GeForce(ジーフォース)は、NVIDIAが製造販売するGraphics Processing Unit (GPU) の製品群ブランド名である。1999年に発表されたGeForce 256を筆頭に、競合するアドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) のRadeonと共にパーソナルコンピュータにおけるグラフィックス・テクノロジーを先導している。2016年8月現在の主力はGeForce 900シリーズおよび1000シリーズである。同社のグラフィックスアクセラレータ製品はGeForceをベースに、ノートパソコン向けに『GeForce M(第7世代まではGeForce Go)』シリーズ、ワークステーション向けにOpenGL処理性能を向上させた『Quadro』シリーズ、そしてHPC向けに倍精度浮動小数点演算性能の強化やECC機構などを搭載した『Tesla』シリーズを展開している。また、モバイル向けにARMベースのCPUとGeForceベースのGPUを搭載した統合型プロセッサ『Tegra』シリーズを展開している。対応する主なリアルタイム3DグラフィックスAPIはMicrosoft DirectX (Direct3D) とOpenGLだが、主にDirectXに最適化されているGeForceに対して、Quadroシリーズはハードウェア・ドライバーともにOpenGLおよびOpenGLを利用したプロフェッショナル向けアプリケーションに最適化されている。汎用性や柔軟性を増したDirectX 10世代の統合型シェーダーアーキテクチャ (Unified Shader Architecture) を搭載したGeForce 8シリーズ (G80) が発表された2006年以降、NVIDIAはGeForceシリーズのGPUやそれから派生・発展させたチップを使った汎用コンピューティング(GPGPU)のための統合開発環境技術(、CUDA)の開発に注力している。。GeForce 8シリーズ以降はCUDAに加えて、OpenCLやDirectComputeといったGPGPU APIにも対応している。KeplerおよびMaxwell世代のGeForceは350.12ドライバーでOpenCL 1.2に対応しているが、それ以前のGeForce 8からFermiまではOpenCL 1.1までの対応となる。OpenGLのバージョンに関しては、Fermi世代以降のGeForceは347.09ドライバー以降でOpenGL 4.5に正式対応している 。Windows 10に搭載されるDirectX 12およびDirectX 11.3に関しては、Fermi、Kepler、Maxwell世代においてAPIレベルでサポートされる。機能レベル (Feature Level) に関しては、GeForce GTX 900シリーズなどのMaxwell第2世代以降でFeature Level 12_0および12_1をフルサポートし、DirectX 11.1、11.2、11.3もフルサポートすることになるが、それ以前の製品でフルサポートが保証されるのはFeature Level 11_0すなわちDirectX 11.0までの機能となる。詳しくはおよびを参照のこと。Vulkan 1.0に関しては、KeplerおよびMaxwell世代においてサポートされることが予定されている。GeForceシリーズは、その名称からビデオチップの大まかな相対性能を知ることができる。なお同数同指標の製品でもベンダーによって性能には差違があるので、導入の際には確認が必要である。それぞれのクラスにすべての性能指標の製品モデルがあるわけではなく、同一世代間では「あるクラスの上位の性能指標の製品モデルが、製品名のナンバーの大きい別のクラスの下位の性能指標の製品モデルに勝る」といった現象は基本的には起こらない。Ultraはハイエンドチップの製造過程での選別品を用いて製造されるエンスー向けモデルであり、新シリーズの立ち上げ後しばらく経過してから発売される。2008年6月17日発表のGeForce GTX 200シリーズより、従来のGeForce4 Tiシリーズから使われていた命名規則が一新された。2009年3月に発表されたリネーム製品であるGeForce 100シリーズにも導入されている。これまでの命名規則では最後に置かれていた、性能指標であるアルファベットを前に置きクラスを表すものとし、後の3桁の内、最初の1桁で世代を、残り2桁の数字でその世代での性能差を表している。「GTX 260」ならば、200シリーズのハイエンドクラスの中位モデルとなる。GeForce4 TiシリーズからGeForce 9シリーズまでの命名規則は以下の通り。「9800 GTX」ならば、9シリーズのハイエンドクラスの最上位モデルとなる。GeForce 256は、NVIDIAが開発したGeForceシリーズ初の製品である。1999年8月31日発表。