鬼怒沼(きぬぬま)は、栃木県日光市にある高層湿原である。標高は2020m前後。環境省日本の重要湿地500に高層湿原および中間湿原として選定されている。選定基準第1基準に合致する。選定理由として『ヌマガヤ - チャミズゴケ群落、ヌマガヤ - イボミズゴケ、ホロムイスゲ - ヌマガヤ群落』となっている。地質はデイサイト。溶岩流の上に出来た湿原。大小47の池塘により構成される。面積は約13.4ha。泥炭の厚みは2m以上ある。植生はモウセンゴケ、イワカガミ、チングルマ等の草本とミズゴケ類が豊かな植物群落を成す。全体に木道が整備され、湿原の隅、鬼怒沼山への登山道の入り口には避難小屋も整備されている。一時、過剰利用により植生の多くが破壊されたが、植生復元の努力により、美しい湿原の姿が蘇りつつある。「日本で最も高い高層湿原」とされることが多いが、実際には鬼怒沼より高標高に位置する高層湿原としては、苗場山や五色ヶ原 (立山連峰)、平ヶ岳などが存在する。1月平均気温は-10.3℃に達し、非常に寒冷な気候である。鬼怒沼は、周囲をシラビソ等に囲まれ、大小の池塘が存在する比較的湿潤な場所と、やや標高が高く、比較的乾いた場所がある。湿潤な区域には湿原の植物が多く、乾いた場所にはクロベやシラビソ等の木本植物が多い。
出典:wikipedia
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