『バロック』("BAROQUE")は スティング開発によるアクションゲームである。先にセガサターン版(以下SS版)が、次いでPlayStation版(以下PS版)が発売された。内容は同じだがシステムに変更があり(後述)、プレイ感にも幾分差異がある。PS版には「歪んだ妄想」というサブタイトルがついている。また、派生してアドベンチャーゲームなどいくつかの関連ゲームが出ている。2007年6月28日、PlayStation 2版が発売。主観視点から三人称視点になるなど、グラフィックやシステムの大幅な改編が成された。2007年12月26日よりPlayStation版をPlayStation Portable(PSP)およびPlayStation 3(PS3)にてプレイできるようにPlayStation Storeのゲームアーカイブスで配信開始された。終末論的で暗い世界観の、頽廃的雰囲気に満ちたRPGである。回復アイテムが「心臓」や「肉」であることや、塔の内部の廃工場のような背景美術、環境音とも機械の動作音ともつかぬ音の混ざっているBGMなどが、その印象を更に強めるのに一役買っている。いわゆるローグ型RPGを俯瞰視点のターン・コマンド制から3D視点のリアルタイムアクションにアレンジ。「神経塔」と呼ばれるプレイごとに新しいフロアを自動的にランダム生成するダンジョンを、最下層まで探索する。最下層の深さはプレイごとに変わる。フロア間の移動は降りることしかできず、昇ることはできない。そのため一度塔に入ったら、出る方法は「最下層に到達する」か「死ぬ」かしかない。ただし、このゲームでは「死」はゲームオーバーと同義ではない(シナリオの進行の項で後述)。画面が暗く実際の人間のそれよりも視野が狭いため、音も重要な要素となっており、慣れてくると効果音で視界の外にいる異形(敵キャラクター)の接近を察知できる。主人公は上級天使と名乗る男に命令されて神経塔への探索を始め、大熱波によって歪んでしまった世界の謎と、記憶喪失になった自分自身の過去を明らかにしていくこととなる。主人公は何度死んでも再び外界に降り立つが、ストーリーが進むにつれて、生まれ変わっているわけでもリセットされているわけでもないことが分かる。このゲームには死亡によるゲームオーバーはないのである。主人公が何度死んでも、ゲームの中では時間が流れていく。いくつかのイベントの後に、同じように見える登場人物たちに少しずつ変化が現れることからも、それが分かる。ゲームの進め方によっては同じイベントが繰り返し起こるといった事態にもなりかねないが、このゲームに関してはその繰り返しすらもストーリーのうちである。とはいえ、効率的にフラグを立て同じイベントを極力複数回起きないように進めることも可能。ただし、これは各イベントのフラグ条件を掴んだヘビーユーザーでないとできない遊び方である。なお、最終的なイベントをクリアしスタッフロールを見た後も、神経塔の探索を続けることができる。既存の単語に対し、このゲーム内でのみ付加されている意味があることが多い。また、造語もある。(声優はPS2版・Wii版において)全部で23種存在し、グルー以外の22種にタロットの大アルカナが対応されている(グルーはカトーの付属物として扱われ、例外となっている)。以下の異形リストはタロットの数字順である。なお、本質的にタロットの各カードが持つ意味・概念を司った存在というわけではなく、たまたま22種+αが確認されていたので、上級天使が個人的な趣味でタロットに基づくコード名を振り分けただけだという設定がある。異形によっては色違いで異なる階に出現することがある。その場合は元の異形より強くなっていることがほとんどである。また大きさの違いによるバリエーションのある異形も存在する。地獄ダンジョンに登場する異形は例外なく神経塔のものより強力になっている。4種存在し、タロットの小アルカナに対応している。本編クリア後に行ける地獄ダンジョンに登場する強敵。フロアの生成と同じくアイテムもランダムに塔内部に配置され、プレイヤーはそれを拾って使う。したがってアイテム入手は偶然に頼らざるを得ない(例外として、天使銃のみ毎回必ず入手できる)。アイテムを購入できる店舗や金銭なども作中には存在しないため、入手したアイテムによってどのようにゲームを進めるか変わってくる。感覚球の扱いとゲームそのものにプレイヤーが慣れてくると、同一アイテムの使い回しによる装備の育成が可能になり、プレイスタイルをある程度安定させることができる(自分自身は死亡・最下層到達などで外界に戻るとレベルが初期値に戻ってしまうが、感覚球で送った装備品はそのままなので、注入液で上げた攻撃力・防御力は次の探索でも持ち越される)。順番はアイテムリストによる。異形の攻撃や、アイテムの影響下で起こる。腹痛以外は時間が経つと自然に回復する。アイテムによる回復・予防もできる。ステータス異常は主人公だけでなく、異形にも起こる。アイテムを利用して、主人公がそれを相手に引き起こすこともできるのである。攻撃には炎・氷・雷の属性が付加している事がある。属性付きの攻撃はそれぞれの効果が攻撃時に視覚的に現れるため、容易に判別がつく。「爆」の付くアイテムの攻撃は炎に属するようである。特定の属性の攻撃に弱点を持つ異形もいる。おおざっぱに言うと、機械の属性を持つ異形は雷に、植物や紙の属性を持つ異形は炎に、体の大きな異形は氷に弱い。呪葬天使に任意のアイテムを2つ渡すと別のアイテムに合成して返してくれる。以下は例外的な法則の合成一覧である。PS版においてSS版から変更のあった要素は以下の通りである。PS2版・Wii版においてPS版から変更のあった要素は以下の通りである。公式サイトにおいて、各用語は複数の読みを許容することが明記されている。「異形」を「いぎょう」と読むも「いけい」と読むも自由である。また、「天使虫」「リトル」のように複数の固有名詞を持つものも、どちらも間違ってはいないということである。ただしPS版ではある程度の用語の統一が図られている。("BAROQUE TYPING")Windows用。ネット対戦ができるタイピングゲーム。「連鎖」で対戦相手に攻撃ができる。("BAROQUE SHOOTING")Windows用。バロックの世界観を踏襲した縦スクロール型シューティングゲーム。自機はリトル。("BAROQUE▲SYNDROME")PS用。大熱波以前の世界が舞台のアドベンチャーゲーム(ビジュアルノベルゲーム)。セガサターンマガジンに連載されたスピンアウト小説「BAROQUISM▲SYNDROME」(清水マリコ 著。『バロックワールドガイダンス』にも掲載されている)が元となっている。2005年4月頃制作中であることが発表された(参照)オンラインゲームだが、2011年現在まで続報は無い。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。