平成18年台風第1号(へいせい18ねんたいふうだい1ごう、アジア名:チャンチー〔Chanchu、命名国:マカオ、意味:真珠〕)は、2006年5月にフィリピンなどに大きな被害を出した台風である。フィリピンでは台風第1号によって41人の死者が出た。また多くの建物が被害に遭い、約1900万ドルの損害が発生した。フィリピンにおいて台風1号がもたらした最大の事故は、5月12日にマスバテ島で発生した小型フェリーの転覆であった。この事故によって乗員乗客39人のうち21人が死亡した。またビコル地方では強風や浸水などによって家を失った家族約300人が避難した。。同年2月に大規模な地滑りが発生したレイテ島ソゴドでは小規模な地滑りが発生し、山沿いの6つの集落から1000人以上が避難した。この地滑りによる死傷者は報告されていない。ミンドロ島では5月13日の早朝にカラパン郊外の川で堤防が決壊し、4つの村が腰の高さまで浸水した。またタブラス島では乗客713人を乗せたフェリーが高波のために座礁した。。合計では600棟を超える家屋が全壊し、3500棟以上が半壊した。ベトナムの海岸地方では台風第1号による建造物の目立った被害はなかったが、台風から退避していたベトナム船籍の漁船11隻が沈没した。これは、ベトナム側の進路予想は気象庁と異なり直進する予想だったが、実際には急に台風が転向し、これらの漁船を直撃したからである。これにより乗船していたベトナム人のうち27人が死亡、170人が行方不明となった。また海南島の南方160海里で操業していたベトナム船籍の漁船7隻も損傷を受け、5月18日に中国の船舶により60人が救助されたが、143人は行方不明のままとなった。フーイェン県では海で遊泳中をしていた学生3人が高波にさらわれ、行方不明となった。この台風のアジア名Chanchuは、この台風限りで使用中止となり、次順からはSanbaというアジア名が使用されることになった。
出典:wikipedia
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