BlackBerry(ブラックベリー)は、カナダのリサーチ・イン・モーションが、1999年に開発したスマートフォン。欧米のビジネスマンを中心に広く使われており、世界で175カ国7000万人以上が利用し、1億5千万台以上が販売されている。日本でも、約4,000社が導入をしている。主に、法人向けサービスのBlackBerry Enterprise Service (BES) と、個人・中小企業向けサービスのBlackBerry Internet Service (BIS) の2種類がある。発売当初は、「電子メールの使えるキーボード付き"双方向ポケットベル"」とでもいうべきものであったが、その後は、PDAに小型のキーボードを備え付けた形態となっている。通常のPDAに含まれる住所録やPIM(スケジュール管理)といった機能に加えて、音声通話機能やインターネット上のウェブサイトの閲覧、プッシュ型電子メールやインスタントメッセンジャー、更にマイクロソフトのOfficeアプリケーションファイルやPDFの編集と閲覧機能も備えている。多機能ではあるが他のスマートフォンと違い、端末自体で複雑な設定(接続設定やメール設定、プロキシ設定、トンネリング設定など)をしなくても、社内ネットワークへのセキュアなアクセスやメールの送受信、Webの閲覧、メッセンジャーを使った文字メッセージのやりとり、PIMの同期などが出来る。こうした多機能ながら手軽さが受けた事と、Push型のメールが外出先や自宅での電子メール確認等を容易にしたことなどにより、2004年頃からアメリカで急速に普及した。第44代アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマも、BlackBerry端末を愛用している。端末は、QWERTY配列キーボードを搭載した機種が中心であるが、Sure Typeと呼ばれる1つのキーに「QW」「ER」のように2つの文字を割り当てた機種も存在する。最近では、ストレートタイプだけであったBlackBerry端末に、折りたたみタイプの機種やタッチスクリーンタイプの機種スライド式も発表されている。2010年秋にはタブレットタイプの端末も発表されるなど様々なタイプの端末が開発されている。近年ではビジネスだけでなくコミュニケーションにも力点を置き、TwitterやFacebook、MySpace、mixiといったSNSやGoogleクラウドとの連携なども高めている。ブラックベリー社以外の端末でも、ノキアやHTCなどが、BlackBerryクライアントを搭載した端末をリリースしている。スマートフォンの元祖ともいうべき存在であったが、iPhoneやAndroidなどのシェア拡大に押され、2013年第3四半期の世界シェアは1.0%となった。しかしインドネシアでは絶大な人気があり、出荷ベースでの同時期のシェアはサムスン、Smartfrenに続く3位、利用者ベースではインドネシア最大の通信業者Telkomselにおけるスマホ利用者のうち66%にあたる890万人がブラックベリー利用者となっている。以下には8000番台以降のBlackBerry端末の型番の一覧を示す。本来、BlackBerryは上記のような数字による型番で特徴を分けていたが、近年は、そのコンセプトBold、Storm、Curve、Pearlなどの呼び名によって、特徴を分けている。以下の表は、2008年以降に発売された主要モデルの比較表である。また、近年のモデルは、Wi-FiとGPSはほぼ標準で搭載されている。BlackBerryの企業向けソリューションであり、企業の設置するグループウェアであるIBMのLotus NotesやMicrosoft Exchange Server、Novell GroupWiseのメールの送受信、PIM(アドレス帳、スケジューラー、ToDo、ドキュメント等)との同期を図ることが出来る。メールにおいては、ほぼリアルタイムでPush受信することができる。また、BlackBerry Enterprise Serverの管理者によって、BlackBerry端末を制御することができる(音声やSMS、メッセージ発着信の禁止、遠隔ロック、遠隔削除、アプリケーションの利用およびインストール禁止など)。現時点での日本語対応バージョンは v4.1.4Jと v4.1.6 v4.1.7、v5.0.2となる。なお2010年8月からは、一部機能を絞ってはいるがライセンスフリーで日本語でも利用が可能なBlackBerry Enterprise Server Express version 5.0.2の提供が開始されている。主に、個人や中小企業を対象としたサービス。BESとは違い、通常のPOPメールやIMAPメール、GmailやHotmail、Yahoo!メール、livedoorメールなどのWebメールが簡易にBlackBerry端末で送受信が出来る。2010年12月にはspモードに対応し、@docomo.ne.jpのメールアドレスも利用可能となる。Eメールは、iモードメールのように、メールサーバにメールが着信すると、PUSHでBlackBerry端末に着信する。BlackBerry端末が、各メールサーバへアクセスしているのではなく、BBISといわれるBIS用のサーバーが設定したメールサーバーを巡回し、新着のメッセージがあると、各端末にメールを配信する。BlackBerry Internet Serviceを利用すると通常のPOPメールやWebメールの他に、BlackBerry用のメールアカウント(xxx.blackberry.com)が付与されるため、パソコンを持っていない人でも利用する事も可能となる。