『着信御礼! ケータイ大喜利』(ちゃくしんおんれい ケータイおおぎり)は、月3回土曜深夜(日付上は翌日曜)にNHK総合テレビジョンと海外向けのNHKワールド・プレミアムで放送されているバラエティ番組である。放送中に大喜利形式でお題が出され、回答を視聴者が携帯電話で送信。このうち何らかの基準で抽出したものについて出演者らが評価するという内容である。このシステムは開始当初から変わっていない。かつて放送されていた『土曜の夜はケータイ短歌』同様、Eテレとラジオ第1で放送された『眠れない夜はケータイ短歌』が起源とされている。当初は不定期の放送であったが、2006年3月から出演者をよしもとクリエイティブエージェンシー所属タレントに変え、月1回の定期放送化。以後、態勢強化を図ってきた。NHKでは数少ない、スタッフの笑い声が聞こえる番組である。NHKはこの番組を「放送とインターネットの融合のあり方を実験する番組」と位置づけており、ここでの経験を他の番組作りに活かしている。毎回アクセス数が十数万件を超えて今なお増加傾向にあり、2007年12月には投稿数だけでも30万件を超えている。そのため、常に投稿システムの見直し・改良が行われている。2006年10月放送からは大喜利の参加方法そのものが変更された。ここで磨き上げられた技術は、その後『NHK紅白歌合戦』における「ケータイ審査員」「スマホ審査員」(ケータイ・スマホ審査員は第64回をもって休止)「アプリ審査員」(アプリ審査員は第65回から開始)「ワンセグ審査員」システムに活用された。スタジオセットは出演者サイドからテーブルとノートパソコン(テーブルの上に1台配備)とスポットライトのみ(正月スペシャルに限り仮設の観覧席を設置。観覧募集は例年11月中旬から募集されるが、生番組の放送時間が深夜のため18歳未満は観覧不可という年齢制限を設けている)という質素なつくりだがスタジオの3分の1のスペースがブルーバックに覆われているので背景はCGで作成され、クロマキー合成される。アナウンサーサイドから畳敷きのスペースに座卓が設置され、座卓の上にノートパソコンが10台配備されるが2013年5月11日放送分からハンドメイドのケータイ菩薩フィギュアが加わった。いずれもJST。生放送中に番組から出題される大喜利のお題に対して、視聴者が携帯電話(フィーチャーフォン、スマートフォン)、タブレット端末から番組公式サイトにアクセスして、回答を投稿する。かつては日本国内のフィーチャーフォンからの投稿のみの受付であったが、2011年5月7日放送分からスマートフォン及びディズニー・モバイルからの投稿の受付を開始。タブレット端末は2014年4月12日(Windows 10対応のタブレット端末は2015年8月22日放送分より投稿受付開始)放送分から受付開始。2013年4月6日(7日未明・日本時間)放送分より、日本国外からの投稿の受付を開始。2012年12月まではスマートフォンからの参加の際にNHKネットクラブ非会員はNHKネットクラブへの会員登録、会員はNHKネットクラブのマイページへのログインが必須となっていたが、2013年1月1日放送分から一部緩和された。スマートフォン・タブレット端末からの参加者は、メジャーオオギリーガー(後述)昇格時はNHKネットクラブ非会員はNHKネットクラブへの会員登録、NHKネットクラブ会員はクラブマイページへのログインが必須となる。日本国外からの投稿の際はフィーチャーフォンでは海外対応の機種で、スマートフォン・タブレット端末の場合はWi-fiモードで参加できるが特にフィーチャーフォンで投稿する場合に限り国際ローミングサービス、スマートフォン・タブレット端末でLTEモードの場合は海外対応のパケットサービスに加入することが絶対条件となっている。視聴者から送られた投稿作品は、スタジオで待機している構成作家陣による一次審査を経て、千原ジュニアの席にあるパソコンに送られる。そして千原が最終審査を行い、千原に採用された作品は今田耕司がお題を振った後千原が投稿作品を読み上げる形で、その生放送中に発表される(お題によっては下述の回答読み上げゲストが読み上げる場合あり)。読み上げられた作品は、審査委員長である板尾創路が携帯電話の受信感度風に「アンテナ3本」「アンテナ2本」「アンテナ1本」「圏外」の4段階で判定する。基本的には、アンテナ1本や圏外の判定が下されることは滅多にない。しかしながら、マニアックすぎる内容や番組直前のニュースを見ていないとわからないような内容の場合、アンテナ1本または圏外の札が上げられる。そして番組のエンディングで、アンテナ3本の判定を受けた作品の中から、その回のゲストが選ぶ「ゲスト賞」と、審査委員長の板尾が選ぶ「最優秀作品賞」が選出される。ゲスト賞には「ケータイ菩薩バッグ」、最優秀作品賞には「ケータイ菩薩Tシャツ」が贈呈される。2016年度から、板尾の判定札に「アンテナ2本+」と「白紙」が導入された。前者はアンテナ3本にわずかに届かないレベルの投稿のときに出すもので、実際の効力はアンテナ2本と同じである。