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関の弥太っぺ

『関の弥太ッぺ』(せきのやたっぺ)は、1963年、東映配給網により劇場公開された股旅映画。主演は中村錦之助。監督は山下耕作。製作東映。シネマスコープ。89分。長谷川伸の同名戯曲を脚色し、叶えられぬ夢を抱えて生きる哀しみを独自のリリシズムで描く。ラストシーン、木槿(むくげ。花言葉は信念)の花の咲く垣根越しの男女のカットは日本映画最高のワンシーンとされる。1973年では映画版で弥太郎を演じた萬屋錦之介によってドラマ化されている。常州生まれの関本の弥太郎、人呼んで「関の弥太っぺ」は、生き別れた妹を探す旅で母のない少女「お小夜」と出会う。小夜の父「和吉」は盗賊であり、金を盗まれた「箱田の森介」は和吉を斬って金を奪っていく。自分の50両も森介に持って行かれた弥太郎は宿場まで小夜を連れて行く羽目になるが、父の死を知らない娘に妹の面影を見て心を動かす。「…この娑婆には辛い事、悲しい事がたくさんある。だが忘れるこった。忘れて日が暮れりゃあ明日になる…ああ、明日も天気か」と娘を励まそうと明るい顔を見せる弥太郎。宿場で沢井屋に着いた弥太郎だが、お小夜の身の上について全く知らないため往生する(観客はお小夜が沢井屋の女主人の孫であると知っているが、この家族の前には歳月の壁が立ちはだかっている)。来る筈の無い父を往来で待つお小夜を見て心を動かされた弥太郎は50両でお小夜を預かってくれるよう強引に頼み込んで沢井屋を辞する。森介は清滝の佐吉一家に草鞋を脱いでいた。訪ねて来た弥太郎に気持ち良く金を返す森介。意気に感じた弥太郎は森介に5両を渡すと、その足で沢井屋に戻り軒裏に45両を置いていく。裏庭の垣根越しに見える沢井屋の家族の優しさは小夜を包み込んでいた。「50両はなくなったけど、おいら、お星さまになったような気持ちだぜ」弥太郎は誰に見られることもなく手を振って去る。信州で妹の行方を探し当てた弥太郎だったが、その妹は半年前に死んでいたと知る。幼かった頃の記憶のままに兄である自分を慕っていたと聞かされた弥太郎は、墓前で涙する。家族と一緒に暮らしたいという望みのために、やくざの泥水を飲んで過ごして来た旅は、ここで終わった…。10年後。生きる目的を無くしたまま、助っ人稼業で命を張る弥太郎は、凄惨な容貌に変わっていた。敵方に恩人の「田毎の才兵衛」と森介を見た弥太郎は、雇い主の飯岡を裏切る。旧交を温める3人。ここで才兵衛は沢井屋の娘として何不自由なく、そして美しく育ったお小夜が、名も知らぬ恩人の消息を求めていると弥太郎・森介に語る。飯岡の追及が伸びる中、弥太郎は再び沢井屋の垣根の前に立ち、成長したお小夜を見ると暖かい気持ちとなったまま立ち去る。一方、森介は才兵衛から聞かされた“名も知らぬ恩人”の振りをして沢井屋を訪れる。はじめは金を強請ろうとしていた森介だったが、やがてお小夜と一緒になりたいという分に合わない夢を見始めてお小夜に言い寄り、沢井屋の人々を苦しませる。噂を聞いて駆けつけた弥太郎は森介を連れ出し、10年前お小夜の父を斬ったのが森介自身であると教えるが、森介はかえって逆上。涙を飲んで弥太郎は森介を斬る。その場所こそかつて森介が和吉を斬った森の中であった。業の深さに苦しむ弥太郎の前に立ちはだかる飯岡一家。「暮れ六つ時に再び」と約束して別れた弥太郎は、笠を被ったままあの垣根を越えると沢井屋の人々に、森介は旅に出たと伝える。10年ぶりに対面した弥太郎とお小夜だが、弥太郎に昔の面影はなく、お小夜も沢井屋の人々も彼が10年前の恩人だとは気が付かない。帰ろうとする弥太郎をお小夜が呼び止める。父と母を求めた少女のままのお小夜がそこにはいた。このままここにいて欲しいというお小夜に弥太郎は優しく呟く。「…お嬢さん。この娑婆には辛い事、悲しい事がたくさんある。だが忘れるこった。忘れて日が暮れりゃあ明日になる。…ああ、明日も天気か」。全てを悟ったお小夜は弥太郎を追いかけるが、弥太郎は土手の下に身を隠し、自分を捜して駆けて行くお小夜の背中を見送るのだった。暮れ六つの鐘が鳴るなか、飯岡衆が待ち受ける村はずれへの道を弥太郎は歩いて行った…。1959年5月26日から同年6月16日まで、『鶴田浩二シリーズ』(フジテレビ。火曜19:30 - 20:00)で4回にわたって放送された。1960年1月7日から同年同月28日まで、『新国劇アワー』(KRテレビ。木曜22:00 - 22:30)で4回にわたって放送された。長谷川伸の作品をドラマ化した『長谷川伸シリーズ』(NET)で前後編にわたって放送された。劇画・長谷川伸シリーズのひとつとして、漫画家小林まことにより、講談社2009年『イブニング』3号より連載された。全12回、単行本全1巻。ラスト部分が原作とは違い、独自のアレンジがなされている。なお、タイトルは「関の弥太ッぺ」(「っ」→「ッ」)に変更されている。

出典:wikipedia

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