開発コードネームは "NV10"同社のビデオチップ製品 RIVA シリーズの後継製品で、DirectX 7に対応。これまでCPU () でソフトウェア的に行なっていたT&L (、物体の座標変換と陰影計算) 処理を実行する機能(ハードウェアT&L)を備えており、こうした製品は総括して CPU と対比的に GPU () と呼ばれるようになった。この製品では、最大128MBまでのビデオメモリ容量、SDR("Single Date Rate"、シングルデータレート)のSDRAMやSGRAM(グラフィクス機能を追加したSDRAM)に対応していたが、後にDDR("Double-Data-Rate"、ダブルデータレート)に対応した。前世代のハイエンド"RIVA TNT2 Ultra"と比較すると、コアクロックやメモリクロックは低下しているものの、"Riva TNT2"の2倍の4パイプラインのレンダリングエンジン、二基のジオメトリエンジンを搭載しており、性能が大幅に向上した。また、チップの集積トランジスタ数は2,300万、3D計算能力は50Gflops、製造プロセスが0.22μmとなっている。当時、最大のライバルであった3dfxに対し、事実上勝利した事を印象づけた製品でもある。GeForce2 GTS(ジーフォース・ツー・ジーティーエス)は、GeForceシリーズの第二世代製品である。2000年4月25日発表。開発コードネームは "NV15"。GeForce 256に改良を加え、テクセルフィルレートは1ギガテクセル毎秒を突破(GeForce 256の実に3倍以上を達成)。製品に与えられた "GTS" とは、ギガテクセルシェーダー ("G"iga "T"exel "S"hader) を意味している。後に、GeForce2 GTSのコア、メモリクロックを向上させた GeForce2 Ultra(ジーフォース・ツー・ウルトラ)、メモリクロックのみ向上させた "GeForce2 Pro"が発売された。元々、"NV15"は設計段階からメモリクロック400MHzに対応していたが、GeForce2 GTS発売時にはクロックが333MHzのメモリしか調達できなかった為、スペック的に制限がかかっていた。製造プロセスは0.18μm、集積トランジスタ数は2,500万となっている。GeForce2 MX(ジーフォース・ツー・エムエックス)(コードネーム"NV11")は、GeForce2シリーズの廉価製品である。GeForce 256の製造プロセスルールを0.18μmに微細化したもの。パイプラインを2つ減らし、メモリバスを半分に抑える事によってコストを抑えている。性能的には前世代のハイエンドグラフィックスカードであるGeForce 256とほぼ同じであり、人気を集めた。派生として"GeForce2 MX 200"と"GeForce2 MX 400"が発売された。"GeForce2 MX"の対応メモリは64か128bitのSDRメモリ、64bitのDDRメモリであるが、"GeForce2 MX 200"は64bitのSDRメモリのみ、"GeForce2 MX 400"は128bitのSDRメモリ、64bitのDDRメモリに対応している。GeForce2 Ti(ジーフォース・ツー・ティタニウム)は、"GeForce3"シリーズ発売後に、"GeForce Titanium"シリーズとして発売された廉価製品である。"GeForce2 Ultra"を置き換える製品であるが、スペックはメモリクロック以外は同一のものである。性能もメモリクロック低下分だけ落ちる。GeForce3(ジーフォース・スリー)は、GeForceシリーズの第三世代製品である。2001年の2月に発表された。開発コードネームは "NV20"。バーテックスシェーダー・ピクセルシェーダー nfiniteFX を搭載し、DirectX 8に対応。最初にGeForce3が発売され、その後"GeForce Titanium"シリーズとして、"GeForce3 Ti 500"、"GeForce3 Ti 200"が発売された。これらはGeForce3のそれぞれ高クロック、低クロック版であり、オーバークロックすることで上位版とほぼ同じ性能となることから、"GeForce3 Ti 200"が人気を集めた。製造プロセスは0.15μm、集積トランジスタ数は5,700万となっている。マイクロソフトのゲーム機XboxにはGeForce3相当のGPUを統合したチップセットが採用されている。GeForce4 Ti(ジーフォース・フォー・チタニウム)は、GeForceシリーズの第四世代製品である。2002年の2月に発表された。開発コードネームは "NV25"。GeForce3を大幅に改良した製品であり、アンチエイリアス機能が強化された。人気オンラインゲーム (MMORPG)、ファイナルファンタジーXIをプレイするために、手頃な価格ながら十分な性能を有していたローエンド製品 "GeForce4 Ti 4200" に人気が集中した。"