『地球戦士ライーザ』(ちきゅうせんしライーザ)は、エニックス(現スクウェア・エニックス)より1985年に発売されたパーソナルコンピュータ用のロールプレイングゲーム。コンピュータRPGの多くがファンタジー世界を舞台にしたものであった時代に宇宙を舞台にしたSF調の世界観が注目されると共に、重厚なストーリーが評価された。初期のキャッチコピーは「"オドロオドロしいのはもう飽きた! スカッとRPGしようぜ"」、後期は「"悲劇の予感"」。開発者は九葉真(杉江正のペンネーム)・真島真太郎の2名。1987年12月には「銀河の三人」のタイトルでファミリーコンピュータに移植され、任天堂から発売された。西暦2300年、地球連邦樹立を実現した人類は宇宙に進出し、各惑星への入植を進めていたが、母星を失い地球を奪い取ろうと企むガルム星人の侵攻を受け、危機に晒されていた。ガルムの圧倒的な戦力の前に地球が陥落するのは時間の問題と思われていたさなか、地球軍総司令から各惑星の部隊へ地球への集結命令が下される。火星に配属されていたライーザ戦隊に所属する主人公とブルーも地球への帰路を急ぐのだが……。主人公とブルーが搭乗する人型ロボット兵器。時空跳躍の機能をもっており、ライーザ単体で長距離航行が可能。操縦にはパイロットのESP能力を用いており、PC版はステータスに「超能力の強さ」がある(FC版では無くなっている)。PC版では主人公機が濃い青、ブルー機がライムグリーンの塗装。FC版は主人公機が赤、ブルー機が青に変更されている。目的地を設定した後、小刻みな「時空跳躍」を繰り返して距離をつめていくというシンプルなシステム。3Dダンジョンを自力でマッピングして攻略するものが多かった当時においては、異色の方式であった。敵とのエンカウントは、1回跳躍するごとに判定される。跳躍距離は調節することができ、長くとると敵を避けられる一方、機体にダメージが発生する。コマンド選択式。数は複数の編隊で襲ってくる。行動順序は常に主人公、ブルー、敵の順となり、ライーザ側の攻撃方法は以下の3種類から選択する。いずれも敵すべてが攻撃対象で、敵が多い程1機あたりのダメージが低下する。敵の攻撃は1パターンだけだが、特定の武器を跳ね返すバリアを持つものもいる。1987年12月15日に任天堂より発売。基本的にはPC版の移植だが、惑星に着陸した後の移動がスクロール形式になっている、リミが超能力を使えるなどアレンジが加えられており、マップやストーリー展開も異なるなど、コンシューマ機向けとして大幅なアレンジが加えられている。西暦2300年、人類は地球連邦政府を樹立し戦争を永久に放棄、国境が消えた結果全ての人類に愛と自由が与えられ永遠の繁栄が始まろうとした矢先、外宇宙から飛来した謎の文明ガルムの侵略により再び危機を迎えようとしていた。自分らが犯した戦争で母星を失ったガルムは第2のガルム星を目指し2億6千万光年の長き旅をしてきた。そして放浪の末見つけた第2のガルム星、それこそ地球であった。かくしてガルムの侵略で全てのスペースコロニーを破壊され33億人の人類を失い、さらに木星作戦の失敗により地球軍は全ての戦力をも失い大気圏のバリアーでガルム攻撃を防ぐのが精一杯だった地球の降伏は時間の問題であった。地球軍総司令大森ダイチは主人公とブルーに人類最後の希望ライーザを託し、ガルム殲滅の為地球を発つのであった。そんな時月から何者かのSOS信号を受け2人はまず月へと向かうことになった。ガルムの大本営がある宙域。かつてはピオス星人の星系だったが今はガルムによって制圧され星人たち散々になってしまっている。星系はガルム空間と暗黒空間に分かれており両空間はガルムゲートで行き来できる。いずれの空間も最初はガルムによる特殊粒子にレーダーが妨害され、全貌がわからない。宇宙空間ではPC版と同様である。惑星内では画面が一変し、サイドビューの4方向スクロールでシェルターを進んでいくものになる。後半では、リミのESPによりワープ移動も可能になる。セーブは幾つかあるステーションでのみ可能で、パスワード方式を採用している。ベースはPC版と同様であるが、いくつか変更が入っている。また敵の種類・デザインは一新されている。PC版には無かったBGMが新たに付けられている。作曲はYMOの高橋幸宏。戦闘時の曲は「ライディーン」とよく似ている。ファミコン版では永井豪がキャラクターデザインとパッケージイラストを担当しており、ブルーを筆頭にキャラクターの見た目も大幅に変更されている。パッケージイラストも、それまでのパソコン版におけるSFロボットアニメ調から大きく逸脱した、ダイナミックプロ系の伝奇劇画作品調のタッチになっており、主人公機たるライーザも描かれていないというものになっている。ファミコン通信責任編集として発売されたファミコンソフトカタログではこのパッケージイラストについて「下品」と厳しい評価を下しており、ソフト評価におけるマイナス点として挙げている。
出典:wikipedia
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