後半から深夜帯の青年向けアニメが広まり始めた。1998年頃から需要を見込んだ深夜アニメの採算性が注目されるようになり、テレビアニメの放送形態として一般化していった。この動きには、1990年代に製作委員会方式がアニメでも採用されだしたことが一因であると言われる。製作委員会方式はその性質上、出資する企業(アニメ制作会社、出版社、ゲームメーカー、玩具メーカーなど)の多さが資金調達には有利とされているが、出資企業の立場から見れば、1社が1作品から得られる利益は相対的に小さくなるため、より多くの作品からの利益を求めるようになった結果だというわけである。製作側にとっては映像ソフトの販売による収益が見込めることに加えて、深夜枠で放送することでそのコストを安くあげることができ、テレビ局側にとっても深夜枠を有効に活用できるというメリットがあることが製作本数の増加に繋がった。三大都市圏の独立局で放送される新作アニメも深夜帯放送が大半を占めるため、これらを加えると、三大都市圏における地上波での放送数はいっそう増加する。2000年代半ば頃には少子化で子供向けアニメの需要が低下する中、アニメファン向けの映像ソフトなどの販売や世界展開などを見込んで製作側が時間帯を買い取るという形での深夜アニメが数多く作られ、アニメバブルとも形容された。その結果、2006年には全日帯のアニメ製作分数と深夜帯のアニメ製作分数がほぼ互角となるほどにまで深夜アニメが広がることとなった。また製作本数の観点では、2006年には深夜帯アニメが全日枠アニメを越えていると分析しているものもある。その後は粗製乱造やインターネットによる違法配信の広がりもあり、2007年頃を境に増減を繰り返す傾向にある。"現在の関東圏民放局(在京キー局、独立局)の詳細な放送動向については、本項次節などを、BS放送の状況についてはBS放送における深夜アニメの状況を参照。"インターネットにおける深夜アニメ配信の状況については、テレビアニメのインターネット配信などを参照"。主にアニメファンや一般若年層を対象として放送されている。後日発売されるDVD・Blu-ray Discおよび関連商品の販売促進を主な目的としており、製作費回収の収益源でもある。番組スポンサーも原作単行本や原作ゲーム(近年ではトレーディングカードゲームも少なくない)などといった関連商品を販売する出版社やソフトメーカーなどのコンテンツ系会社が多くを占める。一方で、ローカル局の場合は一部の深夜アニメの放送を継続している局や、フジテレビ系列で放送されている「ノイタミナ」レギュラーネット局(後述)などを除いて、全国ネットされた作品のみなどと言った放送実績が非常に少ない局が大半を占めている。放送期間は1クール(3か月、11 - 13回)か2クール(6か月、22 - 26回)のものがほとんどであり、中には計3回の超短期作品も存在する。継続して3クール以上放送された作品は数えるほどに過ぎないが、分割クール制によって「シリーズ合わせて3クール以上になった」作品が一部には存在する(テレビ東京系列『夏目友人帳』シリーズ、『黒子のバスケ』など)。視聴率は深夜であるため、2.0%以上もあれば「合格点」であるといわれ、4.0%以上で「高視聴率」といわれる。しかしフジテレビの『ノイタミナ』枠や毎日放送 (MBS) 土曜深夜の『アニメシャワー』枠では高視聴率の作品も見られる。深夜番組放送でのブロック編成に(商標)を付けるように、アニメ番組を集中編成するなどして独自の名称をつけることがある。2016年現在ではが存在する。日本の深夜アニメ第一号は、1963年から1964年にかけて水曜夜23時40分 - 23時55分にフジテレビ系列で放送された『仙人部落』(小島功原作の、週刊アサヒ芸能の連載漫画)である(第1-8話。第9話よりプライムタイムに移行)。1969年の『六法やぶれクン』(名古屋テレビ。史上初のローカル局製作深夜アニメ。当時はクロスネットの関係で日テレ系列で放送)の後、15年以上途絶えていた。1980年代に入ると1986年の『ハートカクテル』(日本テレビ)、1987年の『レモンエンジェル』(18禁OVA『くりいむレモン』の流れを汲むライトアダルトアニメ。フジテレビ)、1989年の『小松左京アニメ劇場』 (MBS)、『セイシュンの食卓』(よみうりテレビ、『11PM』枠内)、1992年の『スーパーヅガン』(フジテレビ)、1995年の『行け!稲中卓球部』(TBS)などが製作された。これらの作品は話題とはなったものの、すべて単発の試みに留まっている。