GeForce4 Ti 4800"と"GeForce4 Ti 4800 SE"はそれぞれ"GeForce4 Ti 4600"と"GeForce4 Ti 4400"をAGP 8Xに対応させた製品であり、仕様では変化していない。製造プロセスは0.15μm、集積トランジスタ数は6,300万となっている。GeForce4 MX(ジーフォース・フォー・エムエックス)は、GeForce4世代の廉価版製品である。開発コードネームは "NV17"。製品名ではGeForce4シリーズの一製品であるが、コードネームはGeForce2 MXのNV11に次ぐものであり、事実上GeForce2 MXの改良版といった位置づけの製品である。GeForce2 MXと比べ、コアクロックとメモリクロックが引き上げられ、メモリバス幅も最大128bitに拡張(一部64bitの製品もある)され、「Lightspeed Memory Architecture II」というGeForce4 Tiシリーズにも採用されているビデオメモリの帯域幅をより効率よく使うための機能を搭載しているため、GeForce2 MXより、およそ倍の性能になっている。また、製造プロセスが0.18μmから0.15μmに微細化した事により消費電力や発熱の低減もあった。しかし、GeForce4 Tiシリーズとは違い、DirectX 8の技術の一つであるピクセルシェーダーに対応しておらず、実質的にはDirectX 7世代のカードである。GeForce4 MXシリーズはAGP2.0(4X)対応であったが、AGP3.0(8X)対応の"GeForce4 MX 440 With 8X"も販売された。また、メモリチップの容量の対応を増やした、 "GeForce MX 4000"という製品も発売された。この製品の命名規則は他のGeForce4 MXシリーズと異なっており、GeForce4 Tiシリーズの命名規則を当てはめたものと推察できる。GeForce FX(ジーフォース・エフエックス)は、GeForceシリーズの第五世代製品である。発表は2002年の11月である。第5世代でありながらGeForce5でなくGeForce FXとなっているのは、買収した3dfxの技術が導入されていることによる。ただし、NVIDIAのドライバダウンロードサイトでは、GeForce 5 FXという表記になっている。VLIWのプログラマブルシェーダーを搭載し、DirectX 9に対応。NVIDIA拡張として、DirectX 9.0aに対応。OpenGLは、2.0に対応する。特徴的なデザインとして、ピクセルシェーダーは非常に高いクロックで駆動する1機のみであり、シェーダーの演算結果を出力するROPも全モデルで4本しかない(当時の表現で4ピクセルパイプ)、という点が挙げられる。高速な1機のピクセルシェーダーの演算結果を、4本のROPに順次流し込むというデザインは、シェーダーユニットの動作やバスアクセスタイミングが、全て同時に行われるわけではない点に着目している(CPUでのスーパーパイプライン処理に類似する)。したがって、最上位の5900系から最下位の5200まで、ピクセルパイプとしては全て4本である。最上位のFX 5900/5800系列は、仮想8パイプ相当と公称されているが、この数値が達成されるのは、カラー・Z圧縮が最大限に効いた場合である。また、DirectX 9.0では、実質的にATIがリファレンスデザインであり、これら、実数バッファ、MRT、テセレータと言った機能は、ATIのGPU自身でも実用には殆ど使われなかったが、実数フォーマットに関しては、FXでもハード的にサポートしているとコメントしつつ、対応ドライバを出す事は無かった。結局、対応したのは、後継製品のGeForce 6が発売された後であり、実数テクスチャのみ対応がなされた。この時期は、NVIDIAの対応が非常に消極的だったため、商品サイクル終了まで、FXは劣勢に立たされたままだった。商品としては、殆ど良い点が無かったFXであるが、シェーダーリソースの動的な管理、ピクセルシェーダーでのテクスチャの扱いにほぼ制限が無い点、DirectX 10で正式に導入された指数付き整数フォーマット(ERGB)をサポートした、など技術的には見るべき点もあった。この世代より、GPUの消費電力の増大とともにその冷却手段が課題となっていった。特に、ハイエンドモデル、さらに最初に発売される製品は製造プロセスルールが1世代古いものでハイエンドとして発売されることから、発熱は巨大なものとなっている。その多大な発熱を処理するため、高性能製品には大きな冷却機構を必要とするようになった。なお、5200、5500シリーズが150nm(0.15μm)、それ以外の製品では130nm(0.13μm)の製造プロセスで生産された。集積トランジスタ数は5200、5500が4,500万、5600、5700が8,000万、5800が1億2,500万、5900、5950が1億3,000万となっている。