政和駅(せいわえき)は、北海道(空知支庁)雨竜郡幌加内町字政和第二にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)深名線の駅(廃駅)である。電報略号はセワ。深名線の廃線に伴い1995年(平成7年)9月4日に廃駅となった。駅舎は構内の西側に位置し、開業当初は駅舎前から深川方に設けられた単式ホーム1面1線と副本線1本を有した地上駅であった。その後1947年までに、本線が上下2本に増やされて対向ホーム側が名寄側にずれた相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅となり、駅舎横には切り欠きホーム状の貨物ホームが作られて名寄方から貨物線用側線が分岐して引き込まれ、対向ホーム裏には留置線1本が敷かれた。また、留置線の深川方から駅裏土場前へ営林署専用線が分岐して敷かれた。営林署の専用線は1957年から1964年の間に廃止されている。貨物取扱と交換設備運用の廃止後となった1983年(昭和58年)時点では、乗降設備は単式ホーム1面1線に戻り、使われなくなった対向ホーム側の旧上り本線は副本線に戻っていた(ホームは残存していた)。またその副本線の深川方から対向ホーム外側に、かつての留置線が名寄方向の分岐を切られて行き止まりの短い側線となって残っていた。廃止時点で、副本線と旧対向ホーム、駅裏側側線は撤去され、単式ホーム1面1線と旧貨物ホームへの側線1線だけとなっていた。ホーム前後の線路は分岐の名残で湾曲していた。無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。事務室部分だけがアルミサッシに変わった小さな木造駅舎で、有人駅時代には待合室に近所の主婦が作ったシャクナゲの造花が飾られていた。当駅の所在する地名より。元々当地は添牛内五線と呼ばれていたが、呼称不便なため1927年(昭和2年)に正和(しょうわ)という地名が付けられた。このため駅名も「正和」となるところであったが、近隣線の留萠鉄道に「昭和駅」があり、紛らわしいため政和(せいわ)とした。駅前広場には楡の木と、並んで「幌加内町開基七十周年」記念塔が建てられていた。廃駅後、駅舎は当初の住居から空き家、そして物置として利用されていた。2000年(平成12年)時点では、駅舎は閉鎖状態で残存し、駅前の「幌加内町開基七十周年」の記念塔も残存していた。2002年(平成14年)時点でも同様で、外壁が多少劣化した程度であり、ホーム側は物置として再利用されていた。再利用者が転々とし、2003年(平成15年)夏には改装され食堂となった。2010年(平成22年)時点でも同様で食堂は夏期に営業している。ホームは2000年(平成12年)に整地された。
出典:wikipedia
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