本項目で記述する駆逐艦(くちくかん)は、『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』に登場する架空の宇宙駆逐艦。現実世界の駆逐艦と同様の性格を持つ量産型の艦艇で、全般的に小型で高速の艦である。劇中に登場する軍事力を保有する国家で、駆逐艦の艦種区分が存在しないのは、暗黒星団帝国とディンギル帝国のみである。本項目では、「駆逐艦」以外の名称を持たない艦を解説する。駆逐艦に相当しながらも別名称の艦艇は、それぞれの項目、または下記のリンク先参照のこと。シリーズが進む中で世代交代をしており、作品ごとに異なる種類の駆逐艦が登場する。対白色彗星帝国戦役時から登場する宇宙駆逐艦。デザイン担当は宮武一貴。通常空間においては地球防衛軍艦艇随一の速力を誇り、宇宙魚雷発射管を16基装備、強力な雷装を持つ。敵艦隊に肉薄し雷撃を行うという、ガミラス戦役時のミサイル駆逐艦と同様の性格を持つ。主機関に、波動エンジンを採用しており、対ガミラス帝国戦役時の宇宙駆逐艦とは、あらゆる面で比較にならぬ性能を有するが、波動砲を装備していないのが、この艦級の特徴である。白色彗星に対する地球艦隊の波動砲斉射の艦列に加わったかどうかは不明。艦型は、対ガミラス戦役時の地球防衛軍の艦艇と共通する紡錘-葉巻形の艦型で、同時期に建造された巡洋艦、パトロール艦、護衛艦と同様の艦型が採用されている。武装は、上記の雷装の他、連装衝撃砲を上甲板に1基、下甲板に1基を装備する。『宇宙戦艦ヤマト2』の第1話に登場した707号艦には「あさま(浅間)」という艦名がある。『宇宙戦艦ヤマトIII』においても、第4話において、1カットのみ出番がある(ただし艦体の半分が画面に映る程度)。PS版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』にて登場した際、宮武によって新たな設定画が描き起こされている(細部が若干変わった程度でプロポーションにはほとんど変化無し)。さらに続編においては、グラフィックは同一ながらもバリエーション違いの設定も創られている。艦名は「突撃駆逐艦」となっている。武装は40cm連装衝撃砲二基,艦首宇宙魚雷発射管二基、垂直軸長射程ミサイルランチャー二基、対空機銃二群であり、艦のサイズに見合わぬ大口径砲を持つ。続編のPS2版『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』での本艦級のデータにおいては、主砲が中口径砲に変更され、それ以外は各タイプの副兵装に違いが見られ、前期型が艦首魚雷と平行発射ミサイルを、後期生産型甲型が対空機銃、艦首魚雷と平行発射ミサイルを、後期生産型乙型が上方迎撃ミサイルと下方迎撃ミサイル、後期生産型丙型が対空機銃、艦首魚雷を装備しているとある。また、前期生産型は主砲を四基持つものの、いずれも後方にしか射界が無く、対ディンギル帝国戦役時に登場する駆逐艦で、正式名は地球駆逐艦である。デザイン担当は板橋克己。同時期の地球艦と比べると、通常空間において速力・機動性に優れる。同級は全長が200mを超え、対白色彗星帝国戦役時の巡洋艦を大きく上回る排水量を有しているが、波動砲を装備していない。主砲を用いた砲撃戦よりも、ミサイル・爆雷戦を重視した設計と言われる。武装は、連装衝撃砲を1基、二段式三連装ミサイルランチャー1基、宇宙魚雷発射管4基を装備。ミサイルランチャーは設定ではミサイル発射管だが、劇中ではパルスレーザーを発射しているような描写がなされている。ヤマト出航に際し、冬月をはじめとして太陽系内の各基地に残存していた8隻が随行し冥王星会戦に参加。ヤマトの盾となり、またハイパー放射ミサイルの攻撃を受け7隻が沈没。最後に残った冬月は、冥王星会戦での負傷者を乗せて一旦地球に帰還した後、ヤマトの自沈に先立って乗組員を収容した。ガミラス艦隊を構成する主力小型宇宙艦。駆逐型デストロイヤー艦、駆逐型ミサイル艦、高速巡洋形クルーザーなどの派生種と、新型駆逐艦がある。『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場する駆逐艦。ガルマン・ガミラス帝国の最前線でよく見られる戦闘艦。デザイン担当は板橋克己。従来のガミラス艦とのデザイン上の共通点は無い。艦容・戦闘能力などは、中型戦闘艦のスケールダウン版である。駆逐艦との名称であるが、第6話でヤマトに追突した際の対比から、全長は200メートルは超える大型艦である。艦体は、直線と平面および台形の組み合わせで構成されている。艦の前部と中央部分の間にくびれがある。艦首のデザインについては、艦の上部と下部が途中で絶ち切られ、台形状の断面をしているが、劇中での作画のぶれが大きい。惑星破壊ミサイル艦のように尖った形態、 中型戦闘艦のような開口部がある形態、 調査船のようなくちばし状の形態など、多岐に渡る。艦尾には、断面が台形状のメインエンジンを1基搭載し、大型のショックコーンが備わる。