『伯方の塩』(はかたのしお)は愛媛県松山市の伯方塩業株式会社が1973年(昭和48年)から製造・販売している塩。粗塩、焼塩の2種類があり、通常特に断りが無い場合は粗塩を指す。姉妹品としてはフルール・ド・セル(塩の花)、ローストソルトがある。1971年(昭和46年)4月に成立した「塩業近代化臨時措置法(塩専売法)」により、従来日本人が行っていた流下式塩田製法が全廃され、イオン交換膜製塩への切り替えが起こり、製塩業は化学工業化された。1806年(文化3年)から続いていた伯方島の塩田も1971年(昭和46年)12月に廃止となり、松山市でこれに疑問を持った菅本フジ子、西本友康らによって自然塩存続運動が起こる。菅本らが塩田製塩の存続を訴え、5万人の署名を集めて関係各省へ訴えた結果、1973年(昭和48年)、日本専売公社は「メキシコ・オーストラリアから輸入される天日海塩を用いること」などを条件として塩田製法を用いた塩の販売が認可され、「伯方の塩」が生まれた。塩専売法は1997年(平成9年)に廃止され、日本においても海水からの塩の直接採取が認められるようになったが、伯方の塩にはメキシコのゲレロネグロ、オーストラリアのプライスのものが用いられている。伯方の塩は、太陽熱で蒸発結晶させたゲレロネグロあるいはプライスから輸入した海塩を日本の海水で再融解して作られている。商品名である伯方島の工場のほか、大三島、明浜町で製造が行われており、伯方塩業では商品名について、「『伯方の塩』は伯方で作られた塩という意味ではなく、伯方の塩田を復活させたいという当時の消費者運動の思想から生まれたもの」と説明している。100gあたりの主要成分を以下に記す。
出典:wikipedia
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