新シェケル(しんシェケル、New Israel Sheqel 略ILSまたはNIS、記号)は、イスラエルの通貨単位。1新シェケル=19.57円(2012年8月1日現在)である。英国委任統治領時代のパレスチナにおける通貨はパレスチナ・ポンドとして発行された。イスラエルという国名がまだなかったため、紙幣にもイスラエルの表記はなかった。しかし、パレスチナ・ポンドは英語とアラビア語とヘブライ語の3か国語で記載され、かつ、ヘブライ語においては「パレスチナ」だけではなく「イスラエルの地」を意味する「エレツ・イスラエル」の略称であるא"יも記載されていた。1969年6月4日にイスラエル国会は当時流通していたイスラエル・ポンドからシェケル(複数形シェカリム、記号は)」への移行を決定した。1977年11月に通貨発行の諸条件が整い、翌年5月にシェケルをイスラエル・ポンドと同様の紙幣とする事が決まった。流通を容易にするため、イスラエル・ポンド額面の10分の1をシェケルの額面とした。紙幣印刷においてもイスラエル・ポンドと同じ色、大きさ、肖像画を採用した。こうした準備は2年以上をかけて秘密裏に行われ、1980年2月にようやくシェケルを法定通貨とすることが宣言された。これがいわゆる旧シェケルである。同時に補助通貨としては新アゴラ(複数形アゴロット)が設定された。同月24日、シェケル紙幣の流通を開始。当初紙幣の額面は1、5、10、50、100シェケル(複数形シェカリム)であった。しかしインフレが進んだため、5年後の1985年までには100、500、1,000、5,000、10,000シェケルの5券種が相次いで発行された。こうした高額面化に対応するため、1985年9月4日にイスラエル政府はデノミネーションを行い、旧1,000シェケルと等しい価値をもつ新シェケルが施行された。記号はに変更されている。また補助通貨単位はアゴラであるが、旧シェケルに対応する補助通貨が新アゴラであるのに対し、新シェケルに対応する補助通貨は通常単にアゴラと呼ばれる。新シェケル紙幣と同時に新シェケル硬貨も流通が始まった。硬貨のデザインは、少額の3種類では旧硬貨と同じであるが、高額2種は新しい意匠となった。1999年1月3日、新シェケルのデザイン変更が行われた。2014年に紙幣のデザイン変更が行われる予定。過去のインフレを気にしてか、最初に20と100の発行を皮切りに流通し、1999年10月31日に50と200も発行、そして近年の好景気を背景に故ラビン首相の肖像が印刷された500₪紙幣も近々発行予定。元々横型のお札のデザインだったのだが、新札発行時に現行の縦型のデザインに変更され発券された。縦型にデザインされた紙幣は世界でも類を見ないものである。現状として200札、100札、50札、20札があり、それぞれに歴代イスラエルの大統領や偉人が肖像となっており過去にはアインシュタインも1968年に肖像になっている。
出典:wikipedia
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