Windows XP用のデバイスドライバは、バージョン175.19でサポートが終了した。Windows Vistaに関しては、当初は対応が予定されていたが、RTM版(6000以降)用のバージョン96.85のβドライバが存在するのみ。なお、このVista用βドライバは、パフォーマンスが非常に低く、また細かいバグが残っているが、FXファミリのサポートが終了した為に、更新予定は無い。また、FXファミリの派生として、PCI Expressバスに対応したGeForce PCXシリーズも2004年2月18日に発表された。これは市場に出た初めてのPCI Express対応ビデオカードであるが、AGPネイティブ対応であるGeForce FXに、PCI Express high-speed interconnect(PCX HSI)と呼ばれるブリッジチップを載せる事でPCI Expressバスに対応したものであり、PCI Expressネイティブ対応はGeForce 6シリーズからになる。GeForce FXシリーズのローエンド向けモデル。開発コードネームは "NV34"。新世代GPUであるが、プログラマブルシェーダーを用いない場面での性能の面では前世代のGeForce 4 Ti 4200に劣る。FX 5200の後継。実質的には、GeForce FX 5200の高クロック品である。開発コードネームは "NV34"。GeForce FXシリーズのメインストリーム向けモデル。開発コードネームは "NV31"。GeForce FX 5600シリーズの後継モデル。実装されている付加機能の関係から、設計そのものは、FX 5900系を下敷きにしているとされる。開発コードネームは "NV36"。GeForce FXシリーズの最初の製品でハイエンド向けモデル。開発コードネームは "NV30"。これまでにない冷却機構 FX Flow(エフエックス・フロー)を搭載していたが、動作音の大きさから不評を買った(アメリカなどではダストバスターと呼ばれていた)。FX Flowは、拡張ブラケットスペースを2個占有し、シロッコファンを用いて機外より外気を吸入して機外に排出するというもの。ちなみに、FX 5900の発表会ではNVIDIAのスタッフ自らがFX 5800をドライヤー代わりに使ったり、FX 5800の熱をコーヒーやバーベキューに利用したりといった、自虐的なジョークビデオが流された。なお、FX 5900発表後は、NVIDIAのWebからも存在が抹消された。しかしその後、高性能グラフィックスカードで大型ファンを搭載した製品が大半を占めるようになっている。GeForce FX 5800シリーズの後継モデル。開発コードネームは "NV35"。FX Flowではなく、5900シリーズではコアクロックとメモリクロックを下げ、従来の冷却機構に戻している。ただし、GPUの設計がリファインされ、メモリバスの幅が2倍になった事もあり、トータルでの性能は変わらない(ベンチマークでは若干性能が改善されている)。しかし一部のメーカーでは冷却に余裕を持たせる為に隣の拡張スロットにはみ出すような形状のものが多かった。FX 5900の後継。実質的には、FX 5900の高クロック選別品。開発コードネームは "NV38"。PCI Expressに対応したFXファミリ製品。ブリッジチップによる対応である。PCX 5300はFX 5200と同じ"NV37"、PCX 5750はFX 5500と同じ"NV34"、PCX 5900は FX 5900と同じ、"NV35"チップを使用している。GeForce 6 Series(ジーフォース・シックス・シリーズ)は、GeForceシリーズの第六世代製品群である。2004年4月14日発表。スーパースカラーのプログラマブルシェーダーを搭載し、DirectX 9および拡張版の9.0cに対応。PCI ExpressとAGPの両方に対応するアーキテクチャ。シェーダーを動画再生支援に利用する PureVideo(ピュアビデオ)を搭載。PCI Express版のハイエンドモデルには2枚のビデオカードを特殊なブリッジコネクタで直結することで実現するマルチGPU技術 SLI(エスエルアイ)、ローエンドモデルにはメインメモリの一部をVRAMとして割り当て共有する TurboCache(ターボキャッシュ)が搭載されている。製造プロセスはNV42コアの6800シリーズ、NV43コア、NV44コアを採用した6200、6500、6600シリーズは110nm、それ以外は130nmプロセスとなっている。集積トランジスタ数はNV40、NV45コアが2億2,200万、NV41、NV42コアが1億8,600万、NV43コアが1億4,600万、NV44コアが7,700万となっている。NVIDIAはGeForce 6シリーズのアーキテクチャ名をCineFX 3.0としている。