後者は回答に対して板尾が何か特別な意思を表明したいときに自分で書き込んで表示するもので、スタッフには1年ぐらい出す機会がなくてもいいと言われているという。投稿者は、メジャーリーガーになぞらえて「オオギリーガー」と称される。その中で、まだ一度も回答が採用されていない人を「ルーキーオオギリーガー (通称・ルーキー)」と呼び、ルーキーの回答が生放送中に採用され、判定でアンテナ1本以上獲得できれば「メジャーオオギリーガー(通称・メジャー)」に昇格する。メジャー以上は段位制となっており、ルーキーからメジャーに昇格した人は「初段」となる。メジャーはアンテナ3本の判定を獲得するごとに昇段し、最高位は「九段」である。メジャー九段が生放送中にアンテナ3本の判定を獲得すると、「レジェンドオオギリーガー(通称・レジェンド)」に昇格する。なお、通常放送でアンテナ1本や圏外を出しても降格してしまうことはなく、降格があるのは後述の入れ替え戦のみとなっている。2016年4月9日放送分からレジェンドも段位制が加わり、レジェンドもアンテナ3本の判定を獲得するごとに昇段し、最高位は「レジェンド四段」である。レジェンド四段が生放送中にアンテナ3本の判定を獲得すると、「シルバーレジェンドオオギリーガー(通称・シルバーレジェンド)」に昇格する。ちなみに、メジャー五段昇段およびレジェンド初段およびシルバーレジェンドへ昇格すると、投稿受付センター担当のアナウンサーがクラッカーを鳴らし、祝福してくれる(2015年9月ごろから、メジャー五段でのクラッカーは廃止された)。番組開始当初から2007年3月までは「ルーキー」「メジャー」「スター」「殿堂入り」の4段階の昇格制であった。最初は「ルーキー」からスタートし、番組外で行われている「メジャー」昇格の企画をクリアするか、あるいは番組中に回答が採用されアンテナ1本から2本の判定を受けると「メジャー」に昇格する。ルーキー及びメジャーが番組中に採用されてアンテナ3本の判定を受けると「スター」に昇格し、スターがアンテナ3本の判定を受けると「殿堂入り」となる。2007年4月放送分から昇格システムが変更され、「ルーキー」「メジャー」「レジェンド」という現行の名称が採用された。しかしながら、メジャーは「初段」から「七段」までの段位制であり、またその回の「最優秀作品に選ばれた場合はさらに昇段する」というルールが存在した。なおシステム変更前の「メジャー」はメジャー初段へ、「スター」はメジャー二段へ、「殿堂入り」はメジャー三段へそれぞれ編入された。2011年5月放送分から2016年3月12日放送分までは、メジャーは「初段」から「九段」となり、「その週の最優秀作品に選ばれた場合はさらに昇段」のルールも廃止された。2015年2月7日・14日(両日とも生放送)の内いずれか1回と15日(全国ツアーin宮城)にてメジャー・レジェンド昇格及びメジャー昇段が二重取りになった場合に限り15日の放送後に一斉段位精算し、次回以降から新ランクで参加できる。二重取りが出来なかった場合と時差放送される広島県と九州・沖縄地区及び海外在住の投稿者は15日の放送後に番組からメール連絡される。メジャー最高位である九段の人がアンテナ3本を獲得した際にもらえる称号。番組内では最高の栄誉とされる。2016年9月現在のレジェンド人数は96人(この内レジェンド二段は15人、レジェンド三段は5人、レジェンド四段は1人)。レジェンドになることによって獲得できる特典は主に以下の2つ。また、過去には「居残りルーキーオオギリーグへの模範投稿」という特典もあったが、廃止されている。レジェンドは、獲得した順に「第1号」「第2号」などと番号が割り振られる。(敬称略)なお、何人かのレジェンドは後に素性を公表して活動している者がいる。毎年2月〜3月の時期に、メジャーオオギリーガーを整理するために「メジャーオオギリーガー入れ替え戦」が実施される。2007年より開始された。入れ替え戦当日の放送で回答を紹介されなかった(または紹介されても判定で圏外だった)メジャーは、ルーキー降格となる。当初はレジェンドもルーキーへ降格の対象であったが、2009年よりレジェンドはその名誉を称えられ、降格の対象外となっている。また、放送後に「敗者復活戦」が開催されることがある。2010年度は、2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う特別編成による番組休止に伴い、入れ替え戦は実施されなかった。2011年度も入れ替え戦は実施されなかったが、その代わり番組が過去の投稿率、投稿採用度、番組の貢献度を加味し、レジェンドを含め115名がメジャー残留となることを番組公式サイトで発表した。毎年3月に、レジェンドの中から大喜利チャンピオンを決める「レジェンドオブレジェンド」が開催される。参加資格があるのはレジェンドオオギリーガーのみとなっている。基本的なルールは通常放送回と変更はないが、生放送ではなく回答はレジェンドから事前に募集したものを発表している。