ザクウォーリア(ZAKU WARRIOR)は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』及び関連作品に登場する、モビルスーツ(MS)に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つ。メカニックデザインは大河原邦男であり、「ザク」の名のとおりデザインは『機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍の「ザクII」を参考にしている。「ザク」の名のとおり、その形状や設定は宇宙世紀シリーズに登場するジオン公国軍の「ザクII」を参考にしており、メカニックデザインもオリジナルのザクを担当した大河原邦男が行っている。ただし明確な差異も存在し、たとえば宇宙世紀のザクが右肩にシールド、左肩にスパイクアーマーを装備しているのに対し、C.E.のザクは右肩がスパイクアーマー、左肩がシールドという逆の構成となっている。さらに宇宙世紀版が『機動戦士ガンダム』の時点で旧式化しつつあるのに対し、C.E.版は機種転換中の新型機という位置づけとなっている。一般機のカラーリングは緑だがルナマリア・ホークが搭乗する赤いザクウォーリアなど、パーソナルカラーに塗られた機体が劇中に多数登場する。本項では、上位機種であるザクファントム及び、関連作品に登場する派生機についても解説する。「プラント」の軍事組織「ザフト」が運用するCE73年からの主力量産型モビルスーツ(MS)。CE70年~71年に活躍したジンやゲイツの後継機という設定で、バックパックの換装機構による高い汎用性を持つ。一般機のカラーは緑だが、劇中ではルナマリア・ホークが搭乗する赤いザクウォーリア、レイ・ザ・バレルが搭乗する白いザクファントムなど、パーソナルカラーに塗られた機体が多数登場する。"Zaft Armed Keeper of Unity" ザフト・アーマード・キーパー・オブ・ユニティ = 「ZAKU」(ザフトの輝かしい新時代を担うもの)は、ユニウス条約後に開発された「ニューミレニアムシリーズ」に属する機体である。元々は前大戦末期に量産機初の核動力MSとして設計されていたが、ユニウス条約で定められた「ニュートロンジャマーキャンセラーの軍事利用の禁止」を受け、駆動方式は従来のバッテリー方式に設計変更された。原型機が採用していたPS装甲も不採用となっているが、機体の装甲は大気圏の突入に耐用する堅牢性を保持している。機体の一部には移民した元オーブ連合首長国技術者のノウハウを取り入れ、ザクは、まさにニューミレニアム(新千年王国)の名の通り、栄光あるコーディネイターの未来を担う機体であるとされ、1000の形式番号もかけて「サウザンドシリーズ」とも呼ばれる。最大の特徴は「ウィザードシステム」を備えている点で、単一の機体を様々な局面に対応させる事が出来る。このシステムはユニウス条約において定められた「連合・ザフト両軍の保有MSの上限の設置」への対抗策でもあり、その限られた用途ゆえ汎用機よりも普及数の少ない局地戦用機の生産台数の抑制にも貢献し、コスト削減や換装により局地戦仕様機の生産数をカバーできるという恩恵も齎している。コストや活動時間の理由からPS装甲の採用は見送られたが、カタログスペックは地球連合軍のGAT-Xシリーズを上回るとされている。また、本体に特別な改修を施したりノクティルーカウィザードで増強・拡張せずとも水中戦が可能であり、ストライクのような優れた汎用性も備えていた。従来ザフトMSのトレードマークだったトサカ状多機能センサーアレイはサイズのわりに低機能であるという理由で廃止され、一部のウィザード用モジュールの換装部位を兼ねるヘルメット方式の簡素な頭部となった。腰部背面には、ビーム突撃銃、スラッシュウィザードのビームアックス、M68キャットゥスなどをマウント出来る開閉式ラッチを有している。なお、ZGMF-1017 ジンとは異なる形状でハードポイントも無い脚部だが、一部のザクファントム専用機が単純な後付けのジョイントを挿むことでM68パルデュスを装着し運用している。一方、様々な開発体系を経て誕生した成熟機ともいえるのがザクシリーズであるが、ゲイツシリーズにて量産機にも実装されるようになっていたMMI-GAU2ピクウスなどのCIWS系火器は搭載されていない。