AMD向けチップセット、GeForce 6100/nForce 400シリーズのノースブリッジ。GPU部は6200系のものを使用している。GeForce6シリーズのローエンド向けモデル。それまでのGeForceローエンドチップに比べて3D描画性能が大きく底上げされており、前世代のミドルレンジ並みの性能を発揮する。NVIDIAの公式呼称はいずれもGeForce 6200であるが、3種類のコアがある。GeForce 6200の後継。ターボキャッシュ(TC)技術を搭載している。コアは高速化された "NV44"を使用している。GeForce 6シリーズのメインストリーム向けモデル。SLIに対応している。PCI Expressネイティブコアであり、AGPにはブリッジで対応。開発コードネームは "NV43"。GeForce6シリーズのハイエンド向けモデル。SLIに対応している。UltraとGTとGTOの場合、開発コードネームは "NV40"及びに"NV45"(PCI-E用とAGP用)。GSの場合は"NV40"及びに"NV42"、無印とXTは"NV40"、"NV41"、それに"NV42"。そしてLEは"NV40"のみとかなり分かりにくい。AGPネイティブコアのAGP対応版、AGPネイティブコアとブリッジチップを並べて実装したPCI Express対応版、PCI Expressネイティブコアが混在する。因みにPCI Expressネイティブコアとされているが、6800系のコアはAGPネイティブコアのNV40に前述したPCX HSIを組み込み、ワンチップ化したものであり(フルスペックのNV45、機能制限したものがNV41、NV41を110nmプロセスに移行させたものがNV42)、厳密にはPCI Expressネイティブコアではない。PCI-Eスロット対応版のみSLIに対応しており、メーカー独自派生商品としてGeForce 6800 GTを二つ搭載した製品が発売された。GeForce 7 Series(ジーフォース・セブン・シリーズ)は、GeForceシリーズの第七世代製品群である。2005年6月22日発表。GeForce 6シリーズをもとに大幅な改良を施され、ワットあたりの性能が向上した。また、この世代の開発途中から開発コードネームがNV+数字からG+数字に変更されている。製造プロセスは7600、7900シリーズ以降は90nm、それ以外は110nmとなっている。集積トランジスタ数はG70(7800シリーズ)は3億200万、G71(7900シリーズ)が2億7,800万、G73(7600シリーズ、7300GT)が1億7,700万、G72(7300、7200シリーズ)が1億1,200万。NVIDIAはGeForce 7シリーズのアーキテクチャ名をCineFX 4.0としている。nForce 630aを統合したAMD向けチップセットのGPU。なお、チップセットはワンチップでできている。DVI出力にも対応する。GeForce 7050PVはGeForce 7025に比べPure Videoに対応している点、HDMIの出力にも対応する点が異なる。2007年5月8日発表。GeForce 7シリーズのローエンド向けモデル。開発コードネームは "G72"。GeForce 8 Series(ジーフォース・エイト・シリーズ)は、GeForceシリーズの第八世代製品群である。前世代まで、ピクセルシェーダーとバーテックスシェーダーに分離していたシェーダーユニットは、ストリーミングプロセッサ (Streaming Processor : SP)に統合された。この統合型シェーダーユニットの事を「ユニファイドシェーダー」と呼ぶ。"G80コア"の8800モデルは動画再生支援機能であるPureVideoが前世代であるGeForce 7シリーズと同じVideoProcessor1 (VP1) のサポートに留まり、"G84コア"や"G86コア"、"G92コア"ではHD動画再生支援を持つPureVideo HDVideoProcessor2 (VP2) がサポートされた。DirectX 10 Shader Model 4.0、Quantum Effects、HDCP(HDCPについてはオプションとなるものもあり)などをサポート。DirectX 10.1のGPUの仮想化は非対応。GeForce 8シリーズをベースにした統合GPUを搭載したチップセット。AMD製CPU向け。GeForce 6・7系の統合GPUはnForceに内蔵されたが、このシリーズからチップセット名もGeForceと呼ばれるようになり、nForceとは別個の製品となった。GeForce 8シリーズのローエンド向けモデル。対応メモリはDDR2 メーカーOEM(組み込み向けモデル)なので個人が手にする機会は少ない。GeForce 8シリーズのローエンド向けモデル。対応メモリはDDR2(GT218はDDR3)。下記の"GeForce 8500 GT"のメモリバス幅を64bitに削減したものである。