土木工学科(どぼくこうがくか)は、大学の学科のひとつである。日本の多くの大学で工学部、理工学部に属しており、土木工学の教育、研究がなされる。本学科は歴史の長い学科であるが、1980年代に建設業界が典型的な3K職場であったことの影響で土木のイメージが低下し、受験者数が減少したことで優秀な学生が確保できなくなっていた。これを受けて、学科名を「環境」「社会」「都市」等の言葉を組み合わせた学科に改称する動きが2000年頃まで相次いだ。そのため、2016年現在で土木工学科と名乗る大学は6校のみであり、学科名に土木が含まれる学校も15校に限られている。ただし、学科名の改称後も英訳は"Civil engineering"が概ね含まれている。また、構造力学や都市工学など、基礎部分では建築学と似通った部分も多く教育される。さらに、2000年代に入るとダムや長大橋などの大規模な土木構造物の新規建設が減少する一方で、環境問題や都市再開発に関心が集まるようになり、土木と建築が共同で執行する事業も増加した。研究範囲も時代に合わせて変化しており、高度経済成長期に建設された土木構造物の維持管理、少子高齢化を見据えたまちづくりのグラウンドデザインなども盛んに研究されている。そのため、東北大学や横浜国立大学のように土木工学と建築学を一纏めにした学科に改組し、応用部分ではコース別にする大学も多く現れている。2012年に名古屋大学の社会環境工学科が「環境土木・建築学科」に、2015年に愛知工業大学の都市環境学科が「土木工学科」に、2016年度に広島工業大学の都市デザイン工学科が「環境土木工学科」に改称するなど、近年は学科やコースに土木を復活させるケースもある。この改称により、受験者が増加した大学も存在する。ここでは、学科名を問わず土木工学を扱う学科を示す。太字は土木を含む、または英語で"Civil engineering"と名乗る学科、コースなどを示す。
出典:wikipedia
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