その代わりに、腰や脚部に備える「フレキシブルチューブ」が誘導ミサイル迎撃用プロアクティヴアーマーシステムのマルチダズラーを収める多目的コンジットとなっているまた、ニューミレニアムシリーズの普及品なのか、それとも専用タイプなのかは定かではないが、新しいモビルスーツ・ネオ・オペレーション・システムが搭載されているその他、第39話の冒頭では、足(踝)部外側付近(白色スラスター直下)に人間サイズの計器パネルらしきものが確認でき、それを使ってザフト兵が通信をしているようなシーンもあった。目次へ戻る目次へ戻るザクウォーリアは、ザフトレッド(赤服)やそれに匹敵するエースパイロットに優先配備されている最新鋭機(C.E.73年当時)で、ウォーリアとは英語で「戦士」の意味。制式カラーは濃淡グリーンのツートンだが、パーソナルカラーへの変更も許されている。右肩に一体型スパイクを有した曲面アーマー、左肩に3基の衝角付きシールドを装備した左右非対称の形状となっている。それらには先の大戦で崩壊したオーブから亡命したモルゲンレーテ技術者によってもたらされた超高硬度金属製錬技術が使われている。なお、コンピレーション・アルバム『機動戦士ガンダムSEED DESTINY COMPLETE BEST』の初回限定盤CD+DVDケース上には、肩部のプロテクター一式が左右逆に付けられ、頭部にブレードアンテナを有したガナーザクウォーリア(あるいは左肩を変えたガナーザクファントム)が描かれている。ザクファントムは、指揮官用の上級機で、ファントムとは英語で「幽霊、亡霊、幻影」の意味。頭部に追加されたブレードアンテナによってC41SR(通信、指揮統制、情報処理)能力が強化されているが、これ自体は専用装備というより指揮官機に用いられるもので、ザクウォーリアにも装備されている機体がある。右肩にもボールジョイントプロテクター&シールドが追加されており、ビームトマホークとビーム突撃銃用弾槽も一式ずつ増えている。また、一部にやや高品質な部材を用いているとされる。エース級パイロットによるカラー変更も許されており、搭乗者が限定される本機は特にその傾向が強く相対的にカスタム機の割合も多いが、アニメ本篇のPHASE-48、49、FINAL(PLUSを含む)などにはザクウォーリアと同じ濃淡グリーン配色機が多数登場していた。また、関連ゲーム『SDガンダム GGENERATION PORTABLE』や『スーパーロボット大戦Z』などではザクファントムのデフォルト色と解釈されて登場している。目次へ戻るザクウォーリアは、ザフトではルナマリア・ホーク、ディアッカ・エルスマンなどが乗機とし、オーブの民間人だったアスラン・ザラもアーモリーワン襲撃やユニウスセブンの破砕作業に際して本機に搭乗した。彼等はこの機体で、ファントムペインに強奪された3機のセカンドステージシリーズ、カオス、アビス、ガイアと互角以上の戦いを繰り広げた。外伝ではアニメ本篇よりも早い時期に完成(所有)していたカスタム機も登場している。中盤以降は量産と配備が進み、地上、宇宙を問わず各戦線で見られるようになっていった。ザクファントムは、1000ウォーリアと同様にC.E.73年では配備が開始されたばかりの機体で、一部のザフトレッド(赤服)や白服の指揮官級、またはFAITH(特務隊)といった非凡なパイロットが優先的に搭乗している。レイ・ザ・バレル機は奪取されたセカンドステージシリーズやネオ・ロアノークのエグザスと渡り合った。イザーク・ジュール機はディアッカやアスランとの連携によってセカンドステージシリーズを圧倒する活躍を見せた。また、ハイネ・ヴェステンフルス機は開戦時のプラント防衛戦で奮戦し活躍した。外伝では固有のオリジナル武器が装備される事も多く、カスタマイズの幅が広い機体となった。目次へ戻るザフトが開発した兵装換装方式の一種。地球連合の「ストライカーパック」に大変酷似したシステムであり、実際「ザフト版ストライカーシステム」と説明されている資料もある。バックパック型オプションをメインとし、任意で着脱可能な頭部・肩部・腰部などのアーマー材と換装される様々なユニット、あるいは脚部に装着する(履く)後付けパーツなどを同時複合的に併用する事で、ザクという単一の機種に複数の機能を持たせる事に成功した。