香港地下鉄メトロキャメル電車は、香港鉄路 (港鉄)の直流通勤形電車。メトロキャメル電車は、1979年の香港地下鉄開業に備え、イギリスのメトロキャメル（Metro-Cammell）社（すでにフランスのアルストム社に吸収）で製造された車両である。合計750両製造され、MTRを代表する車両である。同車は、1979年10月1日に開業した観塘線で使用され、その後開業した各路線でも使用された。現在は湾線、港島線、観塘線、将軍澳線で使用されている。制御方式は、GTO素子による電機子チョッパ制御である。6M2Tの強力編成を構成する。迪士尼線編成構成1998年から2001年にかけて、車体内外装・電装機器関係の更新工事が開始された。その結果、前面形状が一新され、大きく印象を変える事となった。車内も更新されているが、ステンレス製の椅子などは、従来のまま残されている。この工事は、オーストラリアのゴニナン社が出張工事で担当している。更新の結果、製造後30年近く経過した現在も、MTRの中心車両として活躍を続けている。CM番台：観塘線（観塘駅～油麻地駅間）開通時、1979年から1982年までメトロキャメル（Metro-Cammel）社から購入。当初、制御装置はカム軸（Cam Shaft）抵抗制御を採用したが、現在は電機子チョッパを採用している。CT番台：セン湾線開通時、1982年から1985年までメトロキャメル社から購入。当初、制御装置はCM番台と同じ抵抗制御を採用したが、現在は電機子チョッパを採用している。I番台：港島線開通時、1985年から1986年までメトロキャメル社から購入。三菱RCTチョッパを採用しているため、他番台より制動時の静音性が高い。G番台：観塘線（観塘駅～鰂魚涌駅）開通時、1988年から1989年まで増備した車両。H番台：信号システムの改善時、1994年から1998年まで、GECアルストム（GEC Alsthom）社から購入。Q番台：全てT車となる。＊注意点：G番台とH番台は将軍澳線で使用されている。全駅にホームドアがあるため、転落防止幌はない。

出典:wikipedia