開平法(かいへいほう、"extraction of square root")とは、正の数の平方根の小数表示を求めていくアルゴリズムである。開平や開平算、開平計算とも。平方根を求めることを開平するという。開法の一種。与えられた正の数の正の平方根の小数表示を求めるために、ここではまず漸化式を立てて、一般的な求値法を求める。そして、求値の明確化のために、開平法と呼ばれる筆算の原理を導出する。以下は十進法表示の場合だが、他の位取り記数法でも同様な計算で求められる。ここで述べるのと基本的には同じ方法で、立方根を求める開立法や、もっと一般に 乗根を求めることも可能である。 に対し、 の の位を とする :は分かっているとする。を満たす最大の 、すなわちを満たす最大の である。これを見つける。これにより が求まれば、の値が分かるから、を満たす最大の を見つければよい。このようにして、帰納的に の値が求まる。不等式(1) を簡略化する。「」を基数 と合わせるため とする。そのためとおくと、不等式(1) はである。(1') を満たす最大の を求めるために、 の整数部分 を、 から求める。(2), (3) から、(1') を満たす最大の を求めていく。 から不等式(1') を満たす最大の を求めていくには、筆算による帰納的計算が明確である。例として、ここでは の正の平方根 の小数表示を求める。初期値は、まずは を求める。次に、 を求める。 を求める。同様の計算を繰り返すと、各項の値は次の表のようになる。である。 の値は、先述の筆算による方法(開平法)によりさらに簡単に計算できる。まず、 の値を、小数点から2桁ずつ「ブロック」に分けて書く。左側に縦2つ等しい値を書き、積が左端のブロック (5) を超えない最大の値 (2) を見つける。ブロック (5) の上に見つけた値 (2) を書く。左の筆算を立て、下に和の計算結果 (4) を書く。ブロック (5) の下に、左の筆算の、和でなく積の計算結果(この場合は和と同じ )を書く。筆算を立て、差の計算結果 (1) をその下に書く。差の計算結果 (1) の右隣りに、上のブロック (63) を下ろす。左の筆算の末位に縦2つ等しい値を書き、積が下ろしてできた数 (163) を超えない最大の値 (3) を見つける。ブロック (63) の上に見つけた値 (3) を書く。左の筆算を立て、下に和の計算結果 (46) を書く。下ろしてできた数 (163) の下に、左の筆算の積の計算結果 (129) を書く。筆算を立て、差の計算結果 (34) をその下に書く。同様の計算を( まで)行うと、次のようになる。これよりである。検算してみると、となりが確かに成り立つ。珠算による開平法として次の方法がある。根の定位の仕方は次のようになる。例:例:
出典:wikipedia
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