『御神楽少女探偵団』(みかぐらしょうじょたんていだん)は、ヒューマン及びエルフより発売されたアドベンチャーゲーム、及びそのシリーズ作品。1作目『御神楽少女探偵団』と2作目『続・御神楽少女探偵団』はプレイステーション用のゲームソフトとして発売されたが、3作目の『新・御神楽少女探偵団』では、キャラクターデザインや声優陣が一新され、性的要素が含まれるアダルトゲームとなっている。また1作目と2作目はゲームアーカイブスにて配信が行われている(PS3・PSP対応。いずれも価格は600円。担当は株式会社ハムスター)。脚本・監督・ゲームデザインは、3作とも河野一二三。なお、本項では1作目の『御神楽少女探偵団』を『御神楽』、2作目の『続・御神楽少女探偵団 〜完結編〜』を『続・御神楽』、3作目の『新・御神楽少女探偵団』を『新・御神楽』と略記して扱う。ヒューマンの破産以降、著作権の所在に混乱があったが、2009年8月、(河野の)ヌードメーカーとハムスターが共同保有することで合意した。大正後期から昭和初期の東京を舞台に「帝都一の名探偵」と言われた御神楽時人と、彼の助手である鹿瀬巴・久御山滋乃・桧垣千鶴の「御神楽少女探偵団」と呼ばれている3人の少女、及び時人の世話係である蘭丸の周りで次々と起こる難事件を解決していくゲーム。本編シナリオは、「事件編」、「捜査編」、「解決編」の3編によって構成されている。「事件編」は、御神楽探偵事務所に事件解決の依頼が持ち込まれてから、実際に捜査を行うところまでを描く導入部分。プレイヤーが操作して介入する部分はなく、従ってゲームオーバーも存在しない。「捜査編」は、実際の捜査を行い、推理の材料を全て集めるところまでを描くゲームのメイン部分。1つのシナリオは複数のセクションから構成されている。登場人物との会話や現場の調査中に、「プレイヤーが事件解決のヒントとなる情報があると推測した箇所」で“推理トリガー”と呼ばれるコマンドを入力する(回数制限あり)ことで、指摘箇所を言及、追求し新たな情報を得ることができる。この推理トリガーの入力が成功すると「推理ポイント」の値が増え、それが一定値に達することで該当セクションクリアとなる。推理トリガーの入力回数制限は各セクションごとに設定されており、残り回数が0になるとゲームオーバーとなる。「解決編」は、捜査編で集めた情報を基に、御神楽時人の推理によって事件の真相が解き明かされるシナリオの完結編部分。『御神楽』では事件編と同様にほぼオートデモであったが、『続・御神楽』ではプレイヤーも推理に参加することになり、途中でいくつか捜査編での情報を総合して考察をする必要がある選択肢が出現する。選択を誤ってもゲームオーバーにはならないが、シナリオ終了後の探偵度評価で減点を課されるペナルティがある。始めの二作にはストーリーの途中アニメシーンやミニゲームがある。初期2作はプレイステーション用ソフトとしては珍しい、512ドット×480ライン解像度出力を用いたソフトでもあり、その高解像度によってテキストを独自のフォントで表記しているほか、ルビが表示されている。『御神楽少女探偵団』は、1998年9月17日にヒューマンより発売されたプレイステーション(PS)用のアドベンチャーゲーム。2009年10月14日からはゲームアーカイブスでの配信も行われている。全年齢対象。キャラクターデザインは小林明美が担当。作品のコンセプトは「怪しさ」であり、江戸川乱歩風の荒唐無稽さに駄作を付け加えたもの。主人公が3人組なのはボケとツッコミ、合いの手というお笑い芸人のようなテンポいい会話を狙ったためで、少女なのはプログラマーがギャルゲーを作りたかったから。オープニングのテーマは「ドロくささ」でイメージとしてはGメン75やキーハンターなどの昔の刑事ドラマ。また、時代背景が大正・昭和初期なのは現代劇では犯罪を立証する説明に対してさらに説明がいるなど専門知識が膨大になってしまうため、科学捜査が発達していない時代にしたため。最終話の「猟奇同盟」は前後編構成ながら前編しか収録されておらず、クリフハンガーなシチュエーションで続編に続くという締め方となっていたが、本作発売の時点ではシリーズ作品という告知は全くなく、また続編の発売は1年以上後の事となった。