その他の機能として、メッセンジャー機能やWebブラウジングなどが出来、更に様々なアプリを利用することが出来る。特に、Googleとの連携が強く、GmailやGoogle Talk、Googleカレンダ、Google Mapsなどとのリモート連携が図れる。メールの設定と署名の設定は、BlackBerry端末上で設定する事が可能であるが、ユーザー名を作っておくことにより、パソコンからBlackBerry設定サイトにアクセスし、メール設定と署名の編集の他に、フィルタの設定を行うことができる。1つのBlackBerry端末でBlackBerry Enterprise Service (BES) とBlackBerry Internet Service (BIS)ができるサービス。2008年9月より日本ではNTTドコモよりサービスが開始となった。BES用のメールは統合メールアイコンで実施し、BIS用のメールはアカウント毎にメールのアイコンができる。統合メールでもBISメール統合され送受信ができる。ブラウザはBlackBerryブラウザとInternetブラウザとアイコンが2個でき、BlackBerryブラウザはBESにアクセスし、InternetブラウザはBISにアクセスする。ただしBESのITポリシーでBISを使わせないといった設定をしている端末がBlackBerry Dual Serviceを利用しても、BISは利用することはできない。NTTドコモのBlackBerry Bold用の公衆無線LANオプションで、月額利用料315円。NTTドコモが提供している公衆無線LANサービスであるdocomo Wi-Fiのエリアで無線LANが利用できる。2011年10月以降は無料で利用可能となる。iモード用のメールアドレスをスマートフォンで利用するためのISPサービスである、spモードが2010年9月1日より開始された。当初の対応OSはAndroidとWindows Mobile 6.5のみであったが、2010年12月1日よりBlackBerryでも利用が可能となった。ただしBlackBerryでのspモードはメールサービスとWebフィルタのみで、アプリケーションのコンテンツ決済には対応しておらず、spモードを利用した場合でも通常のBlackBerry用のメールと同様、絵文字の送信は可能であるがデコメ絵文字の送信はできない(受信は可)。BlackBerryでspモードを使う場合でもBlackBerry Internet ServiceかBlackBerry Dual Serviceの契約が必要となる。ただしspモードの対応した2010年12月1日よりBlackBerry Internet ServiceやBlackBerry Dual Serviceは大幅に値下げされたことと、ISPセット割がBlackBerry Internet Serviceに適用されたため、実質料金がそれ以前に比べ高くなるといったことはない。通信自体はBlackBerry用のAPNへ接続し、メールサーバのみspモードを利用する形態となる。そのため従来のBlackBerryのISPメールと同様に他OSとは違い、WiFiでもメールの送受信が可能である。また、以前はISPメールと同様に数分の受信タイムラグが存在したが、2011年9月中旬にNTTドコモ側のシステムアップデートにより、タイムラグが解消され、iモードメールなどと同様、ほぼリアルタイムでの受信ができるようになっている。BlackBerryでspモードを利用するためには、docomo service portalといわれるアプリケーションを、ドコモアプリケーションサイトからダウンロードし、そこでBlackBerryメール設定用のIDとパスワードを発行することにより、利用することが可能となる。またこのdocomo Service Portalはspモードの設定のほかに、My docomo IDの再発行や確認、変更なども可能となる。対応機種はBlackBerry Bold 9700以降の機種が対象となるため、それ以前の機種でiモードメールを利用するためにはiモード.netモバイルモードを利用することにより、なんとかWebメールで利用は可能である。しかしこれはプッシュメールで受信しなかったり、ログインまでに時間がかかるといった不便さがある。しかし2011年4月26日よりBlackBerry BoldがOS5.0へのバージョンアップがNTTドコモより提供され、BlackBerry Boldでもspモードアプリが利用可能となった。 2011年9月19日から、SPモードメールの遅延問題は解消している(SPモードアドレスの再設定が必要)。2013年8月現在、日本国内で販売されている機種は、BlackBerry 9900である。BlackBerry のSIMフリー端末も日本国内で利用可能である。日本で初めて販売された機種。メーカーブランドとして販売されている。ドコモブランドで初めて販売された。BlackBerry端末となる。2011年4月にはOS5.0へのバージョンアップがドコモより提供された。(BlackBerry Bold 9000)BlackBerry Boldの後継機種で、日本ではNTTドコモより、2010年7月30日からドコモ スマートフォンシリーズとして発売が開始されている。BlackBerryOSが4.6から5.0にバージョンアップし、iモード絵文字やゴシック体のフォントが利用できるようになった。