岩倉高等学校(いわくらこうとうがっこう)は、東京都台東区上野七丁目にある私立高等学校。設置者は学校法人明昭学園。上野駅入谷口の目の前に位置し、運輸科・普通科を置く。かつては機械科と商業科も置いていた。鉄道の各コースに関しては、全国でも数少ない鉄道関係の教育を行う日本最古の鉄道学校であり、卒業生は半数以上の生徒が鉄道業界へ進んでいる。また、過去に野球部が甲子園へ数回出場したことがある。「岩倉」の校名は、鉄道創設に貢献した明治時代の政治家・岩倉具視に因んだものである。学校の校章は岩倉家の家紋「笹竜胆」と鉄道の「レール」を組み合わせたデザインである。普通科は、各学級2学級で1学級の人数は25人-35人、普通科は鉄道専門教科を行わず進学を目指し、あらゆる教科に精通した学科を中心に勉強する学科でS特コースと特進コースと総進コースがある。
かつて、特別進学コース、総合進学コース、スポーツコースを設置していた。運輸科は、各学年2学級で1学級の人数は30人-35人程で鉄道の旅行営業・技術について専門教科を中心的に学習する。なお、2007年度の入学生からは、一クラスの割り当て人数を普通科を除いて一番少なくしたため人数が少ない。1年生は、鉄道一般、観光地理、旅行、2年生は旅行、旅客営業、運転法規、運転実習、電気基礎、3年生は営業、運転規定、鉄道情報技術、電車工学、課題研究を学習する。2007年度の生徒からは新しいカリキュラムでの授業態勢となり、2年生の運転法規は運転実習と統合され、新しく乗務実習となる。また、電気基礎は3年生での学習となり、科目名も鉄道電気基礎と変更になる予定で、その他、運転規定と鉄道情報技術は新カリキュラム表から外されている。なお外された科目については、鉄道の授業の時にまとめて学習する。その他、旅行業を学ぶことにより国内及び総合旅行業務取扱管理者試験に受験することができる。また、2年の技術の授業で教育用電車シミュレーションを使った授業が設けられる。さらに、1年生から商業の授業も加わり、1年生では簿記のみ、2年生は簿記と商業技術、3年生では情報処理等を学習する。1年生は毎年1月に簿記検定3級を受験し、2年生は簿記検定2級を受験する。学部の改編に伴い、運輸科内部でも学科改変が行われ、旧機械科をものづくり科、以前の運輸科をビジネス科として対処。機械科は、各学年2学級で1学級の人数は40人以上と他の学科より人数が多く、おもに鉄道の機械としての性能や、整備等に精通した専門教科を中心的に勉強する学科で鉄道運転技術コースと、車両整備コースがある。但し2011年度の募集から鉄道運転技術コースの募集はしておらず、鉄道運転関係は運輸科・商業科で募集している。人数も1年と2・3年で違いがある(男女共学化に伴い、運輸科に統合されてコースの一つ「ものづくり科」となる)。商業科は、各学級2学級で1学級の人数は30人以上で、主に将来の情報化に役立つコンピュータを使った商業系の学科で、情報ビジネスコースと鉄道ビジネスコースがある。2011年、機械科が鉄道運転技術コースの募集が無くなった関係で、1学年のみ3学級ある。また、商業科の授業カリキュラムも2007年度の生徒からは新しくなり、2006年度までの学習や教科等が異なる。実習館と中央館には、教育用の電車運転シミュレータが設置されており、中央館には205系、実習棟には651系の「スーパーひたち」と211系があり、実習館の651系では、常磐線特急「スーパーひたち」土浦-取手間を運転することができ、211系では高崎線上尾-熊谷間を運転できたが、2013年より、新たにCGによる架空路線が運転できるようになった。さらに縦横軸併用ツインレバー型マスコンから、片手ワンハンドルマスコンになり、車掌業務も同時に行う事ができるようになった。中央館の205系では、中央線快速三鷹-西八王子間を運転することができたが、2006年より、新たにCGによる架空路線が運転できるようになり、授業では専ら、この3路線を用いる。このシミュレータは、3年生のみが授業で運転していたが、2004年から運輸科は2年生、商業科は、2008年から2年生に変わり、機械科は現在でも3年生での授業でしか使用することができず、休み時間では自由に使用することは出来ない。運転実習や車掌業務の授業であっても、1学期中はホスピタリティの授業を行う関係でシミュレーターを使用するのは2学期、それも後半のごく数回である。その他文化祭(岩倉祭)では、一般参加者にこのシミュレータが一般公開され、自由に運転体験をすることができる。ただし、文化祭の日も原則的に一般生徒は運転することが出来ない。また、実習棟にはミニシミュレータがあり、篠ノ井線塩尻-明科間を運転することができるが、基本的に授業では使用しない。また、211系、651系では車掌業務もすることができる。夏期休暇中の一定期間に、希望した生徒が、JR東日本、JR東海、東京メトロの各駅で1週間の体験実習(駅務実習)を行っている。(東京メトロのみ冬期休暇中)2005年まで1年生が実習を行い、単位が付かない制度だったが、2006年から2年生が実習を行い、履修単位が1単位つくようになった。岩倉高等学校の特徴的な高校野球の応援として、五百円紙幣を利用した応援スタイルを取る。これは五百円紙幣に岩倉具視が描かれているためである。
出典:wikipedia
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