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クイーン・エリザベス級航空母艦

クイーン・エリザベス級航空母艦 (クイーンエリザベスきゅうこうくうぼかん、) は、イギリス海軍で配備が予定されている航空母艦の艦級。非原子力空母ながらも基準排水量は4万トンを優に超える英海軍史上最大の軍艦であり、多数の艦上機やヘリコプターの搭載を予定している。計画当初はCVFと称されていた。イギリスはインヴィンシブル級軽空母の後継として、CTOL機運用も考慮に入れた次世代空母の模索を1990年代から進めており、1998年ので研究が正式に承認された。CVF計画 (Carrier Vessel Future programme) と名づけられた次世代空母の建造に、防衛産業6社から請負と設計の提案があり、翌年には自国企業のBAEシステムズ社とフランスに本拠地を置くタレス・グループの2社に絞られた。1999年1月25日、ボーイング、ブリティッシュ・エアロスペース、ロッキード・マーティン、マルコーニ・エレクトロニック・システムズ、レイセオン、トムソン-CSFの6社が計画の事前調査に招かれた。1999年11月23日、国防省は詳細な調査をBAe(1999年11月30日にBAEシステムズに改名)とトムソン-CSF(2000年トムソングループに改名)に任せた。30から40機の次期統合軍用機(FJCA)を運用する6案が提出された。。2002年にイギリス海軍とイギリス空軍がSTOVL機であるF-35B ライトニングIIの導入を発表した。これにより次世代空母がSTOVL機の運用に適していることが必要になり、また前級よりも搭載機の要因から大型であることが重要となった。結局、翌年に採用されたのは排水量がインヴィンシブル級の3倍もあるタレス・グループのデザイン案であったが、一方、産業育成・雇用推進などの面から、主契約者は自国のBAEシステムズとなった。同年、イギリス国防省とBAEシステムズ、タレスUK社はエアクラフト・キャリア・アライアンス(ACA)コンソーシアムを結成、2005年には社とVTグループも加わった。その後、2008年にVTグループの造船部門がBAEシステムズに売却されたことで、ACAコンソーシアムの構成企業は3社となり、またタレスUK社はイギリスに造船所を持たないことからおおむね設計面の関与にとどまり、実際の建造は主としてバブコック・マリン社とBAEシステムズ社によって行われることとされた。ただしACAコンソーシアムに加盟していなくとも、直接・間接的に関与する企業は多く、元請け(ティア1)の両社から請負契約を受けるティア2、そこから更に下請けを受けるティア3があり、ティア2の企業だけでも計96ヶ所の企業/工場が参加している。本級はブロック工法を採用しており、25個のブロックを7ヶ所の造船所が分担して建造することとされている。2009年7月、グラスゴー近郊のBAEシステムズ・クライド造船所で工事が開始された。これらのブロックは、ロサイスのバブコック・マリン社で最終的に組立てられる計画とされた。船体は4つのセクションがポーツマス、ロサイス、バロー、グラスゴーで建造される。バブコック社のロサイスを除き、2008年以降はBAEシステムズとVT グループの合併事業BVT サーフェス・フリートが請け負っている。最終組み立てを行うロサイスの1号乾ドックではクイーン・エリザベスとプリンス・オブ・ウェールズのために改修工事が進められている。また、この段階では3隻のインヴィンシブル級を2隻のクイーン・エリザベス級で代替する予定であった。さらに本開発計画は、原子力空母「シャルル・ド・ゴール」の姉妹艦となる次期空母を求めていたフランス海軍の興味をひき、共同開発の動きがあったが、フランス政府は導入決定を先送りしている。このことが本級の価格高騰の原因にもなっている。2010年10月25日、においてイギリス海軍は、クイーン・エリザベス級1隻の調達を決定し残りの1隻については判断を先送りした。そして現役運用を1隻とし、1隻は予備役とすることを示唆した。艦載機を航空母艦1隻分にすることで、高騰するF-35のコスト76億ポンドを含む82億ポンドを削減でき、2番艦「プリンス・オブ・ウェールズ」を、2018年に退役する揚陸ヘリ空母(ヘリコプター揚陸艦)「オーシャン」の代替艦にすることで、さらに6億ポンドの削減になると見積もられている。同時に開発が遅延・高騰化しているF-35は、短距離離陸垂直着陸機のB型から通常離着陸機のC型に変更することが発表された。