形式番号は運用するMS側に続いて「/」を挿む「各モビルスーツ番号/各ウィザード番号」のように表記される(ZGMF-1000/A1、ZGMF-1001/Mなど)。また、1000ウォーリア、1001ファントムのみならず、バクゥハウンドやドムトルーパーにも同規格のコネクターが実装されており、少なからず相性の違いは見られるものの互換性が図られている。シルエットシステムを先取りしたものとしても知られるが、シルエットフライヤーに該当する自動換装システムは導入されていないため、換装作業には当然ながら母艦ないし基地における人的労力が必須であり、パーツの構成によってはザクウォーリア&ファントム、バクゥハウンド、ドムトルーパーそれぞれの本体特性(体型)が絡んでくるため、負担の増減、あるいは運用自体の能否に個体差が出るのも特徴といえる。一方、流出したデータで造られたザフト製以外の非正規ウィザードも存在する。なお、資料によってはウィザードパック、ウィザード換装システムなどとも記されている。正規品。多数のスラスターを備えた機動戦型ウィザード。宇宙での防衛能力を重視して設計され、大気圏内外を問わず運用可能だが無重力下での機動戦でダガーLやウィンダムを凌駕し、飛行能力を得られない事から地上では機動力強化装備として機能する。そのため、空中戦では従来通りグゥルの併用が必須となる。ブレイズとは英語で「火炎、劫火」の意味。ガナーと共に登場頻度の多い装備であり、レイ、アスラン、シホ、ハイネ、ディアッカ機などが使用した。一方、アレック専用ブレイズバクゥハウンドの物はパーソナルカラーの白に塗色されており、バクゥ系胴体の構造上問題から多目的ターレット基部にジョイントパーツを増加して接続している。正規品。大型ビーム砲と専用エネルギータンクで構成される砲戦型ウィザードで、ガナーとは英語で「射撃手、砲手」の意味。主にルナマリア、ディアッカ機の他、エターナルを追撃したグラスゴー隊所属機や、レクイエムの中継点を攻撃したジュール隊所属のオレンジショルダー機などが使用し、外伝ではイライジャが搭乗したザクウォーリアも装備していた。ザクファントムでの例は「FINAL PLUS 選ばれた未来」や外伝漫画などで見られた。正規品。機体の運動性を維持すべく軽量化されている近接格闘戦型ウィザード。スラッシュとは英語で「切り刻む、斬撃」の意味。主にイザーク機が使用した他、高山瑞穂のコミカライズ版におけるユニウスセブン破砕作業回のアスラン機、第2 - 3期オープニング、『DESTINY MSV戦記』第1話におけるオペレーション・ラグナロク、オペレーション・フューリー、レクイエム攻防戦などで装備機が見られた。『DESTINY MSV』に登場する元正規品。ドムトルーパーがザクウォーリアとコンペで競い合った頃の対抗品的なウィザードだったが、脱落し非正規扱いを経てデータからも抹消され、2基が現存するのみとなった。『STARGAZER』などに登場する正規品で、"Kerberos" とはギリシア神話の怪物「ケルベロス」の意。作品順ではアニメ本篇よりも後発となったが、時系列表ではザクウォーリア量産開始頃から完成していた初期ウィザードの1つで、ビームファングシステム×4、頭部型リトラクタブルセレクション内ビーム砲×2などの武装を備える。アイザック専用ザクウォーリアの場合は、本基の運用に配慮して干渉する左肩のシールド一式を外しスパイクプロテクターに換装している。『DESTINY MSV』などに登場する正規品。ケルベロスウィザードと同時期に完成していた強襲揚陸型ウィザードで、ノクティルーカとはラテン語で「夜光虫」の意。水上・水中用センサー内蔵の頭部用セイルフィン、両脚部用スキッドプレート、両肩部用可動翼、背部用ダクテッドファンなどがセットになっており、それらの換装作業を要するためデフォルト状態で両肩にボールジョイント付きプロテクターを持つザクファントムとの相性が良い。本体換装パーツは黄緑がかった明るめのグリーン色だが、ザク側も合わせたカラーになっている。水中から浮上して水面を高速移動し海岸線や浅水部の敵に対し強襲を敢行したり、そのまま潜行を続けて水中戦を仕掛けることも可能。