ぞりんは、ゾウとキリンのキメラとされる架空の生き物。またはこれを収録した架空生物図鑑の書名。架空生物図鑑『ぞりん』は、架空生物「ぞりん」とそれに類する「ぞうぶつ」たちを解説した書籍であり、2006年の発行。動物図鑑のパロディー作品でありユーモラスな合成写真を用いたビジュアルな構成となっている。ぞうぶつ学会という架空の学会が登場するのだが、もちろんその活動内容は「謎」である。架空生物ぞりん(Zoraffe）は、ゾウとキリンのキメラ生物で主にアフリカ大陸に生息するとされ、その生物分類は「動物界」ならぬ「ぞうぶつ界」に属するという設定である。「ぞうぶつ」とは「ぞりん」と同じ「鼻が長くなっていく」という進化が及んだ哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類、魚類の総称。書籍『ぞりん』では、その進化の模様や謎に包まれた生態の一端が解説されている。『ぞりん』には35種類の「ぞうぶつ」が収録されているが、それは地球全体を覆ったという設定の「ぞうぶつ」たちのほんの一部に過ぎないのかも知れない。作者井口のブログに拠れば、このぞりんはmixiのコミュニティで発表した画像で、書籍化自体もmixi内での交流がきっかけとなったという。作者はこれをロングテールをもじって「ロングノーズ」と呼ぶ。本書が出版された当時、「りぃこ」の絵本『ぞりん』（いのちのことば社 2004/3/10発行 ISBN 4264022096）との類似点が指摘されたが、結局両者は無関係ということで決着した（その後の重版では、「りぃこ」の絵本とは無関係である旨を記載した封入物が入っている）。

出典:wikipedia