V2語順(V2ごじゅん、動詞第二位語順)とは、平叙文の二番目の句が常に動詞または助動詞である語順であり、ゲルマン語派(英語を除く)に見られる。V2 語順は、まず動詞または助動詞を文頭に移動し、次に話題を文頭に移動するものと考えられる。一般疑問文では話題化が起きず、V1 語順(動詞第一位)になる。主節(主文)でのみV2 となるものを CP-V2 と呼び、ドイツ語、オランダ語、スウェーデン語がこれに当たる。従属節(副文)でも V2 となるものを IP-V2 と呼び、アイスランド語、イディッシュ語がこれに当たる。基底の語順は SOV 型でも SVO 型でもあり得る。ドイツ語、オランダ語は SOV-V2 であり、スウェーデン語、アイスランド語、イディッシュ語は SVO-V2 である。ゲルマン語派以外に、カシミール語やイングーシ語などにもV2語順が見られる。以下にドイツ語の例を示す。ドイツ語は SOV 型で、助動詞が動詞のあとに来るので、基底の語順は日本語とまったく同じである。枠構造と呼ばれるものは、V2 語順による動詞の移動の結果である。不変化詞動詞(いわゆる分離動詞)の挙動も矛盾なく説明される。一般疑問文では話題化は起きない。疑問詞疑問文では必ず疑問詞が文頭に来る。従属節では、従属節標識があるため動詞が移動できない。以下にオランダ語の例を示す。オランダ語も SOV であるが、助動詞が動詞の前に来る点がドイツ語と異なる。不変化詞動詞(いわゆる分離動詞)もドイツ語と同じように説明される。一般疑問文では話題化は起きない。疑問詞疑問文では必ず疑問詞が文頭に来る。従属節では、従属節標識があるため動詞が移動できない。英語は今は単純な SVO 型で、V2 語順ではない。これはゲルマン語派の中では例外である。しかし、かつては SVO-IP-V2 であった。そのなごりが、疑問文と、文否定の副詞(句)または there、here、so などの副詞(句)が文頭にある文とで見られる、主語と動詞・助動詞の倒置である。例: Hardly have I seen such a beautiful sunset.フランス語はゲルマン語派ではないが、フランク人がゲルマン系であったためゲルマン語の影響を受け、V2 であった時期がある。そのなごりが、文語の疑問文での主語と動詞の倒置である。フランス語の疑問文を参照すること。例: Parlez-vous français ?
出典:wikipedia
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