Hybrid SLIに対応している。なお、GT218コア(GeForce 210で使用されているものと同じコア)を使用した8400 GSも存在する。コアがGT218のため、DirectX 10.1に対応する。2007年4月17日(日本時間)発表。開発コードネームは "G86"。GeForce 8シリーズのローエンド向けモデル。対応メモリはDDR2。Hybrid SLIに対応している。2007年4月17日(日本時間)発表。開発コードネームは "G84"。GeForce 8シリーズのメインストリーム向けモデル。対応メモリはGDDR3。G80世代において、リファレンスデザインではどれも2スロット占有型の大型ファンを搭載している。2007年11月9日(日本時間)発表。GeForce 8シリーズのハイエンド向けモデル。開発コードネームは 、8800 GTXなどの初期のモデルは"G80"、8800 GT以降のモデル"G92"とされている。後発になるGeForce 8800 GTは、65nmプロセス技術を採用して消費電力を下げたほか、メモリバス幅が256bitに縮小、搭載可能なメモリ量が512MBに減ったものの、コアクロックとシェーダークロックが向上している(後から1GB版もリリースされた)。さらに次世代DVDの再生支援などを含むVideo Processor 2が実装されている。性能は同GTXと同GTSの中間ほどで、従来のグレード表記の逆転が起きていた。リファレンスデザインでは、発熱が減ったことで1スロットに収まるファンを搭載している。また2007年12月には PCI Express 2.0 などに対応した新型 GeForce 8800 GTS 512MB(G92)が発売され、上記の逆転現象は解消された。GeForce 9 Series(ジーフォース・ナイン・シリーズ)は、GeForceシリーズの第九世代製品群である。DirectX 10.1の対応はしていない。現状、DX10のアプリケーションが充実していないことやDX10.1の普及がまだ先との判断から実用上問題ないと判断されている。回路幅が65nmのものと、55nmのものがある。また、このシリーズには8 Seriesのリネームが多い。GeForce 9シリーズの統合GPUを搭載したチップセット。Intel製CPU向け。グラフィックスメモリはメインメモリの一部を利用する、UMA(Unified Memory Architecture)方式を採用し、LFB(Local Frame Buffer)の方式はサポートしていない。GeForce 8400GSのリネーム品。G98コアの、55nm版も流通していると言われている。2008年8月26日(米国時間)発表。GeForce 9シリーズのローエンド向けモデル。補助電源コネクタが搭載されていない。2008年7月29日(米国時間)発表。GeForce 8600 GTの後継とされる、GeForce 9シリーズのバリューモデル。9400 GT同様、補助電源コネクタが搭載されていない。なお2014年頃から2015年初頭にかけ中国で9600や9800等のBIOSを書き換えたものがGTX 680等として世界中で販売され問題となっている。日本国内においてもOEMや互換品と称したものがネットオークション等で確認されている。こうした書き換え品は「クーラーを外してGPUコアの刻印をチェックしたりはしないだろう」という悪意のもとに作られているが、クーラーに貼られているシール(主に字体が変なNVIDIAロゴだったりASUSロゴ下部にasus.com.cnと入ったものが知られている)や、でのBIOS情報、シェーダー数、メモリタイプの表示を確認すれば簡単に判別できる。GeForce 9000 Seriesのリネーム版とされている。GeForce 100シリーズはすべてOEM向けであり、一般ユーザー向けには市販されていない。GeForce 200 Series(ジーフォース・200・シリーズ)は、2008年6月17日に発表された、GeForceシリーズの第10世代製品群である。GeForce 8800以来、1年半以上にわたり、NVIDIAのハイエンドを担ってきた、G80/90系コアの後継となるべく開発された。開発コードは65nmのものはGT200、55nmのものはGT200bもしくはGT206と呼ばれる。GeForce/Tesla第二世代の意味であるという。なお、これ以降NVIDIAのGPUの命名規則が変更されたが、後述のGTSシリーズがリネーム品(実質二世代前の製品のシュリンク版)であったり、OEM向けとして発表されたGTシリーズのみ最新プロセスの使用とDirectX 10.1への対応など型番や製品ラインナップが9シリーズ同様非常に分かりづらくなっている。2009年3月3日(米国時間)発表。200番台が付番されているが、コア自体はGT200bではなくG92bであり、実質的にGTS 250は9800 GTX+と同じ製品、GTS 240は9800 GTの周波数向上版である。