なお、頭部および肩部のパーツを変えることから、外見上ザクウォーリアとザクファントムの区別がつかなくなるという一面がある。『DESTINY ASTRAY』などに登場する非正規品。イライジャ専用ザクファントムに合わせて造られた高機動戦闘用ウィザードで、"Booster" とは「推進、増幅」の意。武装を一切持たない代わりに運動性能を追求しており、水平翼を備えた展開式スラスターの可動によってスピードだけではない機動力と大気圏内での飛行能力を理想的に両立させている。『DESTINY ASTRAY』に登場する正規品。"Hospital" の名が示す通り野戦病院として機能する医療施設型ウィザードで、またはその運用に特化させたザクそのもので「ホスピタルザク」とも記される。ミハイル・コーストが搭乗していたザクに装備されていた。キャンピングカーを丸ごと簡易病院にしたようなコンテナを3基程度背負い、ザク自体の移動能力とエネルギーを利用することで、通常の車両や航空機では辿り着けない被災地や発電設備が無い場所での活動を可能とする。その他、全身を白・赤にペイントされており、両肩は照明付き純装甲タイプに換装し、ハンドグレネード用パレットを外した腰部両脇に予備電源バッテリーを装着している。ブレイク・ザ・ワールド事件直後の地球に救助活動で多数が導入された他、ザフト地上基地には必ず配備されている。クライン派の支援施設(互助集団)「ファクトリー」産の非正規品で、ドムトルーパーに合わせてC.E.73年を過ぎてから造られた最後発ウィザード。目次へ戻るグラディス隊のルナマリア・ホークの乗機で、パーソナルカラーは赤。主にガナーウィザードを装備している。第28話でムラサメからの空爆を受け大破し、以降ルナマリアはシンから引き継いだインパルスを乗機とした。高山瑞穂の漫画版では、スラッシュウィザードも装備。ジュール隊のシホ・ハーネンフースの乗機。左肩にパーソナルマークのホウセンカがペイントされている以外はノーマル機と同様。主にブレイズウィザードを装備している。ディオキアで催されたラクス・クライン(ミーア)による慰問コンサートで特設ステージとして利用されたザク。ライブザクウォーリアとも呼ばれる。全身をピンクで塗装するなどのポップアートなビジュアルで会場を彩った。その後、メサイアに移されていたが本篇最終話にてブレイズウィザードを装備し出撃していった。後藤リウの小説版では、その色彩でタリア・グラディスに眩暈を感じさせている。関連企画「ザク!ザク!!キャンペーン」のプレゼントとして設定された機体。右肩を橙色に塗装した姿から「オレンジショルダー」とも呼ばれる。ハイネの死後、彼を慕う者が部隊にかかわらずオレンジショルダーにしたとされ、本篇ではジュール隊所属で第44話の第1次レクイエム攻防戦などに登場した。『FRAME ASTRAYS』に登場するスーの乗機。ザクファントム以上の性能までチューニングされており、暗めのミッドナイトブルーとレッドのツートンにカラーリングされ、左肩にパーソナルマークをペイントしている。ウィザードは本体と同色に染めたケルベロスを装備するが、左肩(シールド)の変更は行っていない。元はスーを雇う民間軍事会社が調達した機体で、ユニウス条約締結後からギルバート・デュランダルが議長に就任するまでの期間にすでに所有・乗機としていた。海底基地ラガシュに配備されている機体。頭部と胴体がネイビーブルーに塗色されている。『Δ ASTRAY』に登場するアイザック・マウの乗機。レクイエムの第1射目による惨劇に前後して愛機となった元ラガシュ基地仕様機。ウィザードは以前の乗機だったバクゥハウンドのケルベロスを装着。スー専用機とは異なり、左肩をスパイクアーマーに換装している。『SEED DESTINY HDリマスター版』ではディアッカのザクウォーリアは通常版に登場した一般機カラーに代わり、専用カラーに染められた専用機が登場している。カラーリングは彼の専用ザクファントム(後述)と同じく黒灰色。目次へ戻るパーソナルカラーは白。主にブレイズウィザードを装備している。「スペシャルエディション 砕かれた世界」のコールドオープンでは詳細不明の斧状武器を持つ姿が新規カットで追加されていたほか、ロドニアへ向かう際にはグゥルを使用したこともあった。第28話で中破した後は修理されることなく役目を終えた。パーソナルカラーはスカイブルー。