MP41とは、第二次世界大戦中にドイツで開発された短機関銃である。1937年以来、ナチス・ドイツではMP28を警察用短機関銃として使用していた。MP28は第一次世界大戦で登場したMP18を改良したもので、1936年にはスペイン内戦にて活躍した。その後ドイツ国防軍がMP40を採用すると、MP28は警察や親衛隊に払い下げられ、ドイツ国内や占領国での治安維持などに使用されるようになった。しかしMP28はMP40とは部品や弾倉に互換性を持たすことが出来なかった。そのためナチス・ドイツでは補給・生産面の両方から融通を利かせる為、MP28に変わる警察用短機関銃の開発に乗り出したのである。それまで勤めていたベルグマン社からヘーネル社に移籍していたヒューゴ・シュマイザーは同社でそれまで製作されていたMP28をベースにMP40の部品などを組合せ、1941年にMP40のバリエーションとしてMP41を設計開発した。外見の特徴としてはMP40のピストルグリップと折畳式銃床を固定式の木製銃床に変更したような形状で、MP40にあった銃身下の部品(銃身保護用のガード)を省略、フル・セミオート射撃切替用のスイッチもトリガーの上部に装着されていて、弾倉は32発用の専用箱型弾倉のほかにMP38やMP40に使用している弾倉の併用も可能であった。MP41の特徴である木製銃床は、治安維持部隊などでは暴徒鎮圧の際に発砲するよりも銃床で殴ることが多かったため、非殺傷を目的とした鎮圧活動では役立ったとされる。生産されたMP41はその後、1941年にはドイツ保安隊や国家警察部隊(治安維持部隊)などに供給され大戦後半まで既存のMP28とともに使用されている。またMP41の一部は同盟国であるルーマニア軍などにも供給、第二次世界大戦後もルーマニアでは1970年代まで使用され冷戦終結後、無可動実銃として日本にも僅かに輸入されている。優秀な短機関銃として旧ナチスドイツから東側諸国によって鹵獲されたものが親東側諸国・勢力に供給され、その一部は第一次インドシナ戦争やベトナム戦争、アルジェリア戦争などの第3世界における戦争や紛争で使われた。
出典:wikipedia
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