『ポケットファイター』("POCKET FIGHTER")は1997年9月にカプコンが稼動した2D対戦型格闘ゲーム。北米アーケード版でのゲームタイトルは "Super Gem Fighter Mini Mix"(欧米PlayStation版では日本と同じ "Pocket Fighter" )。1996年に発売した落ち物パズル『スーパーパズルファイターIIX』のちびキャラと雰囲気をそのまま格闘ゲームにしたような作風が特徴。ストーリーの設定上は、「カプコンの対戦格闘ゲームの人気キャラクターたちが2頭身にデフォルメされたパラレルワールド」が舞台となっている。1997年9月にアーケード版が登場し、後に複数の家庭用ゲーム機へ移植された。本作は1レバー+3ボタンで、3つのボタンはそれぞれパンチ(Pボタン)・キック(Kボタン)・スペシャル(Sボタン)となっている。パンチおよびキックに強弱の区別はなく、ジャンプ・立ち・しゃがみのほかレバー前入れ、しゃがみ前入れなどで変化する。スペシャルは各種の特殊動作やマイティコンボ(超必殺技)のコマンドの一部として用いられる。攻撃ボタンの数が少ないため、基本技(通常技)の配分は以下のようになっている。しゃがみ前入れ攻撃は、操作自体は特殊技のようだが、本作では全キャラクター共通システムの基本技扱いである。また、特殊技として全キャラクターに専用のダッシュ攻撃が存在する。ダッシュ中にパンチまたはキックの2種類があり、ヒットさせると相手を吹っ飛ばせるが隙も大きい。この他、キャラクターによっては特殊技としてレバー前入れ攻撃や空中からのレバー下入れ攻撃などを持つキャラクターもいる。通常投げはPボタンとKボタンの同時押しで行うが、発動から掴むまでには多少の時間が掛かり、掴めなかった場合はすかりポーズとなり隙ができてしまう。本作のコマンド投げ技は基本的にレバー操作+PK同時押しというコマンドになっている(ただし、Sボタンを使用するマイティコンボや、豪鬼の「百鬼襲」、フラッシュコンボ中の投げ技など一部例外がある)。中にはコマンド入力後ボタンを押し続けることで発動ポーズのまま発光して溜めることができる「チャージ投げ」という属性を持ったコマンド投げも存在する。ボタン同時押しによる投げコマンドは本作以降、『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』、『CAPCOM FIGHTING Jam』や『ストリートファイターIV』など多くのカプコンの対戦格闘ゲームにおいて使われるようになった。必殺技を繰り出すなどの様々な行動で体力ゲージの下のマイティコンボゲージが溜まっていき、このストックを消費して強力な技「マイティコンボ」を繰り出すことができる。他ゲームの「スーパーコンボ」などにあたる存在。キャラクターによってはゲージを同時に2本や3本消費するマイティコンボを持っているものもいる。マイティコンボには一部の技を除きコマンドが2つ用意されている。一方はSボタンを使用する簡略化されたレバー操作で、インストラクションカードのコマンド表に掲載されているのはこちらのコマンドである。もう一方は過去の作品のコマンドをモチーフとしたものとなっているが、こちらは隠しコマンド扱いとなっているほか、ボタン数の違いなどから、一部の技は原作と全く同じコマンドではなくアレンジされているものもある。例えば、レイレイの天雷破は『ヴァンパイア』シリーズでは「弱K、強K、中P、中P、上」というコマンドだったが、本作ではインストカードに掲載された簡易コマンドが「右、右下、下、左下、左+S」、原作風であるもうひとつのコマンドは弱・中・強を横並びに見立て「P、S、K、K、上」となっている。各キャラクターの必殺技のうち3つには対応するジェム(赤・黄・青)が設定されており、対応するジェムを集めることで3段階に強化される。それぞれ、赤が飛び道具などの遠距離攻撃(例外としてザンギエフは投げ技、タバサは突進技)、黄が対空攻撃、青が突進攻撃に対応している。ワンダースワン版のみモノクロ画面のため、■(赤に対応)・◆(黄)・●(青)の形状による区別になっている。ジェムには小・中・大・特大(パワージェム)の4段階のサイズがあり、大きさに比例してゲージの上昇率が変化する。ジェムは相手に攻撃をヒットさせたり相手の攻撃を受けたりする他に、ラウンド開始時や様々な条件で出現する宝箱や、時々画面上に飛来するアイテムキャリアーを攻撃することでも出現する。まれにダイヤモンドの形をしたレインボージェムが出現することもあり、これを取った場合は全ての色のゲージが上昇する。ジェムを入手するとマイティコンボゲージも一緒に上昇し、3段階目以上はパワーアップしない代わりに大きく上昇するため、一部のマイティコンボは当て続けるだけでゲージを自給自足ができる場合もある。