ただし、値段も大幅に安くなったほか、基板の設計の改良により消費電力が削減されており、その結果GTS 250は補助電源コネクタが6ピン1個になり(9800 GTX+は2個)、基板の長さも短くなった。また、新たに1GB版が登場した。GTS 240は、OEM向けであり、一般ユーザー向けには市販されていない。GeForce 300 Series(ジーフォース・300・シリーズ)は、OEM専用の製品群で、従来製品のリネーム品であることが多い。GeForce 400 Series(ジーフォース・400・シリーズ)は、2010年3月27日に発表された、GeForceシリーズの第11世代製品群である。NVIDIAのグラフィックスチップとしては初めてDirectX 11に対応し、また、GPGPUへの最適化が進められた製品である。開発コードはGF100(GT300という開発コードで呼ばれていた時期もあった)。これはGeForce/Fermi第1世代の意味であるという。その構造は、CUDAコアを32基、超越関数ユニット (SFU) やキャッシュ、テクスチャユニット (TeX) を4基、頂点処理エンジン(PolyMorph Engine、いわゆるテッセレーター)が1基で、Streaming Multi-Processor (SM) という最小構成単位を形作り、SMが4基集まってGraphics Processing Cluster (GPC) というミニGPUを構成している。GF100は4基のGPCでクラスタ化された構造を持ち、クアッドコア的な構成となっている。この為、FermiアーキテクチャはSLIとの親和性が非常に高い特徴を持つ。GeForce 500 Series(ジーフォース・500・シリーズ)は、2010年11月9日に発表された、GeForceシリーズの第12世代製品群である。GeForce 400シリーズから世代が変わったような命名であるが、コアのアーキテクチャはほぼ同一である。GeForce 600 Series(ジーフォース・600・シリーズ)は、2012年3月22日に発表された、GeForceシリーズの第13世代製品群である。GeForce 500 Seriesからアーキテクチャの大幅な刷新をおこなった。開発コードネームをKeplerと呼ぶ。NVIDIAはKeplerアーキテクチャをCUDAの転換点と位置付けており、電力あたりの性能(ワットパフォーマンス、)に重きを置いた設計をおこなっている。ただし下位モデルには一部Fermi世代のリネーム製品が含まれている。なおGK104チップは汎用コンピューティング (GPGPU) 向けの機能をいくつか切り捨てており、特に倍精度浮動小数点の演算性能は単精度の1/24となっている。そのため、倍精度対応が必要とされる分野にはGK110チップが対応することになる。そのほか、GeForce GTX 670およびGTX 680は、シャープの4K解像度ディスプレイPN-K321における3840x2160ドットの60Hz映像伝送に対応するグラフィックスカードとして、AMD Radeon HD 7750/HD 7970、AMD FirePro W600/W5000/W8000、NVIDIA GeForce GTX Titan/760、NVIDIA Quadro K600/K5000などとともにシャープ公式の動作検証がなされている。ハイエンドの中でもさらに最上位クラスの製品ブランドとして、Titanシリーズが存在する。ただし、製品世代としてはGTX 700/GTX 900シリーズと同列である。公式には「GTX 1000 Series」ではなく「GTX 10 Series」と呼ばれている。この世代よりDVI-Iによるアナログ映像信号の出力が廃止され、デジタル出力に一本化された。2016年7月7日発表。Pascalアーキテクチャ初のミドルクラスGPU。GTX 960の後継モデルとしての位置付けだが、性能は前世代ハイエンドGPUのGTX 980と同程度まで高められている。CUDAコア数はGTX 980と比べてかなり少ないが、非常に高いGPUクロックによりこれを実現している。2016年5月6日発表。GTX 1080同様Pascalアーキテクチャを採用しているが、メモリは従来のGDDR5となっている。性能は980 Tiと同程度。2016年5月6日発表。先に「DRIVE PX 2」や「Tesla P100 (GP100)」として投入されていたPascalアーキテクチャを採用する初のコンシューマ向けGPU。Dual-link SLIを使うためには、新開発された「SLI HB」と呼ばれるブリッジを利用する必要がある。なお3-way/4-wayのSLI構成は非推奨となっている。新たなメモリ規格のGDDR5Xを採用しており、プリフェッチを底上げすることで転送速度の向上を実現している。