LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(ちょうじくうようさいマクロス あい・おぼえていますか)は、日本のSFアニメーション映画。テレビアニメ『超時空要塞マクロス』(1982年 - 1983年放送)の劇場用作品である。1984年7月21日(大阪・名古屋地区では7月7日)より東宝洋画系にて公開された。総製作費は約4億円、配給収入は7億円。キャッチコピーは「それは時空を超えたラブソング」「ミンメイ 最大戦速(マクロスピード)!!」。『超時空要塞マクロス』の人気を受けて、1982年末にテレビシリーズの放送延長とともに映画化企画が浮上。1983年から1984年にかけて、後番組『超時空世紀オーガス』の制作と並行して準備が進められた。監督はテレビシリーズのチーフディレクターを務めた石黒昇と、メカニックデザイナー出身の河森正治が共同で担当。河森はテレビシリーズ第17話「ファンタズム」や第27話「愛は流れる」の演出(「黒河影次」名義で絵コンテ担当)を認められて抜擢された。ストーリーは河森の初期構成案をもとに富田祐弘が準備稿を執筆。これと河森が描いたイメージボードを元に、石黒と高山文彦が絵コンテを切り、河森が最後に全体のトーンをまとめるというプロセスで構成された。公開当時はテレビアニメのダイジェスト映像をもって劇場版とする作品が多かったが、本作は全編新作フィルムとして制作された。「アイドル歌手リン・ミンメイの歌によって文化を知らない異星人との星間戦争に決着がつく」というコンセプトを保ちつつ、テレビシリーズ第27話「愛は流れる」までのエピソードを再構成。敵が男のゼントラーディと女のメルトランディという2種族に分かれて争い続けていることや、クライマックスで流れる歌が太古の流行歌であることなど、設定を大きく変更した。河森は作品のテーマについて、「生まれも育ちもちがう複数の人物が、その差を乗り越えてひとつになり得るか」と述べている。その世界観を視覚化するため、宮武一貴がデザインラインを再編し、現用兵器的な地球系、深海生物的なゼントラーディ系、無機工学的なメルトランディ系に色分けした。また、「デカルチャー」などの異星言語を考案し、画面に翻訳テロップを付けるという手法を用いている。キャラクターデザインにおいても、前述の宮武のデザインラインの系統に沿ってリメイクされ、劇場で視聴する際の角度も考慮した頭身へと変更(特に地球側キャラクターが顕著)された。作画では美樹本晴彦(地球側キャラクター)、平野俊弘(異星人キャラクター)、板野一郎(メカアクション)ら作画監督が中心となり、テレビシリーズの代表的な話数よりもさらに絵の密度を上げるとともに、スケジュールなどの問題により維持できなかったクオリティの統一を図ることを目標とした。キャラクターのタッチはじっくりした芝居の「間」にこだわるという演出意図から、テレビシリーズよりも落ち着いたものに変更された。また、空中戦シーンでは大気圏内と宇宙空間での機動の違いや、パイロットごとの操縦の個性の違いを表現している。音楽では作曲家の羽田健太郎が新規にBGMを作曲。作中のシーンに合わせて、ミンメイ役の歌手飯島真理が歌う劇中歌を配置している。加藤和彦、安井かずみ夫妻が提供した主題歌『愛・おぼえていますか』は、劇中においてもクライマックスの大戦闘を終結に導くキーナンバーとされた。日本のアニメ界において、1984年は本作や『風の谷のナウシカ』『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』が公開された劇場用アニメの当たり年といわれる。本作の版権イラストのような高密度作画、スピード感溢れるアクションは、後に日本製アニメの特徴となる「ハイクオリティ主義」に影響を与えたと指摘される。また、当時のセル画表現の最高峰という意見もある。音楽面では本作のサウンドトラックがオリコンチャート最高9位、主題歌『愛・おぼえていますか』が同チャート最高7位を獲得。飯島はTBS系『ザ・ベストテン』、日本テレビ系『ザ・トップテン』などの人気歌番組にランクインし出演した。セルビデオは1984年のオリコンビデオチャートで、マイケル・ジャクソンの『スリラー』(輸入版)や『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』を抑えて年間1位を記録した。アメリカで放送された『ロボテック』は日本製アニメ人気の火付け役となったが、ファンは『超時空要塞マクロス』『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』という別々の原作があることを知らなかった。日本から輸入された雑誌に出ているミンメイがテレビシリーズとは違う服を着ていることを疑問に思い、それがきっかけでマクロスの映画の存在を知ったという。50万周期にわたり大宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力、男のゼントラーディと女のメルトランディ。西暦2009年、その戦火は地球にも及び、ゼントラーディの奇襲をうけた地球統合軍の巨大宇宙戦艦マクロスは、脱出時の動力不調から太陽系外周部へ飛び出すこととなる。地球を離れる際避難した5万8千人の民間人は、広大な艦内に市街地を建設し生活を営んでいた。