『8・1・3』(はち・いち・さん)は、モーリス・ルブランの「アルセーヌ・ルパン」シリーズの一篇。1910年発表。「8・1・3」と「APO ON」の謎をめぐり、怪盗紳士ルパン、国家警察部長ルノルマン、謎の殺人鬼L.M.が死闘を演じる。フランス・ドイツをまたにかけて展開し、果てはドイツ皇帝ウィルヘルム2世までもが登場する。1917年に『ルパンの二重生活』と『ルパンの三つの犯罪』に分冊化した。「三つの犯罪」とは、「殺人をしない」をモットーとするルパンが、本作のラストで図らずも犯してしまう三つの殺人を指している。ルパンはこの時死にきれずに、ドン・ルイス・ペレンナとしてアルジェリアの街のフランス外人部隊に現れたことがラストシーンで描かれている。これが、『金三角』以降のルパンのドン・ルイス・ペレンナとしての活躍に繋がっていく。『8・1・3』の初の邦訳は大正元年のことで、これをはじめて日本に紹介したのは三津木春影である。以下は全て、『8・1・3』と『続8・1・3』或は『8・1・3(上)』と『8・1・3(下)』の書名で刊行されたもの。以下は『8・1・3の謎』(「アルセーヌ・リュパン全集」のうち他)の書名で刊行されたもの。以下は翻案。『八一三』(はちいちさん)は、1920年(大正9年)製作・公開、クリスティ・フィルム・カンパニー製作、スコット・シドニー監督によるアメリカ合衆国のサイレント映画である。日本では国際活映が配給した。『813』(はちいちさん)は、1923年(大正12年)製作・公開、日活向島撮影所製作、日活配給、溝口健二監督による日本のサイレント映画である。1973年(昭和48年)、フランスのテレビシリーズ「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」中の一篇として製作・放映された。原作とは大幅に改編され、コメディタッチに仕上げられている。ルパン役はで、日本放映版では納谷悟朗が吹き替えた。1980年(昭和55年)、(Arsène Lupin joue et perd)フランス、スイス、イタリア、西ドイツ合作のテレビミニシリーズ(1時間枠、全6話)、ルパン役はジャン=クロード・ブリアリ1979年(昭和54年)、タツノコプロ製作『怪盗ルパン813の謎』として、フジテレビ系1時間半枠スペシャル番組が製作・放映され、のちに劇場公開もされた。セルニン公爵(アルセーヌ・ルパン)の声は納谷悟朗が務め、かなり原作に忠実な作りとなっている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。