『ELEVEN』(イレヴン)は、日本の音楽ユニット・B'zの11作目のオリジナルアルバムである。2000年12月6日にRooms RECORDSよりリリース。本作はこれまでのアルバムとは異なり、発売時期を決めずに前年の「B'z LIVE-GYM'99 "Brotherhood"」終了直後から日本でレコーディングを開始された。その後、1999年11月頃に1ヵ月半ロサンゼルス(以下L.A.略)へ渡米し、現地の有名プロデューサー兼エンジニアでMr.Big等を手がけたパット・リーガン、ガンズ・アンド・ローゼズ等を手がけたマイク・クリンクと共同作業でレコーディングが行われ、歌詞はすべて英語詞で制作され、アレンジ等も外国人プロデューサーにすべて委ねる方式がとられた。2000年になり日本で制作が再開され、その後3月に再び渡米、現地のエンジニアのジム・シャンペンと共同作業で制作が行われた。その後、再び日本でもレコーディングが行われ、途中『B'z The "Mixture"』のレコーディングや「B'z LIVE-GYM Pleasure 2000 "juice"」を挟み、ツアーの頃は歌入れが少し残す程度でほぼ完成していた。上記のように、本作はアルバムにすることをあまり意識せずにどんどん制作が行われ、アルバムのバランスやコンセプトがないまま作業が進められた。このため本作はL.A.で制作されたヘビィーな曲やオリエンタル調のバラード等、結果としてかなりのバラつきがある内容となった。アルバムの構成も難航したらしく、メンバー曰く「シングル曲がアルバム内における給水所のような役割」と語っている。アルバムリリースも収拾がつかなくなるからアルバムとして一区切りさせる目的もあり、その後もレコーディングは継続され、次回作『GREEN』に繋がることになる。本作のL.A.レコーディング等の中で「B'zは2人であること、自分たちは日本人・東洋人であること」を意識するようになり、翌年以降の打ち込みによる原点回帰、松本孝弘のソロ作品のような「"和"テイスト」なスタイルがみられるようになった。アルバムタイトル『ELEVEN』はコンセプトやテーマが全くなかったため、このアルバムが「11枚目のオリジナルアルバム」だったことから付けられた。初回特典としてB'zの2001年度カレンダーが付属していた。オリジナルアルバムとしては『The 7th Blues』以来メンバーが登場していないデザインとなっており、ジャケットに写っている馬は、1994年のジャパンカップで勝利したマーベラスクラウン。ジャケットデザインもこのレースの写真が基となっている。香港、台湾盤も発売されたが、ボーナストラックは収録されていない。しかし、スリーブが日本盤とは異なっている。1年間かけて20曲程がレコーディングされたため、本作に収録されなかった曲が多く存在している。次回作『GREEN』に収録された「SIGNAL」「SURFIN' 3000GTR」(当時は「SURFIN' 2000」)「美しき世界」は元々この時期に制作された曲である。また「まっかなシルク」、「New Message」、ライブでのみ披露された「Logic」等もこの時期のアウトテイクである。2013年には松本が「B'zのNo.1アルバムは?」との問いに本作を挙げている。2014年にも伊藤政則との対談で「アルバムを通してギターの音が好き」と評している。曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため一部簡潔に解説する。
出典:wikipedia
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