毛利 小五郎(もうり こごろう)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス『名探偵コナン』の作品に登場する架空の人物。米国版での名前はRichard Moore(リチャード・モア)。アニメでの声優は神谷明(1 - 548話、劇場版第1作 - 第13作)→小山力也(553話 - 、劇場版第14作 - )が担当する。ドラマでの俳優は陣内孝則が担当。毛利蘭の父親。「毛利探偵事務所」を経営する私立探偵。江戸川コナンの活躍により、現在は「眠りの小五郎」と評される有名な名探偵になっている。オールバックの髪型とちょび髭がトレードマーク。本人曰く先祖は「毛利元就」とのことであるが、真相は不明。若い頃の夢は俳優だった模様。連載当初は「ヘボ探偵」と紹介されていたり、どこか憎めないお笑い担当であったが、連載が進むにつれて優秀な一面を覗かせることもあり、コナンも驚かせるような名推理を披露することもある。一人称は基本的に「オレ」だが、身内でない人や目上の人には「私」を使う。一方、『名探偵コナン特別編』の丸伝次郎と阿部ゆたかが作画を手がけた作品では、「ワシ」という一人称を使っている。周囲からの呼称は、コナンからは「(小五郎の)おじさん」(心の中では「おっちゃん」)、蘭からは「お父さん」、英理からは「あなた」、目暮や阿笠博士からは「毛利君」。他の警察関係者からは「毛利さん」(目暮以外の元上司はほぼ「毛利」)、横溝重悟からは「煙の小五郎」、有希子からは「小五郎君」、吉田歩美からは「おじさん」、小嶋元太からは「(毛利の)おっちゃん」、円谷光彦からは「毛利探偵」・「おじさん」、平次からは「おっちゃん」・「オッサン」、悪口を言うときは「ボケナス」、遠山和葉からは「おっちゃん」・「小五郎さん」、鈴木園子からは「(毛利の)おじさま」・「おじさん」、安室透からは「毛利先生」、大和からは「眠りの小五郎さん」、上原や諸伏からは「毛利探偵」、灰原哀からは「毛利探偵」・「おじさん」と呼ばれ、たまに「迷探偵」とコナンと話していた。新一は探偵として小五郎と会話する時は「毛利探偵」と呼んでいる。また、単純な推理で人を無理矢理「犯人だ」と断定すると、「ヘボ探偵」や「へっぽこ推理」と悪口を言われてしまうこともある。短気かつ粗暴な性格で、コナンが事件の捜査に介入したりすると、ゲンコツを食らわせたり、依頼人に対して怒鳴ったりすることもある。また、服部平次が自分に予測できない推理を披露した際には納得できないことを理由にいきなり殴るなど、非常に横暴な面が目立つ。なお、アニメでは周囲から褒められたり自信満々に推理を披露したりすると調子に乗って舌を出し、「ナーッハッハッハ!」という高笑いを頻繁に見せるが、その内容は的外れなものであることが多い。「妃法律事務所」を経営している弁護士の妃英理を妻に持つが、現在は別居中。出身高校は新一や蘭と同じ帝丹高校(英理や工藤有希子とは同級生)で、大学は米花大学卒業。中学校の同級生に女優の雨城 瑠璃(うじょう るり、声 - 島津冴子)がいる。高校時代は硬派で通っていたが、中学時代を知る瑠璃曰く、その頃からスケベだったらしい。有希子と英理のミスコン対決の折、当時はミスコンの「ミス」を「ミステイク」の意味と勘違いしており、「ドジな女の方」として英理の名前を書いていたが、小五郎曰く「本当の意味が分かっていたら有希子の方に投票していた」とのこと。結局、馬鹿馬鹿しくなり投票はしなかったが、開票の結果は両者が1万票で引き分けたため、小五郎の持っていた残り1票の行方を巡って大混乱になり、その後にミスコンは中止になったというエピソードがある。かなりの酒好きだが、味にうるさい訳ではないので酒であれば何でも良く、高価なワインを味わうマナーなどはほとんど知らない上に、酒癖も悪く、作中ではだらしなく酔っている場面が多く描かれている。ヘビースモーカーでもあり、作中で吸っているのはハイライト。趣味は競馬・競輪などのギャンブル、麻雀で、依頼が来ない時は大抵事務所でテレビを見たり、競馬中継のラジオを聞いたりして過ごしている。