GeForce 2 Go Series(ジーフォース・ツー・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの初代ノート向け製品群である。GeForce 3 Go Series(ジーフォース・スリー・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの第2世代ノート向け製品群である。GeForce 4 Go Series(ジーフォース・フォー・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの第3世代ノート向け製品群である。GeForce FX Go Series(ジーフォース・エフエックス・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの第4世代ノート向け製品群である。DirectX 9に対応。GeForce Go 6 Series(ジーフォース・ゴー・シックス・シリーズ)は、GeForceシリーズの第5世代ノート向け製品群である。GeForce Go 7 Series(ジーフォース・ゴー・セブン・シリーズ)は、GeForceシリーズの第6世代ノート向け製品群である。GeForce 8 M Series(ジーフォース・エイト・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第7世代ノート向け製品群である。名称がそれまでの"GeForce Go"から"GeForce M"に変更された。DirectX 10に対応。GeForce 9 M Series(ジーフォース・ナイン・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第8世代ノート向け製品群である。GeForce 100 M Series(ジーフォース・100・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第9世代ノート向け製品群である。100Mシリーズはミドルレンジからローエンドをカバーするネームブランドであった。GeForce 200 M Series(ジーフォース・200・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第9世代ノート向け製品群である。200Mシリーズは主にハイエンドからミドルレンジをカバーするネームブランドであった。GeForce 300 M Series(ジーフォース・300・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第10世代ノート向け製品群である。DirectX 10.1に対応。GeForce 400 M Series(ジーフォース・400・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第11世代ノート向け製品群である。DirectX 11に対応する(470M以下のTDPは非公開)。GeForce 500 M Series(ジーフォース・500・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第12世代ノート向け製品群である。DirectX 11に対応する。GeForce 600 M Series(ジーフォース・600・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第13世代ノート向け製品群である。DirectX 11に対応する。一世代前 (Fermi) のアーキテクチャが混在しているため、必ずしも全てのアーキテクチャが次世代 (Kepler) ではない。GeForce 700 M Series(ジーフォース・700・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第13世代ノート向け製品群である。DirectX 11.1に対応する。全てKeplerアーキテクチャとなった。GeForce 800 M Series(ジーフォース・800・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第14世代ノート向け製品群である。DirectX 11.2に対応する。3世代のアーキテクチャが混在しており、GTX860Mに至ってはKeplerとMaxwellの2タイプが存在する。GeForce 900 M Series(ジーフォース・900・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第15世代ノート向け製品群である。NVIDIA GeForce Family
出典:wikipedia
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