2010年12月1日よりspモードのメールが対応し、@docomo.ne.jpドメインが利用できる。本端末よりビジネス重視から、コミュニケーション重視に転換し、メッセンジャー機能を強化し、mixiやTwitter、Facebook、MySpaceといったSNSや、BlackBerryメッセンジャーやFlickr等の画像の共有などの連携機能を強化している。メモリを増強したことにより、レンダリングの速度などが速くなっている。また、BlackBerry App Worldもプリインストールされている。日本で発売される初めてのBlackBerry Curveシリーズの端末となる。OSや機能面や搭載されているアプリケーションはBold9700とほぼ同じだが、液晶の解像度やカメラの画素をBoldシリーズよりも落とし、価格を下げ、気軽に購入できるようにしたモデルとなる。形状もBlackBerry Bold 9700などと同様にストレート型、QWERTY配列キーボード採用の端末であるが、音楽再生用のメディアボタンを端末上部に配置し、より個人でも楽しめる端末となっている。2010年12月1日より発売開始となり、BlackBerryのspモードが発売開始日より利用可能となる。BlackBerry Bold 9700の後継機種となる。筐体のデザイン、見た目はほとんどかわらないが、OSにBlackBerry OS 6.0を搭載し、メモリーやCPU、カメラ性能などが向上している。更にブラウザではWebkitベースのものを採用し、Webの閲覧などが快適になっている。日本で発売されるBlackBerryでは初のSIMロック解除対応端末となっている。HSPA 下り14Mbps 上り5.7Mbpsに対応。またQWERTY配列キーボードのほか、ディスプレーもフルタッチパネルを搭載している。OSはBlackBerry OS 7.0となりインターフェースも刷新されている。CPUもSnapdragon1.2GHzを搭載BlackBerryアプリケーションはRIMより開発キットやマニュアルが公開されており、原則自由に開発が可能である。RIMでも2009年4月1日にBlackBerry用のアプリケーションの配布用のサイト「BlackBerry App World」を開設しBlackBerry用のアプリケーションの配布を始めている。当初はアメリカ、イギリス、カナダ向けとする対応であった。2010年6月より日本でも無料版の提供が開始された。 2010年8月にはApp Worldのバージョンが2.00へあがり、日本でも有料アプリケーションの購入が可能となった。有料アプリケーションの支払い方法は、クレジットカードのほか、PayPalでの利用も可能となっている。 2012年2月時点で60,000以上のアプリを配布し、1日約100万のダウンロードがある。有料アプリの売り上げのうち8割は開発者の取り分となる。アプリの種類は、本、株価ツール、ニュース、スポーツ、地図、ビジネスツール、コミュニケーションツール、ゲーム、テーマ等がある。BlackBerry App Worldでダウンロードしたアプリケーションの履歴は、My Worldといわれるダウンロード履歴に保存され、一度ダウンロードしたアプリケーションは、同じユーザー名でログインすれば、端末を変えたり、端末を初期化したとしても、再度無料でダウンロードしたり、PCから取り込むことが可能となる。2010年10月より、Ver.2.01版が公開され、有料アプリケーションが日本円で購入可能となっている。2011年02月より、日本語版BlackBerry AppWorldの配信が開始された。2011年9月より、Ver.3.0版が公開され、インターフェイスを一新し、「マイアカウント」も導入された。App Worldのほかにも、サードパーティーのポータルであるBerryStore(ベリーストア)やクラックベリーなどでダウンロードや、PCからの取り込み、利用することが可能である。そのほかのサイトでも公開されている。NTTドコモのサイトでも、「ドコモスマートフォンアプリサイト」といわれる、アプリケーションマーケットが立ち上がり、産経新聞アプリ、NAVITIME、My docomo、mixi、spモードといった日本語が中心のアプリケーションやテーマ、壁紙などが配信されている。2009年10月6日からは、有料版のアプリも提供された。その他に任意のサイトからダウンロードすることができる。最近ではiモードメール等へ絵文字の送受信ができるアドインアプリなども提供されている。BlackBerryデスクトップソフトウェアとは主にBlackBerry端末とPCを接続するためのソフトウェアである。BlackBerry端末に同梱のCDか、BlackBerryダウンロードサイトからダウンロードすることが可能。WindowsPCと接続する際はデスクトップマネージャー、 Macintoshとの接続の際はデスクトップソフトウェアfor macというソフトウェアを利用する。接続にはUSBケーブルで接続するのが通常だが、Bluetoothやシリアルを使って同期をとることも可能。日本語版の最新は「BlackBerry Desktop Software v4.6」であったが、2009年9月よりv5.0が、2010年8月にはv6.0が公開されている。Outlook等オーガナイザーのメールやアドレス帳、スケジュール、ToDoとの同期が取れる。
出典:wikipedia
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