『トゥルース』(Truth)は、1968年に発表されたジェフ・ベック・グループのアルバムでデビュー作。参加メンバーのロッド・スチュアート、ロン・ウッドにとってはキャリア初の出世作となった。ビルボード200での最高位15位。ヤードバーズ脱退後、ベックはミッキー・モストのプロデュースで3作のシングル「"Hi Ho Silver Lining / Beck's Bolero"」「"Tallyman / Rock My Plimsoul"」「"Love Is Blue / I've Been Drinking"」をリリースしているが、これらのポップ路線のシングル・リリースは本意ではなかったらしく、ソロ・デビュー作の「"Hi Ho Silver Lining"」については、後に「自分の首にピンクの便座をかけさせることとなった曲」と語っている。ファースト・シングルリリース後、ベックは新バンドのメンバー探しでディスコやクラブに入り浸り、この当時「ダーリン・オヴ・ディスコティック」なる渾名を頂戴している。しかしながら足繁く通った甲斐あって、ショットガン・エクスプレスのヴォーカル、ロッド・スチュアートと意気投合する。これにベーシストとしてロン・ウッド、ドラマーのエインズレイ・ダンバーが加わり、第一期ジェフ・ベック・グループが発足する。このメンバーで第二弾シングル「"Tallyman / Rock My Plimsoul"」を録音するが、ポップ路線に嫌気がさしたエインズレイが脱退し、代わりにミック・ウォーラーが加わる。バンドはこのメンバーでイギリス、アメリカツアーを行った。アメリカ・ツアーの後、休息もそこそこに本作のレコーディングに入る。収録曲はライヴでのレパートリーから選ばれ、2日間のセッションが2回、計4日という短期間で本作は完成する。収録曲の大半はブルース・カヴァーであり、ジェフリー・ロッド名義のオリジナルもブルース・ナンバーの改作であった。しかしながら、プロデューサーのミッキー・モストの意向はドノヴァンのレコーディングと重なったため反映されず、本作はベックの意向が十分に反映されたアルバムとなった。今でこそしわがれ声のロックヴォーカリストは珍しくもないが、ベックの歪んだギターにロッドの歪んだ声を拮抗させる、という発想はそれまでになかった。アメリカでは発売3日で初回プレスの4万枚が売り切れ、追加プレスされることとなる。この頃、ゲスト参加したニッキー・ホプキンスが正式メンバーとなっている。本作リリース後、二度目のアメリカツアーを行うが、ツアー終盤にベックはロンとミックの2人に解雇を言い渡している。このアルバムはレッド・ツェッペリンの最大ヒントとなったといわれている。パワフルなボーカルとより電気的なエレキ・ギターの互角の掛け合いというスタイルは、この作品に顕著なようにベックが先鞭をつけていた。ただし、ベック、ジミー・ペイジ両者の共通のマネージャーであるピーター・グラントは、両アルバムで共通していることは「You Shook Me」を取り上げている点だけであり、ペイジはベックのアルバムを聴いてはいないと否定している。また8曲目の「Beck's Bolero」はベックのシングルレコードのためにペイジが楽曲提供したものをこの作品で再収録した。1960年代のレコードはステレオ、モノラル両方がリリースされることが多かったが、本作も両方のリリースが行われ、それぞれ独自のミキシングが行われたため、全曲が異なったミックスとなっている。2005年に紙ジャケットで再発されたが、ボーナス・トラックとして前述の3作のシングル及びアウトテイクが収録された。ボーナス・トラック
出典:wikipedia
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