アニメ評論家の藤津亮太は、元々OVAとして発売された『銀河英雄伝説』が1990年にテレビ東京の深夜帯で放送されたことや、再放送枠ではあるが1992年に開始された毎日放送 (MBS) の『ヒーローは眠らない』枠の存在も、「テレビアニメにおける深夜枠開拓の先駆けの一つ」という見解を示している。1990年代後半に入り、1995年にテレビ東京系列水曜夕方枠で本放送され大人気を博した『新世紀エヴァンゲリオン』が、テレビ東京において数度再放送された際の視聴率が深夜帯としては驚異的な数字を叩き出したことや、その他系列局や系列外の地方局で再放送ないし遅れネットにおいても異例の高視聴率や、人気漫画を原作とする『逮捕しちゃうぞ』の放送(製作局のTBSでは土曜夕方枠での放送だったが、一部地域では深夜帯に放送されていた)が大きな反響を呼んだ。テレビ東京でかつてアニメ部門のプロデューサーを務めた東不可止は、『新世紀エヴァンゲリオン』の1997年における再放送の反響が大きかったことを挙げている。そんな中、テレビ東京は1996年に放送された『エルフを狩るモノたち』を皮切りに深夜アニメ枠の開拓を進めるようになった。当時、大量生産に有利なデジタルアニメの実用化や、ビデオソフト会社主導で結成される製作委員会方式の確立で資金調達が容易になったことも相まって、首都圏の地上波における新作テレビアニメの放送数が急増し、深夜アニメ枠はちょうどその受け皿として機能することとなった。それを受けて他の在京キー局や、在阪局・在名局なども次々と深夜アニメ事業に参入するようになる。1998年には当初から独立局での深夜帯放送を念頭に製作された『LEGEND OF BASARA』が放送されたのを皮切りに、独立局各局でも深夜アニメの展開が開始され、その後深夜アニメの有力な担い手となる。さらに2001年、前年に本放送を開始したTBSの子会社であるBSデジタル放送局・BS-i(現:BS-TBS)が『まほろまてぃっく』を独占放送(地上波では未放送)。当時は普及率が低かった「BSデジタル」という媒体、規制の緩い「深夜帯」という条件、「(機材を揃えれば)全国で視聴可能」な利点を利用して、萌えとお色気を重視した作風を取った結果、アニメマニアの間でBSデジタル放送初期のキラータイトルとなった。この頃からTBS自身もほとんどの作品において「BS-iとの併映」、さらには「BS-iのみで放送」という形で積極的に深夜アニメに関わるようになる。2002年時点での深夜アニメは、その後に比べれば大きな盛り上がりではなかったともいわれ、本格的な活性化はその直後頃からとなる。その一方で2000年代前半には、フジテレビやテレビ朝日を中心に放送トラブルが相次ぐなど、様々な事情から深夜アニメの総放送本数は一進一退を繰り返すようになっている。その後、2007年末に開局した独立系BS放送局のうち、BS11が開局当初から、(無料放送局ながらも)積極的に深夜アニメを放送を始めたのを皮切りに、2010年代に入ると次第に民放BS放送局での深夜アニメ放送本数が増えている。MBSにてかつてアニメプロデューサーを務めた竹田青滋(現・編成局長)はデジタルハリウッド大学の講演にて『アニメ番組が地上波からBSへシフトするのは間違いなくトレンドとなる』と語っている。また、2000年代半ばに入るとインターネット配信を行う作品が増加傾向にあり、特にKADOKAWA・DWANGOが運営するニコニコ動画は2010年代に入るとニコニコチャンネルにおいて公式配信(ニコニコ公式アニメ)に力を入れている。アニメの制作に従事する、キー局、アニメ制作会社、出版社などの企業が集中し、同時に地上波で深夜アニメを発信する際に重要なキー局の拠点地である、関東圏における現在の状況は複雑にして多量な記述が必要なため、節を独立して解説する。2012年4月改編で水曜深夜枠へ移動し6月で放送終了の後、半年後に深夜アニメ枠復活の後は放送日時が一定しない傾向が強い。"以下、他系列でのパターンを含めて、三大都市圏での独立局や、異系列局で放送されるなどのパターンに関しては基本的にテレビアニメ#変則的な事例を参照。本項では端的で異質さが際立っているパターンを紹介する。"2007年以降は単発的に放送。2015年4月現在、TBSの深夜アニメは長年にわたり自社製作作品は一部の例外を除いて金曜未明(木曜深夜)、MBS製作『アニメイズム』枠を土曜未明(金曜深夜)に各2番組を放送。時期によって作品を逆ネット。改編期には過去に放送した作品の特別編を放送することがある。TBSにおける『アニメイズム』枠は枠名制定前から基本放送時間の変更はなく、2015年4月よりMBSが金曜未明から土曜未明へ移動とともに、TBSがMBSより15分先行放送することになった。