主にスラッシュウィザードを装備している。第22話アバンタイトルでの地球軌道戦を最後に役目を終え、以降はグフイグナイテッド専用機に乗り換えた。ハイネ・ヴェステンフルスの乗機。パーソナルカラーはオレンジで、頭文字の「H」を模した紋章風のパーソナルマークを足とシールドにペイントしている。主にブレイズウィザードを装備し、開戦後初のプラント防衛戦で活躍。以降はグフイグナイテッド専用機に乗り換えた。パーソナルカラーは黒灰色。主にブレイズウィザードを装備している。本編では第44話からの登場だが、先行する形で第4期エンディングにて公開されていた(本放送版では第41話、DVD版・HDリマスター版では第38話から)。福田監督のTwitterでのつぶやきによると、この機体は前述したイザーク機を塗り替えて譲り受けたものだと解釈されている。また、ザクウォーリア時から装備ウィザードが変更された理由についても触れられている。なお、高山瑞穂の漫画版(コミックボンボン掲載)においてはガナーウィザードを装備してのジュール隊属ガナー隊として描かれている。『DESTINY ASTRAY』に登場するカイト・マディガンの乗機。ユニウス条約締結後からアーモリーワン事変に至る期間にすでに所有していた機体で、ツノが無い頭部・オリーブグリーンのボディに白十字ペイント・両肩に装備されたシールドソードなどが特徴。切っ先の反対側にはガトリング砲を内蔵しており、ジョイント部分から外せば手持ちの剣&ライフルとしても使える。愛用のリボルバーを携帯する時はホルスター状パーツに換装される短剣符状の腰部サイドアーマーも武器であり、下半分を引き抜くとジャマダハルのようなデザインのアーマーシュナイダーになり、残った基部からは隠し武器のグレネードを発射できる。こういった複合兵器は特に扱いが難しいとされているが、それを好むマディガンならではの武装といえる。なお、本機の他にもノクティルーカウィザードを運用するための、もう一機別の専用ザクファントムも所有している。『DESTINY ASTRAY』に登場するイライジャ・キールの乗機。マディガン専用ザクファントムと同時期に完成した機体で、右肩のシールドが無いため1000ウォーリアと誤認されがちだがザクファントムのカスタム機。過去の戦闘データから計算した被弾箇所と合致するボディの一部がPS装甲化されているのが特徴で、通電されるとグレー色の本体に前愛機だったジン改の移植部を想起させる朱色のパターンが現れるが、ON・OFFは任意で可能でありエネルギー消費を抑えながら活用出来る。トレードマークの頭部バスターソードには新たに対ビームコーティングが施された。専用開発したブースターウィザードを常用し、両脚部にM68パルデュスを装着したり改造版ミーティアを借り受けて使用したこともあり、右肩部スパイクアーマーと左肩部シールドを外し2基となったジョイント部を利用したオリジナルのビーム砲を装備する事もある。『VS ASTRAY』の前半にて、カーボンヒューマンとして復活したグゥド・ヴェイアによって彼のヴァンセイバーと互いの機体を交換する形で奪取された。『DESTINY ASTRAY』に登場するリーカ・シェダーの乗機。本体は薄桃色で、左シールドにパーソナルマークの「眼鏡をかけたウサギ」をペイントしている。ウィザードはブレイズを選択し、アーモリーワン事変における初登場時はM66キャニス×1 と M68パルデュス×2 を装備していた。目次へ戻る『DESTINY MSV』などに登場。ZGMF-Xシリーズを完成させた設計局がNジャマーキャンセラーによる核動力MSの量産モデル第1号として開発したザクウォーリアのプロトタイプ。型式番号の数字をもじり、9ザク(キュウザク)またはザク999(トリプルナイン)などとも呼ばれる。それ以外のザクウォーリアとの相違点としては、黄色にフェイズシフトするPS装甲の採用や、ジン等に見られるトサカ状の頭部複合センサーが残っている、モノアイレール中央部の支柱の存在、ウィザードシステムやシールドに用いられるジョイント基を有する肩部プロテクターがまだ採用されておらず両肩がスパイクアーマーとなっている点等が挙げられるが、基本構造はほぼ同一で計47機が製造された。