『金田一少年の事件簿』(きんだいちしょうねんのじけんぼ)は、同名漫画『金田一少年の事件簿』を原作とした日本のテレビドラマ。日本テレビ系でこれまでに連続ドラマ4本、単発ドラマ6本が放送された。第1シリーズおよび第2シリーズ(初代金田一、1995年 - 1997年)では堂本剛が主演を務め、以降キャストを変えて続編が度々制作されている。また、第2シリーズは映画化作品も公開(1997年12月13日/東宝、詳細は後節)されている。名探偵・金田一耕助の孫、金田一一(きんだいち はじめ)が、幼なじみの七瀬美雪、警視庁の剣持勇警部と様々な難事件を解決するテレビドラマ。決め台詞は「ジッチャンの名にかけて!」、「謎はすべて解けた!」。第1シリーズの続編に当たる第2シリーズ(合わせて初代金田一)を除き、その後の作品ではキャスト・スタッフが異なり、設定も別個独立のものになっている。メインキャストはそれぞれ、堂本剛・ともさかりえ・古尾谷雅人(初代)、松本潤・鈴木杏・内藤剛志(二代目)、亀梨和也・上野樹里・加藤雅也(三代目)、山田涼介・川口春奈・有岡大貴・山口智充(四代目)。堂本と松本は共にこの作品が連続ドラマ初主演作でもある。また、山田はこれ以前に『金田一…』と同作者陣である『探偵学園Q』のドラマ版に準主人公・天草流(リュウ)役で出演している。ゲストキャストでは、連続ドラマ第1シリーズにおける窪塚洋介(「首吊り学園殺人事件」深町充役)、連続ドラマ第2シリーズにおける鈴木杏(「金田一少年の殺人」都築瑞穂役)、連続ドラマ第3シリーズ(二代目金田一)における成宮寛貴(「黒死蝶殺人事件」斑目揚羽役)、綾瀬はるか(「魔犬の森の殺人」二ノ宮朋子役)がテレビドラマ初出演を果たしている。なお、連続ドラマは1995年・1996年・2001年・2014年の4回制作されているが、全て夏クール、『土曜ドラマ』枠(通称「土9」、21:00 - 21:54)での放送となっている。また、2014年については同一曜日にアニメ『金田一少年の事件簿R』が放送されており、アニメとドラマの両方が同じ日に放送される形となった。連続ドラマ第1・2シリーズ「金田一少年の事件簿」、単発ドラマ「学園七不思議殺人事件」、「雪夜叉伝説殺人事件」(スペシャル)、劇場版「上海魚人伝説」の5作品が制作された。演出家・堤幸彦の出世作である。日本テレビ系で1995年4月8日 21:00 - 22:54に放送された。日本テレビ系で1995年7月15日 - 9月16日、毎週土曜日21:00 - 21:54に放送された。平均視聴率は23.9%(クール1位)を記録。第6話までは1話完結型。第1話「異人館村殺人事件」は、原作では「6つの異人館から構成された六角村」となっているが、ドラマ版では「4つの異人館から構成された十文字村」という設定に変更されている。また、同話は現在、封印作品(欠番)となっている(詳細は後述)。舞台が原作ではダビデの星を象った六角村だったが、ドラマでは十字架を象った十文字村に変更され、館の数も四つになっている。原作では進学塾が舞台だったが、ドラマでは不動高校の成績優秀者を集めた特別クラスが舞台となっている。原作は「飛騨からくり屋敷殺人事件」というタイトルで舞台は岐阜県だったが、本作では宮城県が舞台となっているためタイトルが変更されている。連続ドラマ第1話「異人館村殺人事件」は、島田荘司の小説『占星術殺人事件』からのトリックの流用が指摘され、後にトリックの使用許可を得るも勝手にドラマ化したことにより欠番扱いになっている。その後に発売、レンタルされたVHS(ディレクターズカット)は途中から、DVDは当初から収録されていない。現在では、DVDで『金田一少年の事件簿 学園七不思議殺人事件』の映像特典(「ひとりじゃない」フルコーラス)中に第1シリーズのハイライトとして、他の話と共に「異人館村殺人事件」の映像の一部が使用されているのみで、全話を視聴するには、放送時の録画テープ、もしくは初期に発売、レンタルされたVHS(ディレクターズカット)でなければならない状況である。原作漫画や公式キャラクターブックなどでは「占星術殺人事件のトリックを用いています」と明記して販売されている。テレビアニメ「金田一少年の事件簿」では、「首吊り学園殺人事件」と共にアニメ化されなかった。日本テレビ系で1995年12月30日21:00 - 22:54に放送された。終盤には次クール放送の連続ドラマ『銀狼怪奇ファイル』の主人公・不破耕助(堂本光一)が登場。この作品に限り、はじめと不破耕助が親友であるという設定が存在する。また、劇中に同じ日本テレビの情報番組『ザ・ワイド』が登場し、司会の草野仁と飯星景子、ゲストコメンテーターとして織田無道が本人役で出演した。1995年12月23日に、放送前特別番組として「完全攻略マニュアル」で第1シリーズの総集編などが放送された。同日、「イヴイヴに贈る! 金田一少年からメリークリスマス」も放送された。第1シリーズと同じキャスト、スタッフの続編。メインキャストは堂本剛(KinKi Kids)、ともさかりえ、古尾谷雅人。日本テレビ系で1996年7月13日 - 9月14日、毎週土曜日21:00 - 21:54に放送された。平均視聴率22.4%(クール1位)を記録し、第1シリーズに続き20%を超えた。第7話「異人館ホテル殺人事件」では、はじめが入院してしまい、代わりに美雪が推理を披露している。さらに、ゲストキャストに堂本光一(KinKi Kids)主演の連続ドラマ『銀狼怪奇ファイル』ゆかりの天神学園の生徒(三宅健、秋山純、松山幸次)が登場する。なお、秋山と松山は第1期で別役で登場している。また、実写作品の続編でキャスト変更を行っていないドラマとしては珍しく、原作同様に登場人物が加齢していない。