埼玉都民(さいたまとみん)とは埼玉県から東京都区部に通勤・通学する者を指す俗語。いわゆる「埼玉都民」とは、埼玉県に住居がありながら、東京特別区へ通勤・通学している者を指す。東京特別区へ通勤・通学する流れが顕著に見られる。2010年の国勢調査による昼夜間人口比率は88.6%と日本で一番低く、関東地方で最も多い94万人が東京都特別区部へ流入している。特に埼玉県南部(さいたま市、川口市、蕨市、所沢市、新座市、朝霞市、和光市、戸田市、草加市、八潮市、三郷市、吉川市など)はベッドタウンとしての特徴が強く、大都市周辺をベッドタウンとして通勤・通学する流れは近年の都市形成においてはポピュラーである。また、JR宇都宮線(東北本線)・高崎線・湘南新宿ライン・埼京線・京浜東北線・東武伊勢崎線・東上線といった鉄道路線により、埼玉県北部から、東京特別区へ通勤・通学する流れも強く見られる。埼玉県は地理的にも東京都に隣接しており、通勤に適する位置にある。また、東京特別区のアパート・マンションの家賃が高いことから、東京都より荒川等、川を隔てて向こう岸の埼玉県の家賃が安いために居住せざるを得ない実情もある。また、東京都の一番の転出先は埼玉県である。歴史的な観点からみると、現在の埼玉県に該当する地域は、現在の島嶼部を除く東京都や神奈川県の川崎市や横浜市にほぼ該当する地域と共に江戸時代まで令制国の武蔵国を形成していた。埼玉県内の鉄道路線は、東京方面へ直接行く路線網(京浜東北線、埼京線、宇都宮線、高崎線、武蔵野線、東武伊勢崎線、東武日光線、東武東上線、西武池袋線、西武新宿線、つくばエクスプレス、埼玉高速鉄道など)が非常に発達し、県内の東西交通よりも南北交通が至便となった。高度経済成長期以降、このような南北間鉄道交通網整備を背景として、埼玉県では南部を中心に宅地化が急速に進行し、「住居は埼玉県にあっても東京都区内に通勤・通学する」というライフスタイルを持つ新住民が急増した。彼らの多くは新規に流入した住民であること、東京に通勤・通学する者が多いことから、一般に居住地域の政治や郷土意識に対する意識は低い傾向にあるといわれ、無党派層が多い。平日の昼間に東京へ出ている県民の利便性を図るため、埼玉県は一時、新宿区の新宿駅前に「埼玉領事館」と称する出先機関を置いてパスポートの申請や住民票の交付などの県民向けの事務サービスを提供していたことがある(2005年3月に廃止)。
出典:wikipedia
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