


『This Week』(ジス・ウィーク)は、アメリカ・ABCニュースが制作する日曜日朝の政治討論番組。放送時間は毎週日曜 9:00 - 10:00 (ET) 、地域によって異なる。1981年、ABCは日曜朝のインタビュー番組を刷新するために、かねてからNBCのニュースキャスターとして高名だったデイビッド・ブリンクリー (David Brinkley) を司会に起用した "This Week with David Brinkley" を開始する。長い報道経験に裏打ちされ、ウィットと皮肉を交えるブリンクリーの司会ぶりは、後発でありながら番組への評価を大きく高め、政治討論番組のあり方そのものにも影響を与えた。1996年11月、ブリンクリーは選挙特番の「手落ち」によって辞任。ABCニュースの政治記者サム・ドナルドソンとコーキー・ロバーツが共同司会として引き継ぐ ("This Week with Sam Donaldson and Cokie Roberts") 。しかしライバル番組、特にNBCの『ミート・ザ・プレス』との視聴率競争で、優勢から劣勢に転じていった。2002年9月、かつてクリントン政権(一期目)の大統領報道官を務め、1997年からABCニュースに入ったジョージ・ステファノプロスを司会に起用 ("This Week with George Stephanopoulos") 。2008年4月20日の放送からワシントンD.C.にあるメディア系の博物館・ニュージアムからの放送に移行し、同時にハイビジョン制作番組となった。2009年12月、ステファノプロスが朝の番組『グッド・モーニング・アメリカ』に異動し、2010年1月に正式に『ジス・ウイーク』を降板。ホワイトハウス記者のジェイク・タッパーらが司会を務める。8月からはCNNのクリスティアン・アマンプール (Christiane Amanpour) が正式な後任として担当。しかし国際情勢を意識した戦略は上手くいかず、2012年1月よりステファノプロスの再起用となり、ニューヨークから放送することとなった。番組は主として前半が政治家へのインタビュー 、後半が保守・リベラル双方のゲストを交えた討論「ラウンドテーブル」 ("Roundtable") で構成される。ラウンドテーブルのコメンテーターは開始以来、ジョージ・ウィルが固定メンバー。司会者だったドナルドソンとロバーツおよびステファノポロスもリポーター・コメンテーターとして出演していた。ほかに以下のコーナーがある。番組ホームページでは番組の映像を動画で見られるほか、"This Week All Week"、"Green Room"(「ラウンド・テーブル」出演者による控室での討論)などインターネット独自の動画コンテンツを制作・公開している。また、ポッドキャスティングでもほぼ全編を配信している。著作権に配慮してオンライン・ポッドキャストでは「ファニーズ」の映像は公開していない(取り上げたネタの原稿は読める)。海外では日本のNHK-BS1、ヨーロッパ向け衛星放送Orbit News、スカイニュース・オーストラリア、ニュージーランドのTVNZ 7で放送。アマンプールが司会に着いた際はBBCワールドニュースでも放送された。BS1は毎週月曜日の午後2時 - 2時40分に、放送通訳つきに編集されたものが放送されている。インタビューと「ラウンド・テーブル」が放送される。2005年度放送していた『BS気象情報』の放送終了により、2006年4月から放送枠が45分に戻り、「サンデー・ファニーズ」も含めて全編放送されるようになった。しかし、4か月後から放送枠が再び40分に縮小され、「サンデー・ファニーズ」が放送されなくなった。2011年4月からは、放送枠が午後4時 - 4時30分となり、『ワールドWave』(2014年度から『ワールドニュース アメリカ』)の中で世界の気象情報などと共に放送されるため、正味25分程度になっている。
出典:wikipedia
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