野球好きな面もあり、小五郎が所属している町内野球チームでは、準優勝の経験もあるとのこと。美人には目がなく、いつもすぐに鼻の下を伸ばしている。アイドル・沖野ヨーコの熱狂的ファンであり、ドラマやCDなど彼女が関わるものは、逃さずに押さえている。有名になってからは多数のテレビ出演により、かなりの収入を得ていることもあって金遣いは荒くなっており、酒やギャンブル、遊興などへの浪費ぶりは蘭の悩みの種になっている。未だにマイカーを所有しておらず、遠出するときはいつもレンタカーを借りているうえ、壊すことが多い。高収入の依頼が来ると、後先考えずに前祝いとして近所の人たちと派手な飲み会を開催し、借金まみれになって英理にまで尻拭いをさせる体たらく振りを見せてもいる。英語は得意ではない模様で、ロンドンに行ったときにコナンや蘭がいなくなった際はかなり困っていた。また、文学作品に関する知識としては、「三国志」や「シャーロック・ホームズシリーズ」については蘭に比べるとあまり詳しくないようだが、「南総里見八犬伝」については詳しい。コナンとは対照的に、シャーロック・ホームズのことは好きではない。そのうえ、ホームズ愛好家たちの前で「紙の上の人間」と露骨に侮蔑した結果、睨まれて散々馬鹿にされている。また、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』をタイトル名を間違えたうえにホームズシリーズの作者であるコナン・ドイルの作品と勘違いしていたほどで、シリーズの内容についてもろくに知らない模様から、推理小説そのものにあまり興味を持っていない様子。工藤新一のことは、有希子の一人息子であり蘭の幼馴染(おさななじみ)として幼少時からよく知っているが、新一が高校生探偵として活躍していた時は一時期、探偵の仕事を奪われたと思い込んでおり、表面的な意識ではあまりいい印象を持っておらず、蘭との交際についても批判的な言動が多い。「探偵坊主」などと嫌味を込めて呼ぶことも多いが、名前の呼び方は蘭と同様「新一」。また、新一の父親であり自身の刑事時代に目暮警部が捜査協力を依頼していた工藤優作のことも「所詮は小説家」と、目暮ほど信用はしていなかった。ただし、新一や優作の推理力の高さは認めており、蘭が新一に想いを寄せていることにも気付いている模様で、内心では蘭の新一に対する愛情を大切に見守ってもいる。なお、自分を影から補佐するようなコナンの行動に関して、何度か勘付いたが、大抵は周囲の称賛を受けて忘れるかコナンの幼稚なミスに考え過ぎだと判断してしまい、2016年現在もコナンのことを並の小学1年生とは比較にならない頭脳や知識、観察力の持ち主であるとは察しているものの、それを完全に日常の出来事として認識した状態が続いている。第1回キャラクター人気投票での順位は10位(37票)。娘の蘭に対して普段は憮然とした態度で接しているが、心の奥底は父親としての愛情にあふれており、蘭が窮地に陥った時には危険な状態へ身を挺してまで助けようとしたり、蘭が恥ずかしい思いをした時には怒りを露わにしたりしている。本来の小五郎はお世辞にも優秀とはいえない探偵だったが、コナンが腕時計型麻酔銃と蝶ネクタイ型変声機を使い、小五郎に成り済まして事件を解決してきたため、「眠りの小五郎」と呼ばれて全国的に有名になった。しかし、完全に浸透したわけではなく事情を知らない人からは「居眠り小五郎」「煙の小五郎」「踊りの小五郎」など呼び名を間違われたことも多々ある。自分が眠らされている間に勝手に事件が解決するというあまりにも不自然過ぎることに関しても、特に気にせず自分が本当に解決していると得意気になっており、有名になってからは何かと「この名探偵・毛利小五郎が」と自称してはしゃぐ一方、エルキュール・ポアロにちなみ「毛利ポア郎」とまで自称する始末である。劇場版第17作『絶海の探偵』では、目立ってはいけない探偵にとっては不適な金ピカ(金メッキ)の名刺を大量に持ち歩き、その後のアニメオリジナルストーリーでも使用している。なお、「眠りの小五郎」については、睡眠薬のCMの出演依頼が来ることがたびたびある。