※TBS・MBS製作作品は字幕放送を実施(一部作品・ネット局を除く)。MBSは『小松左京アニメ劇場』(1989年)で深夜アニメの製作に参入した。TBSが深夜アニメの製作に参入するのは1995年のことなので、MBSはTBSより先に参入したことになる。また、キー局であるTBSでは現在は皆無のオリジナルアニメ作品にも非常に意欲的な姿勢である。2003年以降は製作に関与しない独立局系深夜アニメも多数ネットしており、年々深夜アニメ枠を拡大しているものの、放送需要に対して枠数が追い付いていない状態が続き、その余波でTBSあるいはCBC製作作品が関西圏では独立局送りになる事例がしばしば発生している。CBCテレビは2002年の『最終兵器彼女』で参入している。2006年4月開始の『ウィッチブレイド』は、JNN系列局製作深夜アニメ逆ネット作品第1号である。現在は自社製作に関しては断続的に留まっており、TBSあるいはMBSからのネット受け作品以外ではおよそ1クールごとに1 - 2本独立局系深夜アニメを放送している。当初はTBS製作作品同様、画面サイズを16:9で製作していてもサイドカットして放送していたが、2007年4月以降、TBSに先がける形で両局が製作に関る作品においては「16:9フルサイズ放送」が基本フォーマットとなっている(TBS製作作品は2009年10月以降)。番組連動型データ放送に関しては、2007年に放送されたCBC製作『ロミオ×ジュリエット』においてCBCとTBSで実施、これは深夜アニメ史上初の事例であった(その後、『ラストエグザイル-銀翼のファム-』において、CBCのみ実施)。またMBSでも『革命機ヴァルヴレイヴ』シリーズ、『鬼灯の冷徹』・『悪魔のリドル』で実施している。なお、MBS製作作品においては2012年以降開始のTBS逆ネット作品(2012年4月期より『アニメイズム』枠作品)を対象にBS-TBSでの同時期放送を開始している。インターネット期間限定無料配信に関してもMBS製作作品は2000年代後半以降の殆ど全ての作品で実施、CBC製作作品も概ね実施している。MBS・CBC以外ではRKB毎日放送・北海道放送 (HBC)・東北放送 (TBC)・中国放送 (RCC) がCBCとの共同製作という形で深夜アニメの製作参加の実績があるが、これらの作品は関東圏では全て独立局で放送された。かつてはMBS・CBC以外でも独立局系深夜アニメを比較的多く放送する系列局が多かったが、アニメスピリッツ(旧アニメ魂)枠が廃止されるなどの影響により2008年秋以降は少なくなっている。ただしアニメスピリッツをネットしていた熊本放送 (RKK) では、アニメスピリッツ廃止後も深夜アニメを番組販売によって放送を継続しているほか、アニメスピリッツの放送実績が無いチューリップテレビ (TUT) では2014年7月以降継続的に、北陸放送 (MRO) や長崎放送 (NBC) や南日本放送 (MBC) も断続的にではあるが深夜アニメを放送している。さらに『けいおん!!』終了後にごく一部の地方系列局が、一時的に深夜アニメ枠を設定したことがあった。かつてテレビ大阪 (TVO) 製作で、第2・3期は日曜朝9時30分枠で放送されていた『ギャラクシーエンジェル』の第4期を深夜アニメとして放送したことがあった。その後、長らくテレビ東京以外のTXN系列局が手掛けた深夜アニメは無かったが、2016年7月期に『orange』にテレビ愛知(TVA)が製作委員会に参画している。TXN各系列局ではソフトメーカー・アニメ視聴者からのニーズに応える形で独立局系深夜アニメも放送している。特に南関東の独立局(TOKYO MX、tvk、テレ玉、チバテレビの4局)では、俗に“UHFアニメ ”と称する深夜アニメが多数放送されている。ただし作品によっては、2010年代に入ると特にTOKYO MXでプライムタイム(主に22時台)を含む全日枠で放送されるケースが増加している傾向にある。関西圏でも主な独立局(サンテレビ・KBS京都)でも深夜アニメが放送されているが、阪神タイガース戦完全中継を売りにしている『サンテレビボックス席』(KBS京都では『KBS京都エキサイティングナイター』)が放送される期間は放送時間が不安定になりやすい。この関西圏特有の事情もあり、関東圏独立局放送の作品を在阪局がネットする事例が目立つ一方、在阪局製作深夜アニメを関東圏では独立局で放送する事例も多い。近年では南関東の独立局同様にプライムタイム帯放送の作品が存在している。