追撃をうけながら地球への自力帰還をめざす航海の5か月目、土星の衛星タイタン宙域から物語は始まる。可変戦闘機バルキリー隊のパイロット一条輝は市街地に侵入した敵部隊との交戦中、人気歌手リン・ミンメイの命を救う。憧れのアイドルと親密になれたものの、厳格な上官早瀬未沙からは単独行動を咎められる。輝は芸能生活に疲れたミンメイを元気づけるため、ふたりで土星の輪の遊覧飛行を楽しむが、連れ戻しに来た未沙ら共々ゼントラーディ艦隊の捕虜になってしまう。彼らは捕虜尋問の中で、巨人たちが地球人のありふれた生活習慣に驚き、とくに男女の愛情表現に衝撃を受けるということに気付く。輝と未沙は敵艦からバルキリーで脱出したが、フォールド(超空間跳躍)から弾き出され、マクロスより先に地球にたどり着く。人類が死に絶えた地上を1カ月間放浪するうちに、ふたりは寂しさを分かちあい、愛を確かめ合う。そして、朽ち果てた巨大宇宙移民船を調べたところ、先史銀河文明プロトカルチャーの時代に単体生殖が進んだ結果、男と女が争い始め、ふたつの巨人族が生み出されたことや、地球人の祖先も遺伝子操作されていたことを知る。一方、ゼントラーディ基幹艦隊司令ゴル・ボドルザーは巨人たちが失った「文化」を地球人が持っていることを悟り、一時的にマクロスと休戦。プロトカルチャーのメモリープレートに刻まれていた曲をミンメイに歌わせ、カルチャーショックでメルトランディを屈服させようと企む。地球に帰還したマクロス艦内で、輝・ミンメイ・未沙は再会を果たす。ミンメイは輝へ想いを告げるが、輝は未沙への愛を貫き、未沙が解読した歌詞を歌ってほしいと頼む。ゼントラーディ対メルトランディ艦隊決戦の最中、ミンメイは失恋に傷つきながらも、歌手としての誇りを胸にステージに立つ。ミンメイが歌う『愛・おぼえていますか』が戦場に響き渡ると、男と女の巨人たちは秘めたるカールチューン(文化因子)を呼び起こされ、再び文化を取り戻すために団結する。輝はバルキリーを駆ってゼントラーディ母艦中枢へ単機突入し、ボドルザーにとどめを刺す。「大昔に流行したラブソング」が時空を超えて平和をもたらし、ミンメイと未沙は互いに顔を見合わせ笑顔を交わす。映画予告編のナレーションでは「主演、リン・ミンメイ」「早瀬未沙、ゆれる女心を演じます」などアニメ世界内の映画(劇中劇)を思わせる演出がなされている。1990年代以降に製作された『マクロス7』などの続編作品内では、『愛・おぼえていますか』は「ゼントラーディ軍との第一次星間大戦(2009年 - 2010年)の戦勝20周年を記念して、2031年に公開された歴史映画」と位置付けられるようになった。これとは別に『超時空要塞マクロス』はシリーズドラマとしてテレビ放送されたもので、演出により描き方は異なるものの、両作品とも史実を題材にした物語であると説明されている。『愛・おぼえていますか』が映画化された2031年当時は、人類の生活圏が銀河系全域に拡大した反面、植民惑星間の紛争やゼントラーディ人の武装蜂起が深刻化しつつあった。そのため撮影に全面協力した統合政府の意向で、先人が果たした「異星間交流」の意義をひろく再認識させたいというプロパガンダの意味合いも含まれている。公開後大ヒットした本作のメッセージは、14年後の2045年代を舞台とする『マクロス7』の登場人物の生き方にも影響を与え、ロックバンドFire Bomberの活動に関係することになる。河森監督は両作品の特徴について、テレビ版は「ドキュメンタリースタイルなのでわりと日常的に作られていて、史実にやや近いという想定」、劇場版は「2時間でコンパクトにまとめなくちゃいけないのでドラマ的な編集がなされているという設定」と答えている。また、劇場版の「劇場」には映画館での公開だけでなく、「舞台劇」という意味も込められているという。「巨大異星人同士の抗争に巻き込まれた人類(マクロス)」という骨格はテレビ版と変わらないが、2時間の映画にまとめあげる上で設定の大部分にアレンジが施されている。2003年発売のPS2用ゲーム『超時空要塞マクロス』ではプレイヤーの配属先として空母プロメテウスか宇宙空母アームド-01を選ぶことで、設定の異なるテレビ版と劇場版の2つのコースを体験できる。本作は当初1984年8月25日公開予定だったが、先行上映が7月上旬に繰り上がったため制作スケジュールが短縮された(制作期間は実質半年間)。また、上映時間の問題もあり、脚本や絵コンテでは予定されていたもののカットされたシーンがいくつかある。絵コンテでは、本編終了後にエンディングテーマ『天使の絵の具』に乗って終戦後のリン・ミンメイのコンサートシーンが映し出され、主人公たち3人の未来が明示されて終わるはずだったが、作画が見送られ、公開版では暗転した画面にスタッフロールが流れる形式であった。監督の河森は、後になって考えると、このエピローグがあると観客の想像の余地がなくなるとして、カットされて良かった面もあるとしながらも、制作したいという願望を述べていた。公開3年後の1987年、このコンサートシーンを映像化したOVA『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』が発売された。以後販売されたビデオ・LD・DVDソフトはエンディングの前半部分をOVAのコンサートシーン(「天使の絵の具 part1」)に差し替え、タイトルも『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 完全版』に変更している。