本作はCD-ROM4枚組で発売されたが、その内の2枚はインターミッションシナリオやミニゲーム、設定資料集などが含まれたファンディスク的な内容(本編のクリア状況により見られる範囲が変化する)で、実際の本編は前半の2枚のみとなっている。『続・御神楽少女探偵団 〜完結編〜』(ぞく みかぐらしょうじょたんていだん かんけつへん)は、1999年10月7日にヒューマンより発売されたPS用のアドベンチャーゲーム。2009年11月25日からはゲームアーカイブスでの配信も行われている。全年齢対象。キャラクターデザインは前作に引き続き、小林明美が担当。発売直後(同年11月)にヒューマンが和議を申請してゲーム事業から撤退することになったため、出回った本数は少なく、発売直後から入手は困難を極めた。なお、2000年9月21日にヴィアール・ワンより全く同じ内容で再発売が行われた(廉価版ではない)。本作では、解決編中に捜査編で集めた情報についてプレイヤーに問う選択肢が登場。御神楽時人の推理・解明を見るだけであった前作とは違い、プレイヤーも推理に参加する形となっている(選択肢を間違えてもゲームオーバーにはならないが、シナリオ終了後にペナルティがある)。また、前作では前説とムービーのみに声が当てられていたが、本作では事件編・解決編においてもフルボイスでの演出が実現している(当初は全編フルボイスの予定であったが、容量などの都合で捜査編はボイスなしとなった)。本作も前作同様CD-ROM4枚組だが、4枚すべてが本編ディスクとなっている。『新・御神楽少女探偵団』(しん みかぐらしょうじょたんていだん)は、NUDE MAKERの開発の下、2003年12月26日にエルフより発売されたWindows98/Me/2000/XP用の18禁アドベンチャーゲーム。舞台は大正中期の満州、日本租借統治下の大連市で、キャラクターデザインは前作までの小林明美に代わり、さめだ小判が担当した。PS用ゲームだった前二作と違い、途中のアニメシーンやミニゲームは無くなった。対して18禁ゲームで定番とも言えるフルボイス化を始め、エロ・グロシーンの盛り込み、各種ハッピー・バッドエンド、シーン再現機能などが追加されている。また、ヒューマンの倒産によって入手が困難になりつつあった前2作『御神楽』『続・御神楽』の移植版も同時収録されている。ただし移植版ではBGMが大幅に削除された他、「八角邸事件」が未収録となっている。声優はPS版を担当した声優を記載。『新・御神楽』の声優はPS版から一新されているが、非公開につき記載しない。また、登場人物の年齢は『御神楽』のもので、『新・御神楽』は『続・御神楽』の2年後という設定になっている。PS版『御神楽少女探偵団』の携帯版として、「ゲーモバ」よりDoCoMo、au、SoftBank向けの携帯アプリが配信されている。ファミ通文庫より、大林憲司によってノベライズされたライトノベル作品。全3作。なお、ストーリー内容はゲーム本編とは違うオリジナルのものとなっている。表紙や挿絵は、『御神楽』『続・御神楽』のキャラクターデザインを務めた小林明美が担当。『御神楽少女探偵団 〜ありし日の御神楽少女探偵団事務所〜』のタイトルで、2000年10月25日にケンメディアから発売された。DVDの内容は、アニメ作品ではなく、AM神戸(ラジオ関西)で放送されたラジオドラマ(画面にはイメージイラストを表示)を中心に、PS版を担当した声優へのインタビューやゲーム本編ムービーの高画質版を収録したもの。『御神楽探偵団 活動写真』(みかぐらたんていだん かつどうしゃしん)のタイトルで、2004年にピンクパイナップルから発売された。全3巻。18禁OVAとなっており、『新・御神楽』の内容を中心に、似ていて微妙に異なるストーリーでアニメ化したアダルトアニメ。なお、タイトルから『少女』が消えているのは、ビデ倫の倫理規定に合わせたため。
出典:wikipedia
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