「第1回レジェンドオブレジェンド」は、番組放送100回突破を記念して2011年1月22日に開催された。その後第2回は2011年7月に開催され、第3回から年1回、年度末の3月に開催されることが恒例になった。通常はNHK放送センターのCT-411スタジオで生放送を行っているが、2012年から不定期的に『着信御礼!ケータイ大喜利全国ツアーin○○』として全国各地で公開収録を行っている。キャッチコピーは「あなたの街から全国に爆笑を届ける」である。また開催地にちなんで「ご当地版着信御礼!ケータイ大喜利」として事前に投稿を受け付け、特設サイト上でまとめて公開される。番組開始10周年を記念し、2015年7月18日 23:30〜24:00・19日 0:05〜0:50にNHKホールから収録放送された。ともに放送10年を迎えた『今夜も生でさだまさし』との初のコラボレーションが実現。ステージ上に生さだのセットを再現し、さだまさし、井上知幸、住吉昇が出演。「“生さだ”のお便り募集『何じゃそのテーマ!?』さだまさしさん、何と言った?」というお題が出された。2016年6月4日に収録放送。お題がすべて、過去に出題されたのと同じものに再び挑戦するという企画。レギュラー第1回の1問目、現在は行われなくなった出題形式、前回はアンテナ3本が1回も出なかったお題が出された。毎回さまざまなお題が出される。多く出されているお題の傾向は以下に記載する。不定期的にNHKの番組にちなんだコラボレーションお題が出題される。2006年12月放送分までは出題数が全4問だったが、2007年1月放送分以降は全3問になっている。2015年4月18日に連続テレビ小説『まれ』のコラボ企画として出演者の土屋太鳳、大泉洋、塚地武雅がVTR出演した。収録放送の日に行われるコーナーで、芸人がロケで大喜利を出題し、番組の知名度を上げようというもの。第1回(2005年1月5日)第3回(2005年12月27日)夏休みスペシャル(2006年8月14日)秋のスペシャル(2007年9月22日)2008年8月2日放送2009年12月19日放送ミニミニ映像大賞(2012年9月15日)初出演順。なお職種の分け方はゲストとして呼ばれた理由によるもので、その人が主としている職種と異なる場合がある。原則として全国放送デビューを果たしていない女性アナウンサーを選びそのお披露目の場としていたが、2006年末の時点で3年目以内のアナウンサーが登場し尽くしてしまったため、2007年1月は既に『夢見るタマゴ!熱血浜田塾』のアシスタントを務めた杉浦友紀が起用された。2007年2月以降は既に登場経験があるアナウンサーが再登場するようになり、毎年秋ごろから同年入局の新人アナウンサーが新たに登場し、2008年2月から男性アナウンサーも登場するようになった。2007年10月から放送が月2回に、2010年4月から放送が月3回になったため、多くのアナウンサーが2回以上登場している。アナウンサーによるルール解説時、プラスアルファの演出がなされることがあるがあまりうまくいかずに司会者陣からツッコミが入ることが多い。また投稿者がメジャー五段とレジェンドに昇格した際(ルール変更前は殿堂入りの際)、景気付けにクラッカーが発射されるがカメラに対しての向きやタイミングが悪かったりクラッカーが開かなくなるという失態を披露したこともありその都度司会者陣からの総ツッコミを受けることになる。2008年からは、毎年お正月スペシャル(1月1日深夜放送)で若手女子アナウンサーがトリオで「オオギリシスターズ」を結成してアシスタントを務めることが恒例になっている。2012年12月の衆議院選挙以降の全国規模の国政選挙・統一地方選挙前日で翌日が開票速報の特番編成になる場合に限り投稿受付センターに自局のアナウンサーを起用することが困難なため、モデルの垣内彩未もしくはにわみきほが代役で出演することがある。以下勤務局は放送当時のもの、出演日は暦日基準。放送回数の増加に対応するため、入局年次別の記述に改めた。毎月放送移行後は、その回に投稿受付センターを担当するアナウンサーの名前を覚えてもらおうという目的でアナウンサーのキャラクターや逸話などを紹介した「アナウンサーメモ」なるものが今田に渡されるようになった。このメモを基に、司会者陣がアナウンサーにツッコミを入れるのが恒例となっていた。当初、このメモの記載内容は本当に「メモ」程度であったが放送が重なるにつれてどんどん内容が増え「メモ」ではなく「リポート」になっていった。このメモを作成しているのはアナウンサー本人ではなく、別のNHK職員である。最初のメモ担当者は定期異動で広島放送局へ転勤している。そのことも番組で発表され、笑いを誘っていた。2013年6月からアナウンサーメモはなくなり、約2カ月後に復活したが、2015年ごろに廃止された。
出典:wikipedia
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