セブアノ語(セブアノご、セブアノ語:、英語:)は、オーストロネシア語族,ヘスペロネシア語派,中央フィリピン諸語,中部フィリピン語群,南ビサヤ小語群に属する言語である。フィリピンのセブ州、ボホール州、ネグロス・オリエンタル州、レイテ州西部、さらにミンダナオ島西北部などで広く話されており、他にもごくわずかにサマール島に話者が存在する。これらの地域ではタガログ語(フィリピン語)よりもセブアノ語を母語とする人が多い。語順はVSO型である。セブアノ語はセブ語、ヴィサヤ語、ビサヤ語とも呼ばれる。「セブアノ」とは地名のセブにスペイン語の-anoをつけたものである。言語グループとしてのと区別する必要がある。母音文字3つ、子音文字14つの合計17文字からなる。スペイン植民地化以前の16世紀まではインド系の音節文字を使用していた。子音14個、半母音2個、母音3個がある。p, t, k, b, d, g, m, n, ng [ŋ], s, h, ʔ, r, l声門閉鎖音/ʔ/は、他の子音の後の位置に現れる場合のみ、ハイフンで表す。w, y[j]a, i, u(※uは語末で口を広くして発音されるのでoと書かれる)接辞には接頭辞、接尾辞、接周辞、接中辞がある。pani-:語基の持つ意味の派生を示す hapon「午後」> panihapon「夕飯」-on:語基の持つ性質をのあることを示す hangin > hanginon「風のある」ka...an:複数性、集合性、抽象性などを示す tawo > katawhan「人々」-in-:言語名に用いられる Tinagalog「タガログ語」基本語順はVSO型である。文は拡大可能な述部と話題の2要素から成る。文には非動詞文と動詞文の2種類に分けられ、非動詞文はさらに、等位文、存在文、場所文、記述文、疑問文、所有文に分けることができる。動詞文は動詞の後に、話題格標識の小辞がつく名詞句、すなわち、行為者または動作者、目的または目標、受益者または、関節目的、場所、道具が起こりうる。話題として選ばれた句の機能は動詞に現れる接辞で明示される。gusot「好む」, kinahangian「必要な」, mahimo「可能な」は未然法の動詞に足して助動詞的な機能を果たす。なお、これらの語は意味的に中心となる動詞に先行する。「私は明日セブへ行きたい」「私は市場へ行かなければならない」「私にその本が読めるか」法と相は動詞に接辞としてつけられる。既然:すでに始まっている行為を示す未然:まだ始まっていない行為を示す無然:命令や要求を示す非使役相: 中立:瞬間的に終了する行為を示す 進行:一定時間の継続的行為を示す 適能:能力や可能性を表す 配分:行為者や行為の数の概念を表す使役相:中立使役相、進行使役相、適能使役相態度小辞という小辞によって様々な意味を表す。Mahimo kaha kin?(可能性-[態度小辞]-これ)「これは可能ですか」Maayo kono sila.(良い-[態度小辞]-彼(女)ら)「彼(女)らは良いそうだ」Mao gyud na sila.(正しい-[態度小辞]-すでに-彼(女)ら)「彼(女)らだ、間違いなく」Gusto unta ko mupalit ug pagkaon.(望む-[態度小辞]-私-買う-[標識]-食べ物)「私は食べ物が買いたい」※"´"はアクセントの位置を表す亀井孝,河野六郎,千野栄一編著『言語学大辞典』三省堂,1988, p.443-457
出典:wikipedia
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