陣屋町駅(じんやまちえき)は、北海道室蘭市陣屋町2丁目1番地にある日本貨物鉄道(JR貨物)室蘭本線の貨物駅である。当駅は、臨時の車扱貨物の取扱駅となっている。2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正により、貨物列車の設定が廃止された。地上駅。本線から側線(臨港線)が分岐する基部と、その1.5kmある側線の終端の通称「陣屋町臨港駅」からなる。側線の一部は室蘭本線の旧線を転用したものである。基部には、駅舎のほか上下本線を跨ぐ片渡り線と、本線・側線の分岐点がある。陣屋町臨港駅から西側へ留置線が数本、後述する専用線の山手線に沿って増設されている。陣屋町臨港駅には、中国や韓国との外国貿易コンテナ定期航路用岸壁のコンテナヤードに隣接するコンテナホームがあるほか、第三セクターの室蘭開発(株)が運用を委託されている約0.8kmの山手線と約1.5kmの海手線と呼ばれる2つの専用線(室蘭市営の公共臨港線)が分岐している。山手線には木材チップ(パルプ・紙の原料)を無蓋車に積み込む設備があり、列車設定時は室蘭港で陸揚げされる日本製紙白老工場(萩野駅隣接)向けの木材チップの荷役作業が行われていたが、現在はトレーラによる輸送となっている。コンテナホームは、崎守埠頭を発着するコンテナを取扱うために試験的に設置されたもので、使用されていない。なお、末期まで設定されていた貨物列車は専用貨物列車で、萩野駅との間に1日1往復運行されていた。専用に改造されたワム480000形有蓋貨車のみで編成されていた。かつては旅客営業も行っており、駅前面に広がる陣屋海水浴場の最寄駅として夏季を中心に賑わったが、室蘭港拡幅に伴う埋め立て工事によって海水浴場が閉鎖。また、1968年に行われた陣屋町 - 崎守間の複線化・経路変更によってホームの撤去が必要となり、1970年に旅客営業が廃止され、貨物駅となった。陣屋町臨港駅(じんやまちりんこうえき)は、室蘭市崎守町()にあるJR貨物の施設である。陣屋町駅から分岐する1.5kmの側線の終端にある。この側線は室蘭本線の旧線を転用したものである。正式には陣屋町駅の構内の扱いである。駅東側に崎守埠頭を発着する船舶に向けたコンテナを扱うためのコンテナホームがあるが、一度も使用されたことがない。また、駅西側に室蘭開発が室蘭市から運営を委託されている835mの専用線(崎守埠頭公共臨港線 山手線)があり、室蘭港で陸揚げされる木材チップを貨車に積み込む設備を有する。さらにその専用線から西側に分岐する一切使用されたことのない、韓国と結ぶ貨物船用の線路(崎守埠頭公共臨港線 海手線)が設置されているが計画は白紙になり、線路は放置されたままである。また、かつては現・JX埠頭埋立地の西側(陣屋町臨港駅の東側)に市営の陣屋町工業団地があり、鉱物ばら貨物用岸壁のヤードや水面貯木場が設けられていて陣屋町臨港駅から公共臨港線が伸びていたが、日本石油精製室蘭製油所(現・JXエネルギー室蘭製造所)の生産拡大計画を受けた室蘭市がこの敷地を日本石油精製へ売却し、これらの施設や軌道は撤去された。室蘭港からの鉄道車両の輸出としては、2007年にも北海道ちほく高原鉄道CR70形気動車のうち3両がやはり同様の手法でミャンマーへ向けて譲渡されている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。