「レットキス」 () は、フィンランドの民謡、および、その曲に合わせて踊るジェンカ(フィンランドのフォークダンス)である。作曲はラウノ・レティネン(Rauno Lehtinen)。フィンランドで1960年代にはやった流行歌であり、日本では コロブチカ、オクラホマミキサー、マイム・マイム などと並ぶ、最も有名なフォークダンスである。フィンランド語の発音はレトキッスに近い。「列になって踊ろう」の意味。フィンランド語ではレトカイェンッカ () とも。単にジェンカ () とも。「列になって踊ろう」の意のごとく、前後に連なって踊る。後ろの人は前の人の、腰か肩を軽く掴んで列を作る。踊りはごくシンプルで、以下、この「左足・左足、右足・右足、前、後、前・前・前」を繰り返す。ゲームの場合は、曲が止まったところで、先頭の人が一番近くの別の列の先頭の人とじゃんけんをし、負けた方が後ろに着く。最後に列が一本になったところで終了し、そのとき先頭だった者が勝者となる。日本においては、1965年になかにし礼による訳詞を青山ミチが歌い「レットキス (Let Kiss) すてきなジェンカ」としてレコードが発売された。また、1966年には坂本九が、永六輔の作詞で「レット・キス (ジェンカ)」の曲名でカバーして、これをきっかけに日本中でジェンカが踊られるようになる。なお、坂本九によるカバーは1966年9月に「ジェンカ」という曲名で発売されたが、同11月に曲名を「レットキス (ジェンカ)」と微妙に変更して再発売されている。いずれにしても、九によるカバーは1967年5月までにレコード売上が60万枚を突破し、九にとっても久々の大ヒットとなった。1966年の「第17回NHK紅白歌合戦」でも、坂本九によって「レッツ・キス」という曲名で歌唱された。坂本九ゆかりの茨城県笠間市にある駅では、この曲が発車メロディに採用されている。鴻上尚史は、1983年から1985年にかけてニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』金曜2部を担当していた当時、番組終了後に日比谷公園に集まったリスナーとこの曲を踊ることを恒例としていた。この際、リスナーに日比谷公園に集まるよう番組で呼びかけることは無届け集会として警察等の取締対象になる恐れがあったため、鴻上は「俺は番組が終わったらジェンカを踊りたいが、お前らは絶対に来るな」と番組でリスナーに呼びかけ、建前上「自然発生的にリスナーが集まっただけ」という形態を取っていたという。それでも集まるリスナーの数は増え続け、ピーク時には300人を超えていたとも言われている。当曲はメジャーであることも手伝って、これまでに日本のいくつかのテレビCMで使用された。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。