原作では話を聞くなり憤慨して断っていたが、劇場版第10作『探偵たちの鎮魂歌』では1000万円のギャラを提示され、「ぜひ!やらせていただきます!」と快諾していた。作中世界の民放の日売テレビから番組出演の依頼が来ることが多々あり、探偵という仕事柄目立ってはいけないが、カメラの前で堂々とVサインをしたりとほかの出演者よりも目立っており、高校時代の同級生がそれを理由に小五郎には頼まず別の探偵に依頼したこともある。しかし、尾行や偽名で調査対象の家に侵入するなどの探偵としての仕事は正体が気づかれないことも多くあるため、本来の探偵業も無難にこなしている。また、有名人の素行調査に関しては「探偵は自分の興味本位でそんな調査はしない」というポリシーを持っているようで、ヨーコと比護の間で熱愛疑惑が報じられた際には、大ファンであるヨーコの素行調査をすれば良いと言う蘭に対しても前述のポリシーを理由に拒否し、比護ファンの灰原から依頼を受けてようやく素行調査に乗り出した。事件に遭遇した時は、行き当たりばったりかつ見当違いな推理で頭ごなしに犯人を決め付けてしまうことが多い。また、犯人が意図的に残したミスリードを真に受けて普段よりも饒舌になり、刑事たちが立てた推理の可能性を消してしまう捜査妨害に等しい行為をすることもある。その性格が災いし、密室殺人などの不可能犯罪に遭遇した場合は大抵、自殺か事故死と即断して捜査を打ち切るといった、ずさんな傾向がある。仮に周囲から不自然な点を指摘されても、「細かいことでいちいちうるさい」や「ただの偶然」などの理由で片付けてしまい、それでも言われると逆ギレして怒鳴り散らすなど、非常にの悪い振る舞いが多々ある。また、元刑事という肩書きにもかかわらず、足を使った捜査を嫌うことをコナンに心の中で指摘されている。その一方、コナンに影から補佐されつつ小五郎が事件を解決することもあり、コナンが解けなかった謎や正しく推理できなかった部分までも完璧に解いている場合すらある。そういった場合、解決する事件は自身にとって重要な人物(旧友や妻)が関わるなど他人事ではないことが多いことから、本人にちゃんと「やる気」さえあれば、これまでコナンが解決した事件も自力で解決できた可能性はある。また、「ポアロ」で朝食を食べながら競馬新聞を見ているにもかかわらず、コナンが近くの席の客の動きを気にしていることに気づいて指摘するなど、鋭い洞察力を持つ場面もある。小五郎が行く場所では何かしらの事件が起こるため、目暮警部らからは「疫病神」「死神」呼ばわりされることもある(コナンや平次にも同様の傾向がある)。青函トンネルで起きた殺人事件では、北海道警察の田村刑事に「行く先々で事件が起きる呪われた探偵」と呼ばれた。また、コナンと違って自分とは無関係な事件に興味本位で首を突っ込んだりはせず、娘の蘭に対してもそれを戒めている。劇場版では、かつて警視庁捜査一課強行犯係に勤めていた刑事時代には庁内でも有数の拳銃の腕前だったとの証言もあるが、原作では発砲場面が描かれていないため、公式に設定として認められているかは不明。刑事時代も的外れな推理で捜査を混乱させることが多かったらしく、目暮警部からは「お前のおかげでほとんど迷宮入りになったがな」と呆れられている。刑事時代の経験から捜査の基本は熟知しており、大体の死因や死亡推定時刻は鑑識・司法解剖を待たずに自力で特定できる。また、携帯電話と盗聴の関連性について説明したこともあるほか、事件が起きたと見るや「全員その場を動くな!」と叫ぶなど、刑事としての基本的な知識や業務遂行能力は備えている。以上のことを踏まえれば、お調子者で的外れな推理を繰り返すことは多いものの、所轄署の刑事から本庁捜査一課にまで上り詰めている点と、真面目にしっかりと推理を行えばそれなりの探偵能力を持っていることから、警察としても一般の刑事よりも優秀であると考えられ、一概に「無能な探偵」と決めつけられない面が多い。初登場時は、無精ひげを伸ばして酒浸りの毎日だった。無名だった頃は「毛利小五郎だ」と名乗っても誰だか解ってもらえなかったり、明智小五郎や毛利衛と間違われたりすることもあった。