そのため1番艦「クイーン・エリザベス」は、2016年に電磁式航空機発艦システム(EMALS)を搭載せずヘリ空母として完成し、EMALSを搭載した「プリンス・オブ・ウェールズ」の2019年就役を待って予備役編入の予定とされた。さらに11月25日には、英『ガーディアン』電子版が、「プリンス・オブ・ウェールズ」がインド海軍に売却される可能性があると報じた。2012年5月10日イギリス政府は、C型の実戦配備が2023年まで遅れる見込みのため再度B型に変更すると発表した。またハモンド国防相は、F-35B型に変更されることにより、電磁式カタパルトやアレスティング・ワイヤーを装備しないことを示唆している。2012年5月現在の段階では、2020年頃以降に2隻ともがSTOVL空母としての運用能力を得る予定である。しかし、1番艦の建造も遅延しており、艦自体の就役は2017年になる予定である。では2隻ともが人員を充足して運用され、うち1隻はより優れた両用戦能力を持つこととされた。上記の検討の結果、本級はSTOVL空母としての設計を採用している。外見的な特徴としてアイランド(艦橋構造物)が航海・作戦用と航空管制用の2つに分割して設置されており、抗堪性を確保すると共に、各アイランドに煙突を配置することで機関から排出される排気の通路を短縮し、給排気系の軽量化と排煙の影響の軽減を達成している。インヴィンシブル級と比して大幅に大型化しているが、高度な自動化により、乗員は約600名と、15名程度の増加に留まっている。飛行甲板下の主船体は9層の甲板から構成されており、各甲板の高さは最小3メートルと、かなりの余裕が確保されている。船首部は大型商船に近いバルバス・バウとされた。またインヴィンシブル級と同様、商船の建造技法が各方面に導入されているほか、構造面ではロイズ軍艦規則(Lloyd's naval ship rules)が広く適用されている。本級は、45型駆逐艦と同様の統合電気推進(IFEP)方式を採用している。2基のガスタービン発電機と4基のディーゼル発電機から4基の推進電動機に電力が供給され、2基ずつの推進電動機が減速機を介して左右2軸を駆動する。タービン発電機としては、当初は45型と同型のノースロップ・グラマン/ロールス・ロイス WR-21が検討されたが、出力面の問題から、ロールス・ロイス社製マリン・トレント MT30ガスタービンエンジンが採用された。なおこれにより、本級は、世界最大のガスタービン推進艦となる。当初計画によると、F-35B ライトニングIIとヘリコプターをあわせて最大48機の搭載を予定していたが、上記のようにF-35はB型からC型、再度B型に変更されている。これにより通常離着陸 (CV) 型の固定翼機の運用を諦めたため、現代の定義では正規空母とはされず、その規模の大きさとは裏腹に「軽空母」とされることになる。ヘリコプターは哨戒型のマーリン HM.1や早期警戒型のAEW.7をアップグレードしたシーキング ASaC.7、攻撃型のアパッチ AH Mk 1を予定しているが、V-22の搭載と運用も視野にいれて設計されている。前後のアイランドの直後に1基ずつ、計2基のエレベーターが、いずれも舷側式に設置されており、これらはいずれも力量70トンで、F-35Bを同時に2機昇降できる。格納庫は第2・3甲板の2甲板分の高さを確保しており、前方アイランドの直下から後方に、長さ163メートル(船体長の58パーセントにあたる)、幅29メートル、高さ7.1〜9メートルとされている。標準的な合計搭載機数は約40機、20機を格納庫に収容するとされている。最大で24機を15分で発艦させ、24分で着艦させることができるとされており、ソーティ・レートとしては、24時間にのべ110機、5日間にのべ420機と予測されている。STOVL空母とされていることから、滑走エリアはインヴィンシブル級と同様、首尾線と平行に設定されており、その先端部、飛行甲板の左舷前部には13度の傾斜をもつスキージャンプ勾配が設けられている。ブラスト・デフレクターはスキージャンプから160メートルの位置に設けられている。また飛行甲板は左舷側に大きく張り出しており、将来的にアングルド・デッキを設定してCATOBARやSTOBAR方式に対応することも可能と見られている。ポーツマス海軍基地もデヴォンポート海軍基地にも、あまりにも大型かつ過重な船体を収容できる乾ドックがなく、当面はハーランド・アンド・ウルフなど民間企業が保有するドックを頼らざるを得ず、ドックの拡張や新設は大幅な出費を強いられるという問題を抱えている。

出典:wikipedia

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