フュージョン (FUSION) とは、かつて本田技研工業が製造販売していたスクータータイプのオートバイである。1986年4月17日に発売。型式名MF02。長いホイールベース、大型のシートによる二名乗車時の快適性、良好な足つき性などにより快適な長距離ツーリングを可能とした。車名のフュージョンは英語で「融合」を意味する。輸出仕様は1986年の発表時からHELIX(ヘリックス)。1997年に後継車種のフォーサイトにモデルチェンジされ日本国内の販売は終了となった。しかし販売終了後にビッグスクーターブームが沸き起こり、先駆としての存在であった本モデルにも注目が集まり中古市場での人気が再燃。市場の要望に答えるかたちで2003年に日本国内での正規販売が復活した。自動車排出ガス規制の強化により2007年8月をもって日本国内仕様は2度目の生産終了。しばらくして輸出仕様車も生産終了となった。当時としてはスクーター最長のホイールベースと低シート高、さらには大型段付シートとリヤシート下を大型トランクルームにするなど、2人乗車時にもゆったりと乗車できることを考慮した設計である。またフェアリングやサイドバイザーを標準装着するなど長距離走行時の疲労感軽減を狙って装着されたほか、二輪車では初めてのカラー液晶デジタルメーター・オートキャンセル機能付ウインカー採用した。メカニズム面の多くがスペイシー250フリーウェイからのキャリーオーバーで、搭載するMF01E型水冷4ストロークSOHC単気筒エンジンも同型である。本田技研工業では、1980年代に中華人民共和国のバイクメーカーに対しODAとして技術支援を行っており、本モデルも技術支援の形で生産されていた。ところが支援を受けなかった他の企業が無断でコピー販売を行ったため意匠権侵害に当たるとして1990年代前半に中国国内で訴訟を起こした。係争中に最初の国内販売が終了。日本国内ではヘリックス逆輸入および中古車による流通となったことから、「新車」として中国産コピーモデルの輸入販売も行なわれたが、本田技研工業はコピーモデル販売業者に純正部品の供給停止・正規販売店認定取消ならびに新車卸業務の停止・訴訟などの報復措置を実施した。最終的には本田技研工業自身から再販売されたこと、コピーモデルの耐久製や精度の問題、中国国内でも「オートバイ生産許可管理弁法実施細則」と呼ばれる意匠権管理体制が施行されたこともあり、コピーモデルの輸入は淘汰された。
出典:wikipedia
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