ネオジム磁石(ネオジムじしゃく、)とは、ネオジム、鉄、ホウ素を主成分とする希土類磁石(レアアース磁石)の一つ。永久磁石のうちでは最も強力とされている。1984年にアメリカのゼネラルモーターズ及び日本の住友特殊金属(現、日立金属)の佐川眞人らによって発明された。主相はNdFeB。「ネオジウム磁石」と呼ばれることもあるが、これらは同一のものであり、異論はあるが本邦では「ネオジム磁石」が正しい呼称とされている(ネオジム項目の呼称の段を参照)。非常に磁力が強く、利用される製品の範囲は小型から大型まで幅広い。小型の例はハードディスクドライブやCDプレーヤー、携帯電話などである。大型の例は電車・ハイブリッドカー・エレベーター駆動用の永久磁石同期電動機の界磁などである。ハードディスクドライブでは、ヘッドと呼ばれる読み書きする装置を移動させるためのアクチュエータに用いられる。より固いダンパーを採用可能であることから締まった低音が出るとされ、近年のヘッドフォンのドライバーの多くに用いられている。サイズを小さくしても強磁界が得られることから特に小型のインナーイヤー型・カナル型ヘッドフォンには欠かせない磁石となっている。上述のジスプロシウムは特に希少な資源であるため、最近ではジスプロシウムを使わずに、ネオジム磁石の結晶粒径を小さくすることにより、熱減磁を改善する研究が行われている。しかし、ネオジムは酸素との反応性が強く、磁石の結晶粒を小さくすると、空気と触れる表面積が増えるため、自然発火することがある。このため、磁石製造は酸素を除外した状態で行う必要がある。また、鉄を多く含んでいることから、非常に錆びやすく、製品として用いられる際にはニッケル等でコーティングしてから用いる。数cmの大きさでも10kgf以上の吸着力があるため、扱う際には指を挟まないよう手袋をするなどの必要がある。2014年10月、TDKはネオジムの含有量を従来の半分に低下させた磁石の開発に成功した。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。