『山猫は眠らない』(原題:"Sniper")は、1993年公開のアメリカのアクション映画。トム・ベレンジャーとビリー・ゼインがパナマで暗殺任務にあたるアメリカ軍の狙撃兵を演ずる。トーマス・ベケットはアメリカ海兵隊の経験豊富な狙撃兵。過去の任務遂行中に相棒である観測手を何人も失ってきた。今回、南米のパナマの国境近くのジャングルでワシントンからの指令を受け、極秘任務を遂行する。彼のもとにパナマの麻薬王オチョアとアルバレス将軍を消し去るという任務を受けた、自分とは対照的に経験の浅いエリート志望のリチャード・ミラーと組むことになる。ミラーはSWATの狙撃手で射撃の腕は非常に良いが、軍隊での戦闘経験はないばかりか、実際に人を射殺したこともない。おまけにジャングルという環境にすら慣れていないため、幾度に及ぶ忠告をベケットから受けるはめに。ミラーは山の斜面ですべり転げたが狙撃手の命である銃を手放さなかったことをベケットから褒められる。ミラーは初のジャングル、ベケットは歴戦の勇士ということで衝突することも多かった。物語終盤は農園に偽装された麻薬王のアジトに二手に別れ忍び込むが、ミラーの起こしたヘマからミラーを守ろうとベケットは注意をこちらに向けさせ敵に捕まり過酷な拷問を受けた。その結果、人差し指は二度と引き金を引けなくなった。任務の途中でミラーは何度もベケットを殺しかけたが最後は捕まったベケットを救い出し任務を遂行し、二人は軍からの迎えのヘリで飛び立っていった。映画は狙撃の任務そのものだけではなく、二人の関係と、彼らが持つ異なった背景から生まれる任務に挑む姿勢の違いや大自然の描写にも焦点を当てている。『山猫は眠らない』シリーズはトーマス・ベケット上級特務曹長(ベレンジャー)を主人公としたシリーズ作品であり、第一作は1992年(日本公開は1993年5月)に公開された。第一作公開から11年を経て第二作『山猫は眠らない2 狙撃手の掟』(原題:Sniper 2)が2002年に公開される。第一作で敵に捕まり拷問を受け重傷を負ったベケットの利き指(右手人差し指・トリガーを引くためのスナイパーの命とも言われる)はストーリーを踏襲して回復しておらず、トリガーを右手中指で引いている。既に現役を退いているベケットに、セルビアでの暗殺ミッションが依頼されるというストーリーとなっている。翌々年2004年には『山猫は眠らない3 決別の照準』(原題:Sniper 3)が製作され、米国ではDVDリリース、日本では劇場公開された。第二作では退役していたベケットは軍籍に復帰しトレーナーとなっていたが、ベトナムでの麻薬王暗殺ミッションに参加、ターゲットがかつての恩人であったこともあり、狙撃に失敗する。2011年製作の第四作『山猫は眠らない4 復活の銃弾』(原題:Sniper: Reloaded)ではトーマス・ベケットの息子のブランドン・ベケットが主人公になっている。父トーマスの出番はないが、1作目のサブ主人公リチャード・ミラーが射撃教官として登場し、ブランドンにアドバイスや戦闘の支援をする。第5作『山猫は眠らない5 反逆の銃痕』(原題:Sniper: Legacy)トーマス・ベケットのモデルは“ベトナム戦争の英雄”カルロス・ハスコックだったと、『山猫は眠らない~決別の照準~』DVD収録のメイキングにてベケット役のトム・ベレンジャー自身が語っている。
出典:wikipedia
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