ここではMozilla FirefoxやMozilla Thunderbird、これらと互換性をもつSeaMonkeyなどのソフトウェアの機能を拡張・追加するための拡張機能について述べる。Mozilla製品においてのアドオンとは、拡張機能とテーマ、プラグインの総称である。拡張機能はMozilla Foundation製のMozilla Firefox(Firefox for Mobile含む)やMozilla Thunderbirdのほか、これらと協調して有志により開発されているSeaMonkeyなどに対して主に設定や操作の機能強化を行うものである。また同じ仕組みを利用してテーマ(スキン)も提供することができる。また、拡張機能にはセキュリティ修正パッチとして作成されるものや英語版しか出ていないソフトウェアに対する日本語化パックとして配布されるものもある。拡張機能を利用するにはユーザーが各自Mozilla Add-onsのような任意のサイトから配布されている拡張機能をダウンロードし、インストールすることが必要となる。インストールにはXPInstallモジュールを用いることでユーザーはインストールを許可するだけで自動的にインストールが完了するようになっている。拡張機能はアドオンマネージャを用いて管理する。拡張機能にアップデートの提供元が記述されているとき、自動的にアップデートが無いかをチェックする。特にブラウザのバージョンアップをしたときは互換性チェックを再度行い、不合格である拡張機能は無効化される。アドオンマネージャから直接 Mozilla Add-ons に登録された拡張機能を検索し、インストールすることもできるようになっている。拡張機能のインストールにはその拡張機能がインストールしたいブラウザに対応していることが条件であり、標準ではインストール直前にブラウザのバージョンチェックが行われる。ブラウザとの互換性チェックはその拡張機能で設定されたバージョンの範囲にインストールするブラウザのバージョンが含まれているかどうかで調べるため、公式には対応が謳われていない拡張機能でもその情報さえ弄れば動作してしまう場合もある。Firefox 5以降で採用されたラピッドリリースへの対応のため、Firefox 10以降相当のブラウザではアドオンの最高対応バージョンがFirefox 4以降であればそのブラウザに対応しているものとみなしてインストールされるようになった。Firefoxの登場以前に開発されていたMozilla Suiteではソフトウエア本体に様々な機能追加を行ったため、開発が進むに従いソフトウェアの肥大化やバグの増加をもたらした。次世代ブラウザであるFirefoxやThunderbirdではこのような事態を避けるため、高い拡張性を残しながらもソフトウェアのサイズを小さいものにとどめる方法として、機能追加は拡張機能で行うよう方針が改められた。拡張機能はブラウザそのものの機能を拡張するのに対し、プラグインはFlashのようなグラフィックフォーマットへの対応を強化するもので、ブラウザそのものの機能には影響を与えない。事の発端は2005年2月17日に掲載された窓の杜の『「Firefox」プラグイン特集』という記事である。編集部が“拡張機能”という言葉が一般に認識されにくい、IEなど他製品で言う“プラグイン”と同じものであるとして意識して欲しいなどの理由から、記事の中で“プラグイン”という表記を取った。(しかしIEの機能拡張プログラムは「アドオン」と呼ばれており、窓の杜もそれを肯定しているため既に主張が破綻しているとの指摘がある)。しかしこの表記がユーザーの混乱を招くとして懸念され、Bugzilla-jpにはバグとして登録されるまで問題が発展した。このことについて国内の拡張機能開発者Piroらは以下のような点が問題だと述べている。この問題は1年近く議論されていたが、窓の杜2006年3月23日の記事で編集部は「今後“プラグイン”と“拡張機能”を区別して表記する」と書いたため問題は終結した。その後MozillaはFirefox 2.0のリリース以降ソフトウェアの画面や公式ページで拡張機能やテーマをまとめて「アドオン」としており、拡張機能は「アドオン」とも呼ばれるようになっている。ウェブページにも用いられる技術(例えば機能を司るJavascript、見た目を操作CSSなど)が多く使われる。技術に独自に拡張を加えられたものもある(例えばボタンの個数などを設定するXULはXMLに拡張が加えられたもの)。拡張機能を作成するための技術群は一般に公開されており、技術内容を理解できるユーザーであれば容易に開発を行うことができる。そのため多くの人間が様々な拡張機能を開発しており、拡張機能を公開するための公式サイトであるMozilla Add-onsには膨大な数の拡張機能が登録されている。また多言語化も容易で、JavaScriptやXMLなどの記法をある程度理解していれば拡張を作る技術がなくても言語を翻訳したバージョンの作成が可能である。そのため拡張機能の開発元では日本語ロケール(言語ファイル)を用意していない拡張機能を有志が日本語化し、Firefoxまとめサイトなどで公開する例も見られる。最後に使われているおもな技術を列挙すると以下のようになる。Microsoft Edge、Windows Internet Explorer、Google Chrome、Safari、Operaではそれぞれ機能を拡張するための受け皿を持っている。
出典:wikipedia
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