一定時間取らないで放置しているとジェムは消えてしまう。相手をふっとばして出したジェムでも、相手が取ることが出来る。基本的にパワーアップした方が強いため、ジェム争奪戦、と見せかけて普通に攻撃などの駆け引きもこのゲームの重要なファクターである。ただし、対空技に対応した黄色ジェムの場合、ケンの「昇龍拳」やモリガンの「シャドウブレイド」など、LV1の方が1ヒットでダウンを奪えて使い勝手が良いキャラクターもいるため、あえて黄色ジェムを意図的に取らないという戦略もある。ジェムのデザインは『スーパーパズルファイターIIX』で使用されていた同名のブロック(ノーマルジェムおよびパワージェム)を元にしているが、本作では緑ジェムが登場しない。このゲームの基本コンボとなる攻撃。立ちPを当てた後、PおよびKの組み合わせによりコスプレしながらの連続技が発動する。大きく分けてPPスタートとPKスタートの2ルートに分岐し、4段目を出した時点で終了となるが、それ以前で止めることもできる。2ルートそれぞれで3段目と4段目の内容が変化するため、フィニッシュ技はPP-P、PP-K、PK-P、PK-K(-は任意)の4種類。ルートによって出る技は各キャラ毎に固定されている。相手に当ててさえいればガード・ヒットに関わらず発動可能で、先行入力やディレイの受け付け時間もかなり甘く設定されている。また、発動中に進行方向の逆方向にレバーを入れるとそれまでの先行入力を全て取り消し、途中でコンボを中断させることもできる。基本的に全てのルートは4段全てが連続ヒットすることはない。ルートによって、ガードされても反撃されない攻撃、下段攻撃、中段攻撃、ガードクラッシュ、投げ技などに分岐する。4段目をヒットさせることで宝箱が出現する。Sとレバーの組み合わせにより、ガード不可能の攻撃を出してダメージを与えつつ相手の溜めたジェムを奪うことができる。レバー前入れ、下、レバー入力無しで攻撃が違い、リーチなどのほか奪えるジェムの色が違う(ダンのみ例外的に全て赤のみ)。基本的に攻撃判定が出るまでに時間が掛かる。また、フラッシュコンボの4段目として発動することもあり、この場合はキャラクターによって何が出るかが固定されている。通常奪えるのは1レベル分のジェムだが、Sボタンを押しっぱなしにすることで攻撃を遅らせる(溜める)ことも可能で、溜めるとより多くのジェムを奪えるが、相手に潰される危険性も高くなる。限界まで溜めた攻撃をヒットさせると、相手の対応ジェム全てを放出させた上、宝箱も出現する。なお、このゲームは一般的な対戦型格闘ゲームと異なり、必殺技をガードした時にケズリ(体力ゲージの減少)がない。また、投げ技も出すまでに時間が掛かるため、リーチの長いガードクラッシュの使い方が重要となる。ガードクラッシュに対しての反撃方法として、ガード方向にレバーを入れつつSボタンを押すことで体が青く光って一定時間ガードクラッシュを受け止めることができる「ガードクラッシュ返し」を出せる。成功すると相手をパンチで攻撃すると共に宝箱が出現する。しかしガードクラッシュ以外の攻撃に対しては一部を除いて効果がなく無防備なほか、時間内にガードクラッシュを食らわなかった場合はスキだらけとなる。ジェム以外のアイテムとして、全7種類(炎・氷・毒・爆弾・バナナ・石化・雷)のアイテム玉が存在し、相手に投げて当てることで様々な効果が発動する。K+S同時押しと方向レバーの組み合わせで手持ちのアイテム玉を投げたり、または地面に設置したりできる。地面に置いた場合は一定時間後に効果が発動するが、設置したキャラもダメージを受ける可能性がある。各キャラクターは試合開始時にアイテム玉を1つずつ所持している。また、宝箱などからはジェムの他にもアイテムが出現することもある。アイテム玉は一度に3個まで持つことができ、複数持っている場合は挑発ボタンで持ち替えることも可能。また、これとは別に食べ物などの回復アイテムが出現する場合もある。こちらは拾えばその場で体力ゲージが回復する。ジェムやアイテムを運んでくる雲に乗ったアイテムキャリアーは様々なタイミングで飛来するが、まれに放電するカミナリが出現することもあり、アイテムを取ろうとするとダメージを受けてしまう場合もある。その他の特殊行動を以下に挙げる。ダンと豪鬼は隠しキャラクターとなってはいるが、選択画面で空きになっている右上隅および左上隅に隠れているのみで、使用するための隠しコマンドは必要としない。本作のステージは様々なカプコンキャラクターが登場する。
出典:wikipedia
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