口語訳聖書(こうごやくせいしょ)は、日本聖書協会の発行する日本語訳聖書のひとつ。旧約聖書と新約聖書の両方を含むが、いわゆる第二正典を含まない。1954年に新約が、1955年に旧約が出版された。正式英語名は Bible, Colloquial Japanese。明治以来、日本では他の翻訳と同様に、聖書を文語体による和文に訳してきたが(文語訳聖書)、第二次世界大戦後には口語体すなわち現代語による和訳が相次いだ。その中でも日本聖書協会がはじめて発行した口語体の日本語訳聖書を特に『口語訳聖書』(新約1954年、完訳1955年)と呼ぶ。これはプロテスタント教会の礼拝に使用されてきたが、近年はプロテスタント・カトリックの共同により同協会の発行した『新共同訳聖書』(新約1987年、完訳1988年)へ移行してきている。この『新共同訳』も、口語体の日本語訳聖書のひとつである。口語体の日本語訳聖書にはほかに、『新共同訳』に先がけた同訳者らの訳と同協会の発行による『新約聖書 共同訳』(新約1978年)、カトリック宣教師フェデリコ・バルバロの訳による講談社発行『聖書』(完訳1980年)、同じくカトリックのサンパウロ発行『原文校訂による口語訳聖書 フランシスコ会聖書研究所訳註』(完訳2002年)などがある。日本聖書協会『口語訳聖書』は発行以来、不快語などについて、つぎのように3回の読み替えないし訳語変更を行ってきた。現在、Amazon.co.jpなどのオンライン書店で安価に流通しているものは、ほとんどが1975年版の訳文である。8月実施。「めくら」「盲」などについて8節。3月実施。「おし」「かたわ」「気違い」「こびと」「せむし」「つんぼ」「びっこ」「貧乏人」「不具」「不具者」など不快語10語について計32節。本来「耳しい」「目しい」は読み替えの対象ではなかったが、対象の語と列挙的に用いられるなど、双方を読み替えないと文章が不自然になる場合は読み替えている。、、などは対象の語がないため「耳しい」「目しい」を読み替えていない。また、「狂う」もおとがめなしのようである。5月実施。らい病に関して数十節。口語訳聖書が近代聖書批評学の立場から訳され、神であるキリストの権威をおとしめているという信仰的な反発から、主に福音派諸教会から口語訳聖書への批判が行われた。それに伴い日本聖書刊行会が結成され、口語訳聖書に対抗する聖書として新改訳聖書が発刊された。古書については、JC34、JC44、JC43L、それらのつぎに、JC53、JC63などが安価に入手しやすい。Amazon.co.jpなどのオンライン書店で、ほぼ配送料のみで販売されるケースもある。なお、聖書協会#コードの付番も参照されたい。
出典:wikipedia
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