中京圏では本来の独立局である三重テレビ (MTV) やぎふチャン (GBS) よりも、愛知県域放送局であるテレビ愛知 (TVA) での放送本数が多い傾向が見られ、2000年代半ばには早朝に近い時間帯に放送された事例もあった。独立局自身が製作に加わるのはつい最近までは極めて稀であったが、2010年代に入るとTOKYO MX製作委員会参加作品がコンスタントに放送されている。キー局と比べると表現規制が緩いなどの理由から、2000年代前半から放送本数が急増している(現在は時期によって放送本数の変動が激しい)。これらの作品のネット形態はキー局系作品と比べて非常に複雑なものとなっているが、ここでは詳細は割愛する。なお、富山県に本社を置くアニメ制作会社・ピーエーワークス制作作品は、地元民放テレビ局(北日本放送 (KNB)・チューリップテレビ (TUT)・富山テレビ放送 (BBT) のいずれか)で積極的に放送されている。BS・CS放送での同時期ネットや、ネット配信の普及により、現在では大半の作品が何らかの形で全国で視聴可能となっている。さらに2014年頃から「大都市圏は(独立局の)地上波、地方はBS」と役割分担する形で同時ネットするケースも実現したことで、従来のローカルセールス枠で放送のテレビアニメが抱えていた「全国一律でリアルタイムで視聴できない」問題が若干改善されるようになった(TOKYO MX・BS11が製作委員会に参加のメカクシティアクターズ、さらにABCも参加のアルドノア・ゼロなど。アニプレックス製作作品に多い)。BSデジタル放送局開局以後、地上波放送より遅れながらもBS民放局でも深夜アニメを放送することが多くなっている。地上波とは異なる編成が組まれているため、深夜枠以外にプライムタイム(主に20時 - 22時台)を中心とした全日枠で放送されるケースも多い。またBS放送の普及と共に2012年には深夜アニメの放送が増加傾向にあり、主に土日に各局が相次いで放送している。この影響で、同時間帯でアニメ作品が競合することがあり、競合同士で一部のスポンサーが共通になることもある。デジタル開局前からWOWOWが上記のような商品販売促進の目的のため、あえて無料で視聴可能なノンスクランブルで放送の作品が多かった。かつては平日夕方枠での放送が多かったが、次第に深夜帯へとシフトしていった。しかし2008年以降の新作は2012年にスクランブル枠で放送された『カイバ』のみの状態が続いていたが、2016年4月期より地上波深夜アニメを金曜22時30分枠で最速先行放送する『アニメプライム』枠を開設。BS日テレは、かつては日テレもしくは系列局製作作品の放送実績は少なかったが、2014年4月期以降は日テレ製作の深夜アニメを一部を除いて継続的に遅れネットしている。なお、独立局系深夜アニメは以前より断続的に放送している。BS朝日は2016年10月期に『ユーリ!!! on ICE』(テレビ朝日製作)が放送されるまでは、テレビ朝日もしくはANN系列局関連の深夜アニメを放送した実績が全くなかった(テレビ朝日で関東ローカル放送された『ZOMBIE-LOAN』はBS日テレで本放送時は未放送だった回と合わせて遅れネットされた)。一方で独立局系深夜アニメに関しては『アニメ魂(アニメスピリッツ)』枠を2008年4月まで持っていた(後にBS日テレに移籍)ほか、それ以外の作品を少数ながら放送した実績がある。2012年12月 - 2013年3月の間は同局製作委員会参加にして独占放送の短編アニメ『僕の妹は「大阪おかん」』を放送した。BS-TBSでは2001年から2007年までは地上波で放送せず、BS-i独占放送の作品も積極的に放送していた(現在ではテレビシリーズの特別編を断続的に独占放送する程度である)。また2000年代以降、先述のようにTBS製作作品のほとんどを遅れネットしているほか、2012年1月期からは系列準キー局であるMBS製作作品の同時期遅れネットを開始している(2015年10月現在ではMBS『アニメイズム』枠は地上波レギュラーネット局より1日、TBS製作作品はTBSより2日、とそれぞれ遅れネットとなっている)。BSジャパンでは先述のように長らく大半は有料CS放送のAT-Xを優先して放送していた状況にあったが、2015年頃から次第に変化が見られるようになっている。独立局系深夜アニメでは2008年10月期の『かんなぎ』および2009年7月期の『化物語』の2作品(いずれもアニプレックス製作)のみである。BSフジは土曜深夜枠→NOISE枠→ノイタミナ枠をレギュラーネットしていたが、2013年3月をもって打ち切りとなってからは、2015年1月期の自社製作委員会参加の『暗殺教室』までフジテレビ製作深夜アニメの放送は途絶えていた。