この内の1機はヴェルヌ設計局のテストパイロットコートニー・ヒエロニムスによって試験運用され、南アメリカ独立戦争時に実戦を行い十数機のダガーLを全滅させ、バリー・ホーが操縦を交代したユン専用レイスタとも一時的に交戦した。しかし、C.E.72年3月10日、ユニウス条約でNジャマーキャンセラーの軍事利用が禁止された事により計画は中断を余儀無くされるが、その基本スペックの優秀性は高い評価を受けており、通常のバッテリー動力に改修し各部形状を変更した新世代の機体群「ニューミレニアムシリーズ」として開発は再び続行された。その後、条約以前に製造された47機はとあるコロニーに集められ解体されていたが、ファントムペイン所属のスウェン・カル・バヤン駆るストライクIWSPが奪取に現れたため、唯一解体前だった1機にコートニーが搭乗し防戦にあたるも、すでにNジャマーキャンセラーを取り外していた状態だった事から早々にフェイズシフトダウンを起こし機体も停止してしまう。その姿を見たスウェンは目的の品がもうここには存在しないと思うに至り去っていったが、コートニーの行動は乗機と自身の命をデコイとする心理作戦であり、その奥では40機以上から外されたNジャマーキャンセラーの稀少物質(ベースマテリアル)を集めて開発中だったニュートロンスタンピーダーのコアシステムがあり、その存在を悟らせないためのものだった。『DESTINY MSV』に登場。Nジャマー下での無線通信を円滑化すべく開発された戦域通信指揮統制用ザクウォーリア。(型式番号:ZGM-1000/R4)基本的に非武装機であるため、型式番号からは戦闘型 (Fight) を示す「F」の一字が省かれている。肩に装着されたパラボラアンテナが特徴で、内部も1000ザクとは全く異なる構造になっている。主要装備であるビームアンテナガンのコストは通常ザク1機とほぼ同額だという。『DESTINY MSV』に登場。インパルスのコアスプレンダーの有効性を検証すべく分離・合体機構を付加されたザクベースの実験機。(型式番号:ZGMF-X101S)しかし本機のコアスプレンダーはインパルスに比べて戦闘機と呼ぶには余りにかけ離れており、コクピットブロックに小型の可変翼を付け加えた簡素なものであった。上半身、下半身を構成するチェストフライヤー、レッグフライヤーはインパルス同様推進力による動力飛行が可能だが、当然空力的に優れた形状とは言えず、滞空時間は十数分程度に過ぎない。なお、本機はデュートリオンビーム送電システムの実験も兼ねており、頭部にビームの受信装置を持つ。生産数2機の内、1機は耐久試験の結果大破・破棄され、残りの1機はアーモリーワンに保管されている。『DESTINY MSV』に登場。新型ドラグーン・システムの性能実証用に製造されたMS。設計当初はウィザードのみで対応する案もあったが、ドラグーンの性能を最大限に発揮するためにハイパーデュートリオンを搭載するなど機体本体にも大幅な改修が施されている。機体の基本カラーは黒・灰だが、テストパイロットを務めたリンナ・セラ・イヤサカの搭乗機は灰色の各エッジ部がレッドに塗り替えられている。ザクの意匠を残した部分の相違点としては、フレキシブルチューブには新たに原子炉冷却器と量子トランシーバーを収容。両肩部には3基のスラスターを内蔵した特有のアーマー材が装着されているが、プロテクター側のジョイントを使っているのではなくボルトオン仕様のものであるため、下方に折り畳むだけで対ビームシールドを併設させる事が出来る。X56S/θ デスティニーインパルスを経てのX42S デスティニーと同様に、本機をアップデートさせて誕生したのがX666S レジェンドだが、その名称に関しては、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後に戦犯と指名されたラウ・ル・クルーゼの機体だったこともあってプロヴィデンスの名は継がれなかったとされる。しかし、ザフト側ではその説を公式に否定している。メサイア攻防戦に投入され、リンナは気付かぬまま元恋人のタキト・ハヤ・オシダリの搭乗するオオツキガタと遭遇・交戦した。しかし双方共に生き残り、戦後に二人は再会している。目次へ戻る
出典:wikipedia
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