収れん発火(しゅうれんはっか)とは、凸レンズ状の透明な物体、あるいは凹面鏡状の反射物によって、太陽光を収束させ可燃物を発火させる発火法である。火災の原因ともなり、そういった火災は収斂火災と呼ばれる。この火災の発生原因全体に占める割合は決して高くないが、年間で数件から十数件の事例が見られるため、火災の原因としては無視できない。この現象の利用は、古くから知られており、焼灼止血法を行っていた神聖な寺院で使用されていたとされる 。紀元前424年に書かれたプルタルコスの戯曲雲の中で、ウェスタの処女寺院に設置された『鏡によって燃焼させる装置』が登場している。この発火方式は、オリンピック聖火にも使われている事で有名である。18世紀の化学者ジョゼフ・プリーストリーとアントワーヌ・ラヴォアジエは、バーニング・グラス(天日取りレンズ)を用いて「密閉容器内での金属の灰化」を確認し、フロギストン説を否定し酸素を発見することに成功した。キャンプなどで使われる ソーラークッカーなどに利用される。以下のいずれにおいても予想外のものが原因であるため、予防を難しくしていることがうかがえる。収れん火災は、日差しの強い昼間、あるいは夏に発生しやすいと思われがちであるが、夕方あるいは冬に比較的多く発生することが知られている。夕方や冬の方が、昼間や夏に比べて太陽の高度が低いため、室内に太陽光がより差し込みやすいためであると考えられている。レンズおよび凹面鏡の役割を果たす可能性のある物体は、直射日光の当たらない場所に置くこと、外出時はカーテンを閉めて室内に直射日光を入れないことなどが有効である。
出典:wikipedia
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