iVDR(アイブイディーアール)は、Information Versatile Disk for Removable usageの略であり、一般社団法人iVDRコンソーシアムによって策定されているリムーバブルハードディスクの一種。2009年10月25日、ISO/IEC にて iVDR (Standard) が国際標準規格として承認された。「リムーバブルハードディスク」の名の通りカートリッジにはHDDがまるまる一台内蔵されている。読んで字のごとく、コンピュータのみならず、ビデオレコーダやオーディオ機器、カーナビなど、あらゆる情報機器でのデータ共有を実現することを目指している。現在は世界に先駆けて商品化したアイ・オー・データ機器よりUSBを用いたパソコン接続用アダプターとiVDRメディアが、また日立よりiVDR対応薄型テレビ「Wooo」やデジタルチューナーが発売されている(子会社日立マクセルがそれに合わせiVDRメディアの製造販売に参入している)。マクセルのiVDRには「iV(アイヴィ)」という愛称が、アイ・オー・データ機器のiVDRには「REC-iN(レック・イン)」という愛称が、それぞれ付けられている。今後、カートリッジ当たりの記録容量を1.5TBに増やした製品の発売や、HDDに代わりSSDを内蔵することが検討されている。iVDRメディアの規格。iVDR EXは規格を表し、それに対応したメディアをiVDR-EXと称する。iVDR向け著作権保護機能であるSAFIA(サファイア、Security Architecture For Intelligent Attachment device)に対応したiVDR-S(iVDR-Secure)メディアがあり、デジタル放送などを録画する為にはiVDR-Sが必要となる。このほか、SAFIAに対応し、カートリッジに入っていない規格(iVDR-Secure Built-in)も存在する。日立の録画機能付テレビにおける「内蔵HDD」として使用されている。iVDRとiVDR miniはコネクタが共通化されているが、microについてはその薄さから共通化されていない。なお、規格が誕生した当初はパラレルATA方式のインターフェイスが用いられていたが、2003年にシリアルATA 26ピンインターフェイスのiVDRが発表され、以後は置き換わっている。パラレルATA方式を用いた規格は「iVDR parallel」と呼ばれている。ATAに加え、USBに対応したiVDRメディアは「iVDR-i/O(アイ・オー)」と呼ばれる。iVDR-EXは現状、放送業務における、ファイルベースのノンリニア編集向けメディアとして利用されている。USBモードに切り替えられる放送用あるいは業務用ビデオカメラで記録したハイビジョン映像を、USB アダプターを介してケーブル接続したiVDR-EXに転送(コピー・ダビング)し、アダプターごとコンピューターに繋ぎ変え、そこで編集作業を行ったり、あるいは全く手を付けずにオリジナル記録映像のバックアップ・アーカイブとして、カートリッジ単位で放送局のライブラリーに蓄積したりするのである。今後は、iVDR-EXメディアに対して直接、リアルタイム記録のできる業務用カメラ製品の登場が期待される。HDD 製造最大手の米ウェスタン・デジタル社、同大手の米シーゲイト・テクノロジー社の日本法人(日本シーゲイト株式会社)は、かつてiVDRコンソーシアムのGeneral Memberであったが、2014年8月20日現在、当コンソーシアムの会員会社に両社は含まれていない。両社のコンソーシアム脱退に関する件は公式発表されておらず、詳細については不透明である。シャープは2012年、独自規格のカートリッジHDD「SHDD」を同社のBDレコーダーの録画容量拡張用途に採用することを明らかにした。しかしiVDRとは異なり、一般的なUSB-HDDを繋いで容量を拡張する際のいわゆる「機器バインド」と同様、SHDD内のコピーガードつきコンテンツは、それを実際に録画したシャープ製SHDDスロット搭載BDレコーダーでしか再生できない事から、iVDRコンソーシアムは「なぜiVDRではなく独自規格なのか」とSHDDに不快感を示している(というのも、シャープは2014年8月20日現在もiVDRコンソーシアムのExecutive Memberであり、iVDRコンソーシアム側はiVDRを搭載すると思っていたためである)。
出典:wikipedia
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