フリー・アズ・ア・バード (Free as a Bird) は、イギリスのロックバンド、ビートルズの楽曲。ジョン・レノンの未完成曲を残りの3人のメンバー、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが手を加えて完成させた。プロデューサーは、ビートルズの殆どの楽曲を手がけていたジョージ・マーティンが聴覚の衰えを理由に断ったため、代わりにジョージ・ハリスンと仲が良かったジェフ・リンが担当した。イギリスでは1970年の「レット・イット・ビー」以来、25年ぶりの新曲のシングルである。『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』のオープニング・ナンバーでもある。イギリスでは初登場2位。1994年、アンソロジー企画が進み、ポールがヨーコに「彼の未発表曲はないか?」と尋ね、ヨーコは1977年ごろレコーディングしていた未発表曲のデモテープをポールに渡した。他のメンバーも含めてレコーディングを行い、実質上ビートルズのメンバー4人全員で完成させた曲。持ち込まれたテープは自宅スタジオでマルチトラックで録音されたものではなく、市販のカセットテープに録音されているものであった。そのため、ジョンの弾くピアノと歌声が1トラックで録音されており、雑音も入っていた。1トラックしかないためにピアノや雑音を消すことはほとんど不可能に近かったが、ジェフ・リンが細心の注意を払い、雑音とピアノを可能な限り消すことに成功した。ポール曰く、いちいち感傷的になる気持ちを抑えるために、「自分のパートを早々と済ませたジョンが、あとはやっといてくれ、と休暇に出かけてしまった」という風に考えるようにしていた。最初の音はリンゴ・スターによるスネア・ドラム(2発)でその後、ジョージのギターとなる。ジョージは、トレードマークのスライドギターを曲中で演奏している。このスライド・ギターのアレンジについて、ポールは当初難色を示していたようだが、最後には「素晴らしい」と評価している。ジョンが完成させていなかった、サビの部分の歌詞と後半部の間奏は、新たにジョージとポールとで書き下ろした(元々、この曲が選ばれた理由は「また『ジョンと一緒に』曲を作れるから」だった)。この曲の制作途中に3人は感傷的になったりしたが、段々とジョンをダシにして笑うことも出来るようになってきた。「いつもジョンが調子を外す」などと言って笑いあった。リンゴは「まるでビートルズじゃないか」と言ったという。アウトロには、ジョージが当時凝っていたというウクレレの音に紛れて、ジョンの “Made by John Lennon”と聞こえるセリフがあるが、これはジョンがビートルズ時代にたまたま言った「よくやったね」と言う言葉を逆回転させたものである。ビートルズのミュージック・ビデオ集のDVD・BD『ザ・ビートルズ1+』にはプロデューサーのジェフ・リンがミキシングし直したリミックス・ヴァージョンが収録されている。このヴァージョンには以下のような違いがある。その他にもドラムのエコーや音の質感、ステレオの定位、楽器の個々のバランスなど、細かな違いがある。映像版「ビートルズ・アンソロジー」に合わせて製作されたビデオは、多数のビートルズの楽曲の歌詞をモチーフにしたシーンで構成されている。当時最新の映像技術も導入されており、ビデオ内にはビートルズがCG合成で登場する。
出典:wikipedia
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