また、知名度が上がっても依頼が来ない日が続くこともあり、コナンに「暇なんだなおっちゃん…」と突っ込まれることもある。酒癖の悪さから泥酔したり寝ぼけていたりすることが多いが、その状況下でも事件に遭遇すると一瞬で覚醒し、緊張した状態になる。劇場版でも的外れな迷推理をすることが多く、第1作『時計じかけの摩天楼』の冒頭や第2作『14番目の標的』以来は「眠りの小五郎」を披露したことがなかったが、第17作『絶海の探偵』では披露している。また、第9作『水平線上の陰謀』では途中で少し脱線してしまったが、普段の小五郎からは想像できない見事な名推理を披露している。2016年現在、一度だけ黒の組織に誤解されて命を狙われたことがあるが、小五郎本人にその自覚がないままFBIの赤井秀一らによってその計画は阻止されたため、助かっている。妻の英理とは学生結婚という形で結婚した。アニメ版の設定では新婚当時は生活が苦しく、収入を得るために家庭教師のアルバイトをしていた。しかし、現在では家を出て行った英理から「グズで不潔で女たらしで飲んだくれでいーかげんな男」という完全に的確な評価を下されているうえ、夫婦だけあって普段から一変して冴え渡った推理を見せる「眠りの小五郎」に関しても、次第に疑いを強められている。ある経緯により10年前から別居中の身で、たまに会ってもお互いに悪口を言い合っている 。だが、英理が紛失した指輪をひそかに見つけ出したり、英理がファンだった野球選手のサインボールを渡そうとしたり、誕生日に5万円のネックレスを贈ったり、英理が犯人の罠によって重体に陥った時や、病気で入院した時には、大慌てで病院に駆け付けたりするなど、憎まれ口をきいてはいても、内心では英理を想っている。英理に戻ってきて欲しいと願い出たこともあるが、彼女は聞いていないふりをして小五郎の発言をMDで録音していた。英理へのプロポーズの言葉は、「お前のことが好きなんだよ、この地球上の誰よりも」である。コナンや少年探偵団のような子供が捜査に加わるべきではないという、常識的な感性の持ち主である。そのあまり、事件の第一発見者であるコナンを目暮警部の許可も得ないまま、勝手に追い返したこともある。 その一方、コナンが爆弾事件に巻き込まれて負傷した際には彼の身を本気で心配し、病室で付きっきりで見守っている。そして、自分の代わりを頼んだことになっている新一や命の危険にさらした犯人に激怒するなど、普段は厳しい態度を取ることも多いコナンに対する優しさをのぞかせている。とはいえ、そういった「大人」としての行動を担っている割には、阿笠博士などから本編や劇場版などで旅行やパーティを招待された際、招待主がそばにいるのにもかかわらず平気で不満や文句を述べるといった配慮が欠けているなど、大人としての良識があるのか疑わしい面もある。しかし、これは小五郎のみならず登場人物全体を通してあることで、コナンなどに至っては事件発生前にもかかわらず他人の行動を詮索するという、非常識な面もある。ある事件で容疑者を間違った推理で追い詰め、その件が一因で容疑者が自殺してしまった際には、探偵事務所の看板を下ろして責任を取ろうとするなど、責任感の強い一面もある。「どんな理由があっても殺人者の気持ちなんて解りたくない」というやや極端な信念を持っており、被害者に落ち度があったり、やむを得ない事情があったりしても、問答無用で殺人犯を絶対悪と決め付け、一方的に非難すると言う独善的な態度を取る。そのため、「犯人が殺害したことによって、結果的に良い結末となった」ことに対して蘭が擁護した際には、冷静に諭すこともあった。無論、昔の依頼人や旧友など親しい人物や知人に対しても同様である。また、犯人に対して一喝したり、説教したりすることもあるが、コナン(新一)や平次と同様に、犯人を死なせることはしない。本作ではコナンがほとんどの推理を披露し、小五郎自身もほとんどが探偵役として眠らされて推理内容を把握できていないこともあり、コナンの居候後に逮捕された犯人へのアフターフォローなどは一切行っていないが、刑事時代に逮捕した殺人犯には、仮出所の際に出迎えるなどのアフターフォローを行っており、自身の推理によって犯行を暴かれた犯人に改善の見込みがある場合はアフターフォローを行うつもりとも述べている。