今シリーズでは、CM明けに容疑者リストが表示されるようになっており、死亡者には「DEAD」の文字が表示される(CMが明ける度に「DEAD」と記された被害者以外の人物たちの表情が変化していく、「あそび」的要素も含まれている)。ただし、「DEAD」の文字表示には例外もある。原作では冬山が舞台だったが、ドラマでは撮影、放送時期の関係から夏山になっている。原作での怪人名は「見えざる敵」だったが、ドラマ版では怪人名は無い。原作では舞台が函館市で怪人名が「赤髭のサンタクロース」だったが、本作では季節が夏であるため、舞台が横浜市になり怪人名が「冥界の道化師」に変更された。映画化作品として1997年12月13日に公開された。堤幸彦監督作品。興行収入は23.8億円(1997年度国内邦画興収ランキング1位)。第16回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞。第1・2シリーズ(初代金田一シリーズ)の完結篇となっており、ラストではじめと美雪が想いを伝え合う。全シリーズ通して、唯一完結が描かれた作品である。実際に上海で撮影されているが、「中国の警察が日本の探偵に負けてしまう」という内容が問題となり、中国での上映が禁止された。香港や台湾では公開されている(『金田一少年の事件簿公式ガイドブックファイナル ラストエピソード』より)。キャスト・スタッフともに一新し、「21世紀の金田一少年」として若返りを図った。なお、鈴木杏は連続ドラマ第2シリーズにて別役で出演している。また、主演の松本潤は先代の堂本が主演した同局のドラマ「向井荒太の動物日記 〜愛犬ロシナンテの災難〜」の最終回のおまけシーンに金田一役のバトンタッチとして登場している。ビデオ、DVD のジャケットには制服姿の一と美雪が写っているが、本編では不動高校のシーンがないため、制服姿の2人は登場していない。連続ドラマ第3シリーズ「金田一少年の事件簿」、単発ドラマ「魔術列車殺人事件」が制作された。日本テレビ系で2001年3月25日、21:00 - 22:54に放送。日本テレビ系で2001年7月14日 - 9月15日、毎週土曜日21:00 - 21:54に放送された。松本潤の連続ドラマ初主演作。平均視聴率13.7%(クール5位)。ラストははじめと美雪が手をつないで帰り道を歩くシーンで、明確な完結の描写はない。毎回エンディングの最初に「to be continued」と表示されるのだが、最終回のみ「What is your justice?」という最終回の内容を反映した文に変更されている。原作での怪人名は「道化人形」だったが、本作では高遠が登場しないこともあって怪人名が「影法師」に変更された。日本テレビ系で2005年9月24日、土曜日21:00 - 23:09に放送された。再びキャスト・スタッフを一新。「三代目金田一」として制作されたのは本作のみである。再びキャスト・スタッフを一新。BGMは初代・堂本剛版を手がけた見岳章が担当し、初代で使用した音楽も使用するなど、原点回帰を果たした作品となっている。2013年に単発ドラマ「香港九龍財宝殺人事件」、2014年に「獄門塾殺人事件」の2作品が放送された後、『金田一少年の事件簿N(neo)』のタイトルで連続ドラマが同年7月から9月にかけて放送された。『N(neo)』では容疑者リストが復活されたが、第2シリーズとは演出が異なっている(第1話のオープニング+CM後に表示された容疑者リスト以外は、CM前に表示、死亡者が確定した場合は反転かつ写真が白黒になり「DEAD」の文字が表示されるなど)。本作での不動高校の制服は、初代・堂本剛版のものと同じデザインの制服が使用されている。2013年1月12日21:00 - 22:54に日本テレビ開局60年特別番組の第1弾として放送。アジア各国・北米地域でも同日に放送された。東京ドラマアウォード2013で単発ドラマ優秀賞を受賞している。2014年1月4日21:00 - 23:18に日本テレビ系で放送。原作と異なり一部登場人物が外国人に置き換えられている他、事件の舞台もマレーシアの密林の中となっており、前作同様に現地でロケが行われた。本作も日本テレビ開局60年特別番組の一つである。『金田一少年の事件簿N(neo)』のタイトルでテレビドラマ化。2014年7月19日から9月20日まで毎週土曜日21:00 - 21:54に、日本テレビ系の「土曜ドラマ」枠で全9話で放送された。連続ドラマとしては13年ぶり、今作で4作目となる新シリーズである。アニメ版と同時期に本放送が流されるのは初。これを記念し、双方の枠ではアニメの一とドラマの一が共演する予告映像も流されている。原作の舞台は香港だったが、本作では神奈川県に舞台が変更されており、それに伴って中国人として登場した人物は日本人に設定が変更されている。原作での雪影村は「桜の時期に雪が降る村」だったが、季節の変更により「盆の時期に雪が降る村」に設定が変更されている。バップより本シリーズ作品を収録した映像ソフトが発売されている。二代目まではVHSとDVD(VHSは現在廃盤)、四代目はDVDに加えBlu-rayもリリースされている。なお、シリーズの中で2005年に放送された「金田一少年の事件簿 吸血鬼伝説殺人事件」(三代目金田一、主演:亀梨和也)のみソフト化されていない。また、劇場版「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」(初代金田一、主演:堂本剛)はVHSのみで現状ではDVD・Blu-ray化されていない。
出典:wikipedia
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