タイ文字は主にタイ語を表記する表音文字。シャム文字とも呼ばれる。13世紀にスコータイ王朝の三代目の王ラームカムヘーンがクメール文字を基に作ったといわれている。源流はブラーフミー文字であり、ブラーフミー系文字(インド系文字)の1つに数えることができる。ほとんどの文字(子音では「」と「」を除く)に小さい丸があるのが特徴的であるが、字体によっては丸が省略されたり、ラテン文字に似せたデザインもある。44の子音字からなり、大文字・小文字の区別はない。タイは、ビルマ(ミャンマー)・スリランカと共に、上座部仏教を支える一大拠点であり、タイ文字も経典言語であるパーリ語・サンスクリットに対応できる形で開発されてきた。他のインド系文字と同じく、子音字の周辺に母音を表す記号もしくは字母を加えて音を表現する。ただし、ラオ文字やチベット文字と同じく、子音が無い母音単独音の場合、デーヴァナーガリーを代表とするインド大陸系文字にあるような「母音単独時の専用文字」が無いので、子音部分に専用字母( を表すと解釈される)をあてがうことで、母音単独音を表現する。(なお、タイ文字では、などの母音表現にも用いられる字母である「」が使用される。)また、タイ語は、チベットから中国、東南アジアにかけて分布するアジアの声調言語の1つであり、子音字は高子音、中子音、低子音の3つに分類されていて、それぞれ声調記号による声調変化に違いがある。子音全44字(現在は2字が廃字となって全42字)は、以下の通り。(この並びは、ラテン文字のABC順、仮名の五十音順に相当する。)タイ文字もインド系文字の一種なので、上記の一覧を区切って並べることで、以下のように表にすることもできる。こうして表にすることで、字形の連関や、子音の高・中・低の分類・分布も、分かりやすくなる。(※デーヴァナーガリー、ラーオ文字、クメール文字、ビルマ文字、チベット文字など、他のインド系文字の表と見比べてもらうと、総合的な理解も一層深まる。)子音字を、発音ごとに大きく括ると、以下の通り。(廃字2字は省く)母音は、[a][i][ɯ][u] [ə]([ɤ]) [e][ɛ][o][ɔ]の9音で、長短の区別がある。以下のように、子音字に記号を付加して表現する。(点線の丸部分に、子音字が入る。母音だけの場合は、「」が入る。)声調は、平声、低声、下声、高声、上声の5つ。(日本人学習者向けには、それぞれ第1声、第2声、第3声、第4声、第5声と呼ばれることも多い。)各音節は、の組み合わせによって、上記の5つの声調のいずれかに割り振られる。声調記号が用いられるのは、基本的に以下の3つの音節形、いわゆる「平音節」の場合である。まずは、これらの音節の共通した声調パターンを以下に示す。(※高子音「」が低子音の直前に置かれ、高子音の声調パターンに変更する記号として用いられることもあるので要注意。)残りの3つの音節形、いわゆる「促音節」の場合、声調記号が付くことは稀であるが、付かない場合でも、上記のパターンとは声調が異なるので、以下に示す。以上述べてきた声調にまつわる内容の、主要部分を、簡単にまとめると、以下のようになる。その他、以下のようなタイ文字もある。 タイで用いられる数字には、アラビア数字の他に、次のような固有のものがある。Unicode では以下の領域に次の文字が収録されている。Windowsのタイ語キーボードの配列は以下の通り。
出典:wikipedia
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