金の力に弱いことを思わせる描写も多いが、汚いお金の稼ぎ方は嫌っており、金のために犯罪に走った知人に対しては「そこまでして金が欲しいのか」と軽蔑していた。アニメ222話 - 224話「そして人魚はいなくなった」では、通夜で事件について聞けると喜んでいる平次を諭している。人命を尊重しており、目の前で事故が起きた際にはその不審点をすぐ指摘したコナンに対し、「いまはそんなことを言ってる場合じゃない」と叱っている。また、事件解決のヒントとなることでも遺族や被害者にとって辛いことや立ち入ったことなどは聞かないようにしており、この配慮が事件を解決から遠のかせる一因ともなっている。娘の蘭が空手の達人であるのに対し、小五郎は柔道の達人である。本編では犯人を捕らえるときにその技の切れを見せており、特に決め技の一本背負いは大柄な男性すらあっさり投げ飛ばすほど。劇場版第2作『14番目の標的』、第9作『水平線上の陰謀』、第14作『天空の難破船』では犯人確保の決め手となったほか、劇場版第7作『迷宮の十字路』では相手を叩きつけた衝撃で地面がめり込むほどの威力を見せた。なお、妻の英理にもこの一本背負いを伝授しているが、彼女には「小五郎と出会って得たものは、娘の蘭と一本背負いくらい」とぼやかれている。大学時代に所属していた柔道部では全国大会優勝経験者も在籍していたにもかかわらず、小五郎が一番の腕前だった。しかし、肝心の試合になると気合が空回りして調子が狂ってしまい、公式戦で勝ったことはほとんど無かったらしい。アニメ545話 - 546話「霧にむせぶ魔女」では、作中で魔女と恐れられている白いRX-7(FD3S)に対し、ランサーエボリューションXで勝負している。その際、ハンドルを素早く回してドリフト走行している場面もあることから、車の運転技術は高いことが示唆されている。アニメなど原作以外のメディアでは高所恐怖症というオリジナル設定が追加されており、高い場所が苦手とされている。劇場版では当初こそ平気だったもののコナンの指摘で高所と気づくと、急にづく姿が描かれることがある。第18作『異次元の狙撃手』では訪れていたベルツリータワー内で恐怖のあまり、取り乱して煙を出しながら逃走するが、その先はさらに上階へ昇るエレベーターだった。ただ、高い場所であればどこでも怖気づいたり取り乱すというわけではなく、ヘリコプターやロープウェイ、飛行船で怖がる一方、飛行機(ジャンボジェット機)では平気な場合があり、第8作『銀翼の奇術師』や第14作『天空の難破船』では冷や汗をかく程度で済んでいる。また、アニメ162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」での沖縄旅行や、『ルパン三世VS名探偵コナン』でヴェスパニア王国に行く際は平気だった。アニメで設定が定着した後は、高所恐怖症を中心に据えたアニメオリジナルのエピソードも制作されている。2009年9月18日、それまで小五郎の声を担当していた神谷明が「9月17日をもって『名探偵コナン』の毛利小五郎役を解任させられた」と、自身のブログで明かした。この際には具体的な理由が明かされなかったため、ファンの間ではさまざまな噂や憶測が飛び交った。神谷は詳細については触れず「契約上の問題と信・義・仁の問題」であるとし、原作者の青山剛昌・共演者・APUスタジオ・読売テレビ・小学館に対し、お詫びと長年の愛顧についての感謝の言葉を述べている。これにより小五郎の声優は553話(2009年10月31日放送分)から、小山力也に変更となった。小山は2000年に放送されたアニメ199話・200話にゲストとして初出演しており、それ以後もゲストの担当を何度か経て、初出演から9年後に2代目小五郎を担当することとなった。『名探偵コナン』の主要キャラクターの声優が降板を原因として別の声優に交代するのは放送開始13年目にして初めて。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。