2007年発売のHDリマスターDVDメモリアルボックスは「劇場公開版」と「完全版」のエンディング違いの2種類のディスクを収納している(劇場公開版は上映時のオリジナル音声を収録)。他の幻のシーンとしては、最終決戦前のマクシミリアン・ジーナスとミリア639の結婚式がある(絵コンテ改稿段階でカット)。このシーンは『マクロス7』作中の回想シーンで新たに作画され、原画を美樹本晴彦が担当した。公開当時の雑誌・ムック本にはこれらの絵コンテやコスチュームデザインが掲載されているが、ミンメイのステージ衣装はOVA版よりもシンプルなデザインであった。本作のオープニングでは巨大艦マクロスが地球に向けて宇宙航行を続けている訳や、艦内の市街地で大勢の市民が生活している理由などが説明されていない。河森は状況説明を省いた理由について「最も見て欲しいところに注目してもらうために、不必要なところを切り捨てた」「意地でも説明ゼリフは入れまい!と思っていた」と述べたが、スタジオぬえの先輩である高千穂遙は「河森がテレビ版『マクロス』を見ていない一般観客を相手にした以上、その賭けは敗れたと見るほかはない」と批評した。1997年発売のSS・PS用ゲーム『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のオープニングムービーでは、河森の監修に基づきテレビシリーズ第1話から3話のエピソードに相当する開戦時の状況が描かれている。この映像はDVD『マクロス20周年プレミアムコレクション』(2002年)や『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか HDリマスター メモリアルボックス』に収録されている。また、一条輝らが行方不明になっていた1か月間にマクロスは土星から地球まで航海しているが、ゲーム内では木星付近でのゼントラーディ軍放棄戦艦の調査(敵の正体の判明)、火星サラ基地での物資補給、テレビシリーズのダイダロスアタックに代わるアームドアタックなどのイベントが設けられている。2012年発売のBD版ソフトに収録された「Ver.2012」では、オープニングに状況説明のテロップが追加された。公開直前の6月30日に毎日放送にて特別番組『マクロスって何だ!? みんなでカルチャーしよう』が放送された(54分)。司会は映画監督の山本晋也、リポーターは岡本りん子。約100人のファンを集めてスタジオ収録され、劇場版ダイジェスト紹介、主要キャスト3名(長谷有洋、飯島真理、土井美加)への質問、監督の河森正治とのフリートーク、飯島の主題歌『愛・おぼえていますか』披露などのコーナーが設けられた。また、以下の系列局においても順次放送された。1984年10月、ビデオカセット(VHS、ベータマックス)発売。12月、VHD、LDが発売された。日本国外では、1987年に北米輸出用の英語吹き替え版ビデオ『SUPER SPACEFORTRESS MACROSS』が発売された。また、アメリカのファミリー・エンタテインメント社からも『Clash of Bionoids』の英題で発売されたが、暴力的・性的とみなされる表現(人物の頭が砕けるシーンやミンメイのシャワーシーン)が全面的に削除された。同年国内でも『海外バージョン』としてビデオ、LDが発売されている。1992年8月、幻のエンディングを追加して音響をドルビーサラウンド化した『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 完全版』のビデオ、LDが発売。DVD初版はLDジャケットサイズ仕様。2007年発売のHDリマスター版は通常版のほか、劇場公開版ディスク・特典映像ディスク・設定集・絵コンテ集・すかいらーくのマクロスフェアグッズ(復刻版)などを同梱したメモリアルボックスが限定生産された。このHDリマスター版では、彩色ミス(色パカ)のカットが修正されている。2012年7月26日には、BD版がPS3用テレビゲームソフト『私の彼はパイロット2012』を同時収録した『Hybrid Pack』としてバンダイナムコゲームスから発売された。ゲームはPS3専用だが、映画自体はBDビデオ再生可能な機材なら何でも再生可能。ただし、DVD版と異なり、トップメニューが存在しない。このバージョンでは35mmネガからのフィルムスキャンによる新HDマスターが使用されたほか、今回のリリースに際して発見された当時の音マスターのセパレート素材を用いた5.1chドルビーデジタル音声も収録されている。前述したオープニングの状況説明テロップの他、暴力的・性的とみなされるシーンをぼかす、コマを省略するなどといった改変が施されている。英語吹き替え版と異なり、シーンそのものはカットされていないため、靄しか見えない箇所がいずれも1秒程度ある。2016年1月29日にはバンダイビジュアルとしては初のBD版となる廉価版が発売された。仕様は完全版(5.1サラウンドまたは2.0サラウンド)と劇場公開版(モノラル音声)から選択できる。本編内容は「オリジナルを尊重したもの」とされている。また、声優や主要スタッフが参加したオーディオコメンタリーが新規収録された。

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。