艦体色は緑を基調とし、艦首はオレンジ、エンジンノズルが灰色、ショックコーンは黄色に塗装されている。武装としては、白色彗星帝国軍の艦艇に見られた回転速射砲塔を3基(艦首2基、艦尾1基)。艦橋前に固定式連装砲を1基。艦首部の上甲板には、格納式の高圧直撃砲を装備している。艦首の両舷には魚雷発射管を3門ずつ、計6門ある。回転速射砲塔と連装砲との間にある傾斜部分には、並列して3つのミサイル発射口があり、第3話における戦闘描写から、高い連射性を有している。また、同じく第3話での戦闘描写から、舷側に格納式連装エネルギー砲が数基存在していることが判明している。装甲については、地球防衛軍の戦闘衛星の光線を弾き返す程度の強固さを有する。しかし、ヤマトのショックカノンの一撃では容易に貫通している。劇中ではガルマン・ガミラス艦隊の主力として多数登場している。第1話から第6話まで、ダゴン率いる東部方面軍第18機甲師団の艦が、バース星艦隊と数回に渡って交戦している他、ヤマトとの幾度も戦闘を重ね、大多数が撃沈されている。第2話では、地球側の最前線である、ケンタウルス座アルファ星系第4惑星に侵攻し、艦首ミサイルで地上攻撃を行った。第3話、バース星艦隊との戦闘におけるワープミスから、ダゴン艦隊所属の駆逐艦1隻が地球の大気圏内へ出現し、そのまま強行偵察を謀る。惑星探査出発前のヤマトのドッグがある日本アルプスへ接近したため、地球防衛軍の中型雷撃艇による迎撃を受けて撃沈された。また、第6話での、第11番惑星近辺での戦いでは、被弾した1隻が、ヤマトへ強行接舷して白兵戦を挑んで来たこともある。第23話では、グスタフの北部方面艦隊の僚艦として、大型戦闘艦と共に登場。森雪の報告から、10隻が艦隊内に存在していたことが判明している。その後のボラー艦隊との戦闘シーンでは一切登場していない。また、劇中での登場もこれが最後となった。『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』『宇宙戦艦ヤマト2』に登場する。全身ハリネズミのように回転速射砲塔を装備した、接近戦では戦艦クラスにも迫る火力を持つ近距離強襲突撃艦である。構造は紡錘形の上部船体と、後端を切り落とした楕円盤形の下部船体を組み合わせた、ちょうど高速中型空母を上下反転させたレイアウトになっており、楕円盤の前左右に複眼状構造物を備えているのも同様である。カラーリングは上部船体が白、下部船体が緑。一部の砲塔に開いている丸穴は姿勢制御用の高機動ロケット噴射ノズルである。デザイン担当は宮武一貴。小マゼラン外縁部への侵入を繰り返しドメル艦隊と交戦している蛮族の艦隊に、本艦に酷似した形状を持つククルカン級宇宙駆逐艦という名称の艦が登場する。白色彗星帝国の駆逐艦を、本作の総監督兼メカニカルデザインの出渕裕がリデザインした艦艇。全長190m。外形はほぼ同一だが、砲塔数が大幅に減らされている。上部甲板の砲塔は5基から4基になっており、艦底部の砲塔も3基から2基になっている。これら以外にも、側面や艦尾の砲塔がなくなっており、30基近く備わっていた対空砲塔も、外見上は全て無くなっている。第11話でケルカピア級航宙高速巡洋艦を砲撃で撃破するなど、地球の村雨型宇宙巡洋艦などとは異なり、十分にガミラス艦を撃沈可能な武装を有している。だが劇中では、艦の性能差より将才の差によって、ほぼ一方的に撃滅されてしまった。『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』にも登場。設定が再構築され、ククルカン級襲撃型駆逐艦という名称になっている。デザインも石津泰志によって再度改訂されており、武装が若干増えている。また、新たに3DCGモデルが作成されている。劇中では設定を再構築されてもなお攻防ともにヤマトの敵ではなかったが、数的優勢と功名にはやった死を恐れぬ吶喊によってヤマトを追い詰めた。PS2版『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』『宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲』『宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊』に登場する艦艇。元となった『新たなる旅立ち』『永遠に』には登場しない。なお、元作品で駆逐艦のような立ち回りをした護衛艦は、ゲーム版でも別途に登場する。艦体形状は卵形の円盤型をしていて、幅の広い方を船首としている。艦体前方の船首寄りの部分に艦橋が立っており、周囲に武装を配置する。艦橋は低く、艦体後部に向けて湾曲した形状をしている。円盤型の艦体に塔の様な艦橋がそびえたつという、暗黒星団帝国軍艦の基本デザインとは大きく趣を異にしているのが特徴である。艦名は暗黒星団駆逐艦。同艦を無人化し、機動力を上げた高速駆逐艦も存在する。
出典:wikipedia
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