独立局系深夜アニメに関しては断続的に放送しており、自らそれの製作委員会に参加して親会社のフジテレビとは一線を画する路線を取っている。BS11は無料の民放BS放送局では唯一、開局当初から深夜アニメの放送を年々強化している。2011年末頃より新作アニメの放送が徐々に増加傾向を見せ、2014年4月期には合計27枠の大台になった結果、現在では独立局系深夜アニメの大半を放送するに至っている。また『迷い猫オーバーラン!』や『ぬらりひょんの孫』シリーズ、『黒子のバスケ』シリーズなどでは製作委員会にも参加しているほか、断続的に無料テレビ放送において深夜アニメを独占放送する事例がある。TwellVは同時に開局したBS11とは対照的に長らく新作深夜アニメの放送実績は無かったが、2013年1月期から4月期まで独立局系深夜アニメ『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』と『デート・ア・ライブ』の2作品を放送した。Dlifeは2012年の開局以来新作深夜アニメの放送実績はなかったが、2014年7月期から独立局系深夜アニメ『東京喰種トーキョーグール シリーズ』を放送。その後は、他局で放送したアニメ作品を実質再放送する形で、深夜アニメを放送している。2011年秋からBS放送を開始したスカパー!のアニマックスは、2012年7月期より毎週土曜22時台にて新作深夜アニメの遅れネットをノンスクランブルで放送していた時期があった(作品によってはBS11とBSアニマックスのノンスクランブル枠で放送した一部の作品で同時期にネットすることがあり、どちらかの放送局が遅れ日数次第で、実質再放送になる事例もあった)。NHKの深夜アニメは基本的に衛星系チャンネルで初回放送している。2008年4月からBS2の深夜帯アニメ枠「衛星アニメ劇場」で新作テレビアニメを放送した(第1弾は『今日からマ王!(第3シリーズ)』と『アリソンとリリア』)。2011年3月にBS2が閉局後、その代替チャンネルとして新設されたBSプレミアムにて1年間BS深夜アニメ館枠で過去作を再放送。2012年4月以降は別の時間帯に本放送する作品の再放送などを実施。2013年6月からは約2年半ぶりに新作の深夜アニメ『キングダム(第2シリーズ)』を放送。なお上記の事例の他、過去には主に教育テレビ(Eテレ)やBS2で本放送した作品が再放送されることがあった。また、総合テレビでは2011年4月に『もしドラ』を(冒頭5分間は全日帯(プライムタイム)からのフライングスタートを実施)、2014年8月には『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』、2015年4月には『英国一家、日本を食べる』、2016年10月からは『3月のライオン』が放送されている。なお、このうち『もしドラ』と『3月のライオン』は全日帯の放送時間で全国同時ネット放送が実施されている。いずれも舞台となった県のローカル編成で放送。※ "テレビアニメでの全体的な傾向に関しては、テレビアニメ#表現規制を参照。"一般的に深夜番組は性的描写や暴力描写などへの表現規制規制が緩い傾向が見られるが、1990年代後半以降、深夜アニメに関しては日本国内の放送局は厳しい自主規制を行っている。一方、オンエア時には隠していた表現をBD/DVDソフト化時に「無修正」化することで、逆にソフトの販売促進の手段として活用するケースも多く見られる。特にテレビ東京は1997年暮れの「ポケモンショック」を起こした局ということもあって各種規制の始祖的存在であり、特に規制が厳格であるともされる。TBSは流血描写に関してはテレビ東京に匹敵する厳格な規制を敷いているとされ、同局製作のアニメではその描写をほとんど削除する傾向が見られる(ただし系列局のMBSではその限りではなく、時間帯を問わずMBS製作アニメがTBSで放送される場合、TBS独自の規制が入るということは基本的にはない)。重大な事件や事故災害等が発生した場合、時期柄不謹慎と思われる場面が含まれる回の放送見送りや自主規制なども発生することがある。低視聴率の深夜帯に放送する関係上、スポンサー料収入だけではビジネスとして成立しないことから、パッケージ版での各種商法で視聴者の購入意欲を高めて行く手法を多く採らているのが現状である。
出典:wikipedia
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